stardust 星を眺める者
幾つもの星を眺めていた
ずっと、ずっと
手を伸ばせば届くはずなのに
この手を伸ばさなかったんだ
星々は自ら煌々と輝くのに
輝けなかったスターダスト
星に照らされやっと輝く星屑達は
煌めかなければ闇に浮かぶ岩なのさ
周りに散らばるのは同じスターダスト
僕と同じスターダスト
死んだように闇に浮かんでゆく星屑
闇に満ちたこの宇宙で
いつか来る終わりまで待ち続ける
じゃあ、その時が来るまで
僕も漂っていよう
静寂の支配する無限の闇の中で
微かにちらつく星々を眺めながら