【e1m12】TKer
ごめんなさい、アイデアのためずっとゲームをしていました。浮かんだものは全部突っ込んだので、色々と書き直しが生じました。
Shinichi OMIYA was fragged by Karen SAKURA.
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GR-GYM
Pressing F to toss the ball to your team mates.
Press [Fire] to join the match!
The match is about to begin…3, 2, 1
「Play!」
Wolfplayer entered the game.
❀R0cketeeR✿ entered the game.
めでぃまる entered the game.
RoadMaster123 entered the game.
女性アナウンサーの声と共に、全プレイヤーは一斉にスポーンした。
❀R0cketeeR✿〔体育館 〕:yossha ikuzo(←テキスト表示)
めでぃまる〔体育倉庫 〕:ボイチャできるよ?
❀R0cketeeR✿〔体育館 〕:ほんとだ!
RoadMaster123〔体育館 〕:Red Leader, I’ve got your back
HUDに、ヒロインらのポートレートとログとが表示される。細かいことに、ハンドルネームだ。このGYMというマップは、急に作られたので、小規模であること以外わからない。まあ、体育館と武道館とその周辺だろう。ボールのスポーンは必ずマップ中央なので、両館の間を横切る私道に違いない。
普通このようなスポーツ系シューターは、やりこんで武器・アイテムの位置を覚えておく。しかし突発的に始まった今、試合を進めながら覚えるしかない。まあ、これは奴さんも同じ条件だ。体育館にスポーンした俺は、壇上の演台にケッグオーヘルスが鎮座しているのを見つけた。よし、あれは取っておこう。
❀R0cketeeR✿〔体育館 〕:!
❀R0cketeeR✿ nailed her grenade to Wolfplayer.
RoadMaster123〔体育館 〕:Same Team!
めでぃまる〔体育館 〕:味方への誤射は許されない!
気づくと別の所にいた……。
Wolfplayer〔駐輪場2階 〕:テメーまたTKしたな⁉︎ ふざけるなら落ちるぞバカ!
❀R0cketeeR✿〔体育館 〕:アンタでしょ、ふざけてるの!
Wolfplayer〔駐輪場2階 〕:あのメガヘルスが見えんのか⁉︎
❀R0cketeeR✿〔体育館 〕:突撃するからいらない! チームを乱すなっ!
Wolfplayer〔駐輪場2階 〕:NOOBだろお前ぇ⁉︎ 装備整えてから、攻めるのが定石だろうが!
めでぃまる〔体育館 〕:残念、また仲良くしてる……。
The blue team has the ball, take it back!
RoadMaster123〔体育館 〕:Uh-oh.
不毛な罵り合いをしていたので、ボール取られたじゃないか。すぐ転がり込んで来るぞ。えっと、この場所から最短で戻るには……体育館の南ドアなんだが、階段を降りなければ。待てよ、これスポーツ系だから、飛び降りても大丈夫じゃない? 近くの柵から下を覗き込んだ。そこまで高くない。
❀R0cketeeR✿〔体育館 〕:インカミーン!
RoadMaster123〔体育館 〕:Blue ball carrier is 〔体育館 〕
銃声や爆音が鳴り始めた。発射音を聞き分けると、相手はロケラン、ミニガン、ビームライフルを持っている。一方こちらは、自陣にずっとたむろしていたので、初期装備のアサルトライフルだ。ここままだと、火力の差で押されるな。少し離れた所に、ミニガンが浮いているのを発見したが……。
RoadMaster123〔体育館 〕:Under heavy attack 〔体育館 〕
めでぃまる〔体育館 〕:わーわーわー!
その暇はない! 柵を乗り越え、そのまま落下。案の定、落下ダメージは入らない。ダブルジャンプをしながら急行する。
RoadMaster123 was heated her body through by Q.E.D.’s beam rifle.
めでぃまる〔体育館 〕:わーメグちゃんがとんでもない姿に!
なんだなんだ? お色気ゲームのように、制服が“健全に”破けたのか? 体育館に戻ると完全に押されていた。
めでぃまる〔体育館 〕:大宮くん!
と鹿島が動きを止め、こちらを向いたのが最期、ロケットが直撃した。
めでぃまる rode Mobman’s rocket into oblivion.
出血表現の代わりに、バラやデイジーなどの花が派手に飛び散った。ブラッド&ゴア設定は、“ガールズ”になっているのか……。今回も全く残虐性は全く無くて安心したよ。物理演算が効いているのか、鹿島はコロコロと転がっていく。
残りはカレンだけ。青は巧妙にボールをパスしあって、彼女の狙いを撹乱していた。火力でも銃口の数でも負けている。
そして、ボールキャリアになった小早川氏は、悠々と赤のゴールに突っ込んだ。リングの中で、小さな爆発が数回起こる。
「Blue team scores!」
Q.E.D. scored the goal! 【Red:0 - 7:Blue】
『Blue team takes the lead!』と、青のリードを知らセルアナウンスが流れる。観衆の声がワァっと上がった。小早川氏は、遅れて来た俺を一瞥した。相変わらずのポーカーフェイスながら、したり顔にも見えた。
RoadMaster123〔駐輪場2階 〕:Gee.
❀R0cketeeR✿〔体育館 〕:あああああ!
うちのアタッカーが憤怒のあまり喚いたぞ。一気に7点も叩き込まれたからな。15点で試合終了だから、もう半分近く入れられたことになる。開始1分しか経過していないのに……。
めでぃまる〔体育館南 〕:ちなみに獲得点は、ボールを持ったままゴールリングに突入したら7点、ゴールリングに投げ入れたら3点になります。
補足ありがとう鹿島……。
❀R0cketeeR✿〔体育館 〕:こぉんのぉ無能!
Wolfplayer was ventilated by ❀R0cketeeR✿’s assault rifle.
あのバカのせいで負けるんじゃないか? 外にリスポーンしてそう思った。
今回も読んでくれてありがとうございました。ちょっといま古文の勉強もしているので、時間がかかっています。