【e5m12】おーみやくん時限独占(11)
短いですが、よかったら。
朝のめざましが鳴る。俺はベッドのヘッドボードを手探りしながら、アラームを切った。
「夜中に金縛りに遭ったが、原因はこれか」
俺を抱き枕と勘違いして、ガッチリ組んで離さない先輩。目の前で、スースーと寝息を立てている。
「先輩先輩、朝です。ほら起きてください」
ペチペチ優しく頬を叩くが、まあ目覚める気配はないですな。てか、彼女が起きないと、俺すら動けない。
「(๑¯﹃¯๑) う〜ん、もう食べれないよ」
またベタな寝言を。口を半開きでヨダレまで垂らして、みっともない。しょうがないので、ほっぺをムニムニしたりつまんだりして遊んでみる。う〜と寝ながら苦悶する姿も可愛いよな。
「先輩、マジ離して下さい。トイレ行きたいっす」
「(๑¯Δ¯๑) ……やだ」
「起きましたね?」
「(๑¯Δ¯๑) 今日は学校サボって、2人ラブラブしよーよ」
「んなこと言ってないで、起きてくださいよ。時間ないっすよ?」
「(๑¯̆ ᴈ¯̆๑) お目ざめのチューしてぇ」
寝ぼけているので、声のトーンが低い。時計を見る。ここで拒否ってゴネられるとまずい時間だ。さっさと済まして先輩を引っ張ろう。かる〜く先輩の唇を奪った。
「はいはい。これでいいっすか?」
「(๑¯Δ¯๑) ……おーみやくん、くさい」
「そら寝起きで、歯も磨いていませんからね。けど人のこと言えませんよ?」
「( ´艸`) えへへ。まいもくちゃい」
明日も出来上がっているので、どうぞ。