雑文3
哲学の仕事を大樹にたとえると、その幹の部分にあるのは「世界」戦略の構想である。「世界」概念フレームワークの構想だ。だから、事実はどうだっていいんだ。真であることを問題にしない。だから、哲学は科学ではない。人文系の科学や理科系の科学とは全く異なる。まるで企業における経営戦略構想のようだ。つまり、哲学は旗振り役なんだ。ただし、別に万学の基礎を提供すると言ってるのではない。哲学は他の学問と基本的に全く異なることを、本当に全く異なることをやっているんだ。哲学は悪い言い方をすれば、勝手なことを言うのが仕事だ。ってことは、それは本来的に終わってから評価されるものだ。
ハイデガーやキルケゴールやデカルト、ヘーゲル。皆んな好き勝手に言ってる。でも、それが正しい姿なのだ。もう一度言うが、哲学は自らの言説が真であることを要求しない。ということは、俺は根本的に理論の評価方法を間違えていたのだ。科学と哲学は理論の評価方法が異なる。科学は真性を重視する。それは事実との一致という意味でも、論理的導出の正しさでも、統計的に真とみなされるでも、何でもいい。とりあえず真であることが、その言説が認められる条件なのだ。哲学はよく分からないが、ある意味功利的な観点から評価がされているのではないか。そこに根強い引っかかりを覚えていたから、哲学本流の人からすれば些細な、どうでもいい、というか、わけわからない、バカみたいなことを考えてしまっていたのだ。
すっきり!
おやすみ、また明日。