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はじまりは初恋の終わりから~  作者: porarapowan
初恋のおわり
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21.ラフィリルの賓客たち---02-ルミアーナ

 まるで天使のような双子ちゃんジーンとリミアは、魔法の国ラフィリルの話をイリューリアに、まるで競いあうかのように一生懸命話してくれた。


 ラフィリルすべての人に魔力がある訳ではない事や、月の石の精霊様に月の石の主であるこの子たちのお母様ルミアーナ様が名前を与えると人の姿でこの世界でいられるようになることや、精霊は男でも女でもないけれど皆とても美しい事などをである。


 それは、イリューリアが小さ頃から憧れた夢の国そのものの話だった。


 きっとその国の魔法使い(ルーク)や魔力をもった子供達ジーンとリミアに会えたという感動はきっと一生忘れられない宝となるだろう。


 二人の子供達は大好きなお母様にそっくりだという私に出会った途端に懐いてくれて、はりあうように一生懸命話しかけてくれた。

 そして疲れて私の両脇に張り付いたまま眠ってしまったのである。


 すやすやと眠るその寝顔が、また信じられないくらいに可愛らしくてもう悶絶しそうになってしまう。


 すぴすぴと可愛らしい寝息をたてながら自分にぎゅっと、はりついて離れない。

 そんな人懐っこく無防備な姿が超絶可愛らしい!


 き…危険な可愛さだわ…命がいくつあっても足りない感じがする…。

 と、どきばくする胸をおさえた。


「ああ、おチビさんたち寝ちゃったんだね。重いだろう?」


 優しい声でルークが尋ねる。


 もう、どうしてそんなに優しく話しかけるんですか?しかもお声がまた良くて心臓に悪いです。

 堪忍して下さいませ!

 そんな事を思いながら必死で平静を装い私は答える。


「わ、私なら平気です」


「ふふっ、優しいね。でも、いつものお昼寝の時間だからベットに連れていくね?」と言いながら、パチッと指を鳴らすと、あっという間に二人を自分の腕の中に収めた。

 ふわりと二人の子供たちが浮かんだのだ。


「え?ええっ?」


 私は二人を起こすこともなく一瞬で右手にジーン左手にリミアを抱きあげているルークに驚いた。


 魔法?魔法なの?小さな銀の光がきらきらと二人の周りに漂っている。

 まるで二人の安らかな眠りを守っているようだ。


「しーっ!起きちゃうでしょ?おチビさんたち、ちょっとベッドに寝かせてくるね」とルークが二人を抱いたまま外に出ようとした時だった。


 コンコンとノックの音と共に、それはそれは美しい女性が入ってきた。

「あら、ジーンとリミア眠っちゃった?ああ、ベッドに運んでくれるところだったのね?ありがとう」


「うん、ルミアーナ、こちらが今回、案内役を務めてくれるイリューリア嬢だよ。イリューリア、この人がこの双子たちの母親で”月の石”の主ルミアーナ・ラフィリアードだよ」


そう紹介してくれるルークに女性は驚いたような声をだした。


「えっ?ちょっとルーク、月の石の主って…」


「ああ、さっき、おチビ達がばらしちゃったんだよ、大丈夫、彼女なら秘密にしてくれるよ」


「まぁあ、おチビ達が?普段は結構、人見知りするのに、よほどイリューリア嬢の事が気にいったのね」と振り返った。


 私とルミアーナ様の目と目が合い、お互いの姿をみて一瞬、私もだがルミアーナ様も固まった。


「わ…わたし?」とルミアーナ様が呟いた。


 私は心の中で叫んだ。


『ルークの嘘つき~っ!』


 何でこんなに美しい方と私が似ているなんて恐れ多い事を言ったのかと頭の中がパニックになった。


 光を弾くような淡い金の髪色

 空を映す湖のように碧く美しい瞳!

 私なんかと全然違う!

 なんて美しい方なの?

 それなのに…それなのに!ルミアーナ様は思いがけない事をおっしゃった。


「やだっ、ほんとに似てるっ!一瞬、鏡をみてるのかと思っちゃったじゃない!可愛い~っ!まるで妹が出来たみたいよ!よろしくねっ」と、ルミアーナ様は極上の笑みで私にハグしてきた。


 えええええっ!

 私は訳がわからずパニックになった。

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