表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大宮伸一は桜カレンにフラグされた。  作者: 海堂ユンイッヒ
102/212

【e5m5】おーみやくん時限独占(4)

できました。短いので次回もすぐに出せます。

 パンパンに詰め込んだキャリーバッグを運んで15分ほど歩いたが、常田先輩は疲労困憊だった。

「;;(˃̵͈᷄⌓˂̵͈᷅);; えーん、つかれたよ〜」

「もうちょっとです。俺だって両手は塞がってますし」

「;;(˃̵͈᷄⌓˂̵͈᷅);; もうたっ急びんで送ろうよ〜」

 こんな距離頼むと、冷やかしじゃないですか……。

「ほら、あそこに近所から孤立した家があるでしょ? アレが俺ん家だからファイトです」

「( ˙³˙) おとなり、売地なんだ……」

「え? ええ。以前からカレンのバカが、ひっきりなしに爆破を引き起こすんで、中々売れないんですよ。まあゲーマー的には、光や声が問題にならないんで、助かってる面もあるんですが……」

「( * ॑꒳ ॑*) そーなんだ……」

 やっとのことでミッション目標地点に到着した。玄関に入ると――

「(◍︎˃̶ᗜ˂̶◍︎) お世話になりますっ!」

 ペコリとお辞儀する。ホント、世話がかかりそう……。小休止を入れた後、先輩は早速キャリーバッグを展開。自分の日用品を、次々と設置していく。そして我が家が、急速に甘ったるい香りで満たされてくる。

「(๑′ᴗ‵๑) あ、はいこれ。ごあいさつの金のおかしだよ。おーみやくんすきでしょ?」

「そんな律儀にしなくても……てか、よく知ってますね」

「(◍︎˃̶ᗜ˂̶◍︎) えへへ。色々調査ずみだよ? 歯ブラシはあっちかなー?」

 パタパタ足の落ち着く暇もない。なんだろう、この言いようもない侵略される気分。俺ん家はそっけないから、ピンクの物がどんどん増殖しているので、視覚的によくわかる。

「これからヤベェイベント目白押しになりそう……」

 そう。先輩がモーションかけるごとに、辻さんが脳裏にチラついて、純粋に楽しめないのだ。ある意味助かっているのではあるが……。

今回も読んでくれてありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ