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大宮伸一は桜カレンにフラグされた。  作者: 海堂ユンイッヒ
109/212

【e5m12】おーみやくん時限独占(11)

短いですが、よかったら。

 朝のめざましが鳴る。俺はベッドのヘッドボードを手探りしながら、アラームを切った。

「夜中に金縛りに遭ったが、原因はこれか」

 俺を抱き枕と勘違いして、ガッチリ組んで離さない先輩。目の前で、スースーと寝息を立てている。

「先輩先輩、朝です。ほら起きてください」

 ペチペチ優しく頬を叩くが、まあ目覚める気配はないですな。てか、彼女が起きないと、俺すら動けない。

「(๑¯﹃¯๑) う〜ん、もう食べれないよ」

 またベタな寝言を。口を半開きでヨダレまで垂らして、みっともない。しょうがないので、ほっぺをムニムニしたりつまんだりして遊んでみる。う〜と寝ながら苦悶する姿も可愛いよな。

「先輩、マジ離して下さい。トイレ行きたいっす」

「(๑¯Δ¯๑) ……やだ」

「起きましたね?」

「(๑¯Δ¯๑) 今日は学校サボって、2人ラブラブしよーよ」

「んなこと言ってないで、起きてくださいよ。時間ないっすよ?」

「(๑¯̆ ᴈ¯̆๑) お目ざめのチューしてぇ」

 寝ぼけているので、声のトーンが低い。時計を見る。ここで拒否ってゴネられるとまずい時間だ。さっさと済まして先輩を引っ張ろう。かる〜く先輩の唇を奪った。

「はいはい。これでいいっすか?」

「(๑¯Δ¯๑) ……おーみやくん、くさい」

「そら寝起きで、歯も磨いていませんからね。けど人のこと言えませんよ?」

「( ´艸`) えへへ。まいもくちゃい」

明日も出来上がっているので、どうぞ。

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