【e2m10】戦意ズタボロ
また投稿の間が空きました。申し訳ないです。
「さぁて恐怖の守備だな。大将、何か策あんの?」
大宮くんは、ボコボコにされる先を見越しているようで、諦め気味な表情をしています。
「ボール取って、守備に投げるだけ」
『それができるならいいんだけど……』
「貴女、ポジションすら決めてない」
「あーアンタはファーストやって。シンイチ、キャッチャーね」
経験者である小早川さんを重要な一塁に、そして自分の女房役には大宮くんを指定します。マジか……という表情の大宮くん。
「妾らはいかに?」
「あとテキトー」
「(❀´∀`❀) まいちゃん、おーみやくんのそばにいたいから、しんぱんやるー!」
一同白けました。カレンちゃんは、そっとのぞみちゃんに耳打ちします。
「アイツってさ、マジのアホなの?」
「いかがなのめならむ」
「キャレン、数ん足らんばい。ボットば出さんね」
「あー忘れてた……ねぇ、守備って何人だっけ?」
『9人だよ』
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「御前は、控すら能わずか?」
「ヤベッ、まいいか。しれっと配置しときゃバレないっしょ?」
「なぁカレン。俺アーマーなし方が素早く動けるから、そうするわ」
「オッケー。じゃレッツロール!」
「=͟͟͞͞(๑•̀ㅂ•́)و✧ まいちゃん、がんばるー!」
「待てぇい! どこの世界に、グローブ持たず守備つくアホがいんのっ! 頭痛ぇわ、あのピンク」
『えー今私は、ショートにいながら実況しております。ピッチャーはカレンちゃん。相手バッター入りました』
Shinichi was fragged by Karen's throw.
『残念、まさに調和予定。それにしてもカレンちゃんすごいね。フォームといい、ボールのキレといい、実は経験者とか?』
「とりあえずさ、あいつ叩き起こしてくんない?」
『はいはい』
「いててて……おい! ちゃんとミットに投げろ!」
「うっさい! 真ん中に据えて!」
『お待たせしました、試合再開です。カレンちゃん振りかぶって投げた! ストライク! 相手は面食らってる!』
カレンちゃんしたり顔。そして間をおかずさらに投げたっ! 打ったぁ!
「レフトォ!」
『打球伸びない? フライの下には先輩! 残念、グローブ放り出して逃走です』
「このアホー!!!」
『諦め顔のランナーは急に元気に! 先輩先輩、早くボールを投げてください』
「このポンコツ!!! ピンクヘアー!!!! どアホ!!! 先にそれ回収すんなっ! 走ってボール持っていくなっ! グローブで投げんなっ!」
『先輩の送球は残念……サードメグちゃんがスプリントで回収していますが……その間ランナーはホームインです』
【桜チーターズ:0 - 1:東ライオンズ】
早くもチーターズの戦意が減少している気のせいでしょうか? けどまだ1点です、気を取り直していきましょう。
『ピッチャー投げた! 初球打ち! ショートゴロ……あ、私だった?』
「梢ちん!」
『センターボットさんお願いしますっ! センターさん? おーい……えっとまだ私の守備範囲と判断してるのかな? 全然動きません』
「こ ず え ち ん !」
『じゃあ取ります………………よいっしょ。これ、セカンドに投げる? のぞみちゃん位置についてついて! あ、ランナー通過。じゃあサードだね。えいっ! 残念、ノーコンの私じゃ明後日の方向に! カレンちゃんの援護が! ランナーは、とっくにサードを過ぎています。カレンちゃんバックホーム!』
「あ゙痛でえ゙え゙え゙ぇ!!!」
Shinichi was fragged by Karen's throw.
残念、カレンちゃんの送球の方が速かったのですが、肝心の大宮くんが受けれずに直撃……。
「バカァ!」
【桜チーターズ:0 - 2:東ライオンズ】
『……まだ2点ですよ、ええ。ピッチャー投げた! また物語の都合上で初球打ち! のぞみちゃんの背を超えて(チビという怒号)、ボット動き出した! ランナーファースト通過。えっと、この場合私がセカンドに行くの? それとものぞみちゃん?』
「ほ。知りませぬ」
「早くっ!!!」
『ハイハイ、行きます……こうやってグローブ掲げれば、ちゃんと狙ってくれるかな? ヒャンッ! あ、取れましたよ。やったね、2塁打で済みました』
『さあお次は、“東の加農砲”と呼ばれるキャプテンさん。ピッチャーど真ん中ストレート。また初球打ち! あーボット動きません……文句なしのホームラン』
【桜チーターズ:0 - 4:東ライオンズ】
もうチーターズ面々は、お通夜状態です。とりあえず次回に続きます。今回も読んでくれてありがとうございました……。
今回も読んでくれてありがとうございました。