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大宮伸一は桜カレンにフラグされた。  作者: 海堂ユンイッヒ
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【e5m30】テストドライブ

すいません、執筆が思うようにはかどらず苦戦しています。

 ある日の放課後、先輩が『正門で待っていて』と言うので、そうしていた。程なく、ドロドロと厳ついエンジン音を轟かして、ピンクのマッスルカーが停車した。

「エッッッ⁉︎」

 運転席には――

「( ´罒`*)✧」

 こんな顔の先輩がいた。助手席をチョイチョイ指差すので、恐る恐る入る。

「(。•̀.̫•́)✧ ジャーン、買っちゃったー」

「まじっすか……新車?」

「(ー̀֊ー́) うん……あ、ちゃんとめんきょは持ってるよ? そつけん合かくしたんだよ? 本当だよ?」

 要求もしてないのに運転免許書を提示する先輩は、俺の疑念を先に制す。裏表をしげしげ見ながら、ひとりごちた。

「学科試験って、簡単なのか……?」

「(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ ちゃんとお勉強したよ〜」

「けどなんでまた?」

「(⋆ᵕᴗᵕ⋆) まい、進学もしゅうしょくもしないけど、せめて運転はできるようがんばったのー」

 まあそうだな。嫁さんには、運転ぐらいしてほしい。って……今、ごく当たり前のように、先輩が俺の嫁になっていた。そしてシートベルトの斜め掛けで、一層大きく際立つおっぱいよ。フランシス・ベーコン曰く、『美しさとは、どこか不釣り合いである』と。そいつが誰だか知らんが名言だ。グラフィック設定を全てウルトラにして、もっと見たい。フレームレートはガタ落ちしそうだが、知ったことか!

「(`ε´ ๑) 交通ルール、すっごくむずかしくて、いっぱいやり直したよ。ノロノロ走ってたら、たくさんプープー鳴らされるし。3回しけん落ちたよ」

「下には下がいましてね。俺、原付の試験に5回落ちたヒロイン知ってます」

「ꉂꉂ(ˊᗜˋ*)ʬʬ あはは〜まいよりがんばったんだね」

 てか校則で禁止されてるの知っているのか? 運転免許許可願が通れば例外だけど、先輩が出すわけないし、学校も認可するわけない。

「先輩って、車好きなんです?」

「( ◜ᴗ◝) 全然。乗れればなんでもいいよ」

「じゃあこのマッスルカーは一体?」

 普通、車に興味がない女子が選ぶ車種じゃないだろう。メグのガレージに同じのがあったからわかるが、これフェイスリフトしたばかりの最新モデルだ。確か1000万以上した。

「(• ̀∀•́ ) せっかく買うなら、めぐたんのお店で買った方がいいなって」

「なるほど。じゃああの展示されてた奴ですね。わざわざピンクに塗装して」

「(๑′ᴗ‵๑) うん。ピンクがかわいいよ」

「しっかし、ダッドもこんな幅広を勧めなくてもよかったのに」

 幸運にも、まだ前後のフェンダーやバンパーに傷凹みはない。ポンコツヒロインの本領を発揮していないのか?

「(˶ˊᵕˋ˵) 『お店の利益りつ高いのは、どれですか?』って聞いたから、これだって。だから、これ買いますって言ったの」

 燃費も悪そう。V8で6リッターあったよな。ガソリン垂れ流しながら、走るようなもんだ。まあ先輩は裕福だから、維持費含めて問題ないか。

「(• ̀∀•́ ) めぐたんおとー様が、エンジン動かす8人の小人さんのうち、4人をおねんねさせるからエコだって」

「そんなギミックあったな」

「(๑′ᴗ‵๑) 今からキャナルタワーに行こうよ? むかし、おとー様とよく行ったの。あ、ちゃんと対人対物むせいげん入っているよ?」

 クルマゲドンになっても、保険の力で大丈夫って意味かな?

「(•᷅д•᷄ ) その顔はなに? 安全運転を心かけているよ? ロードレイジするなら、おーみやくんぐらいだよ?」

「みんなに安全運転だったら、俺にもそうしてください」

「ꉂꉂ(ˊᗜˋ*)ʬʬ というわけで、レッツゴー」

 4発だっていうのに8発よろしく唸りを上げた。後輪が凄まじいスキール音を鳴らし、ゴムを白煙に変換させる。思わずアシストグリップに縋り付いた。

「安全運転とは一体……?」

「(-᷅_-᷄๑) ちょっと強くふむと、すぐこれだよ」

明日の分もできているので、よろしくお願いします。

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