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第五話 奮戦そして合流

第五話です。要約PASHAが合流します!さぁ対人戦闘を目一杯書かせて頂きます。

どうやってこの状況から抜け出すか、前にいる新生のメンバーとの戦闘は恐らく回避出来ない。なら大人しく降伏して殺される?

死んでも生き返る不死身の不思議な肉体。でも、死ぬなんて無理だ。

色んな考えが頭を巡っていると後ろからノブナガ君が喋る。


「...戦いましょう!もうビクビクしてるだけなんて嫌です!今はaki先輩が助けてくれました!今度は...俺が助ける番です!」


「ぼっ僕も!やります!みんなで戦えば勝てます!」


続くようにプルプル君も叫ぶ、この子達はPASHAの古参に憧れてギルドハウスの前でずっと待っててPASHAに入ってきた二人。誰よりもPASHAの根幹は根付いてる、そうね、諦めるなんてカッコ悪いよね♪


「わかったわ♪なら悪足掻きをしましょう♪その代わり、勝つ気でいくわよ!」


「「はい!」」


「じゃあ、作戦だけど...もう奇襲しか方法は無いと思ってるの、だからここからノブナガ君の『鎌鼬』でまず奇襲を掛ける、恐らく突然の攻撃だから怯む筈よ」


新生が固まってゲラゲラと笑い声を挙げている、そんな奴らを睨みながら話を続ける。


「『鎌鼬』を放ったと同時にノブナガ君はハイド系スキルで相手のど真ん中に出て、そしたら『七聖剣』を使って」


ローグ系の職にしか使えない特殊スキルの『ハイド』、姿を消して移動、攻撃を仕掛けることの出来るスキル。

この作戦にはもってこいのスキルである。


「今のが決まれば相手の生き残りはノブナガ君の方向を向いて、攻撃をしようとして来ると思うの。そこでプルプル君が背後から、ね?」


正直この作戦が嵌っても敵の7割程度しか倒せないだろう。


「本当は私が奥義を打てれば良いのだけど再使用規制時間(リキャストタイム)がまだだから...ごめんね...」


先程使ってしまったため奥義は使えない、そもそも高火力でチートとも言える奥義を何発もポンポンと使えてはゲームバランスも何もなくなってしまう、だから設けられているのが再使用規制時間(リキャストタイム)である。


「大丈夫です!akiさんには俺たちの火力で落とし切れない残りの人達をお願いします!


ノブナガ君はそう言うと短剣二刀を構え右手の人差し指と中指を伸ばし額の前で構える。


「臨、兵、闘、者、界、陣、烈、斉、禅!」


シノビの呪文を呟き額の前で構えていた手を横に薙いだ。


新生のメンバーの間を一陣の風が抜ける、そしてその風が刃となり、周囲を切り刻む。


「ぐぁ!なんだこれ!痛えよ!」


「ヒィ!血が!腕から血が出てる!」


「ちぃ!んだよこれ!てめぇら落ち着け!大したダメージじゃねーぞ!」


高天原が一喝をして体制を整えようとする。

しかしすでに私の横から姿を消したノブナガ君が高天原の背後にゆっくりと姿を現している。

屈むような姿勢で周囲の気がノブナガ君に集まる、それと同時にまるで空間がノブナガ君を中心に小さく歪んでいく。


「...喰らえ!『七聖剣』!!」


高天原が振り向くとほぼ同時に歪んでいた空間が弾けるように戻る、その瞬間ノブナガ君が舞を始める。

交互に繰り出される赤い刃を纏った短剣、触れるものを切り裂き、近づく事さえ叶わない。

『七聖剣』

暗殺者の奥義の一つで気を溜めたのちに闇属性の斬撃を7回連続で放つ。全てがヒットした時の総火力は全奥義で最大である。


七聖剣を出し終えたノブナガ君の周りには誰の手足か分からない物、繋がっていたであろう首と胴体が散乱している。およそ7人がノブナガ君によって倒された。


「糞!俺の腕が!雑魚ローグの分際で!!」


片手を失い血を流し続ける高天原が激昂しながら大槍を振りかぶる。

高天原の七聖剣から逃れられた者たちが憔悴しきった顔で集まっている。


「高!早く!そっそいつを殺して!!」


恐らく数的優位でしか戦闘をしなかったであろう乙姫が金切り声をあげる。しかしその背後、一人だけ違うギルドタグをつけた青年が鈍器を胸に構えていた。


「まっまだです!今度は僕の番です!『シャインセイバー』!!」


「え?」


誰かが素っ頓狂な声あげる、しかし既にプルプル君は行動に移っていた。

プルプル君を中心に白い光の輪が広がる、空から光の粒子が降り注ぐ、新生のメンバーが空を見上げた瞬間プルプル君が天高く鈍器を振り上げた。

空から無数の光の刃が降り注ぐ。


「ぎゃ〜!焼けるぅ!顔が!顔が!」


カリンが悲鳴をあげる、それと同時に周りの物にも次々と白い炎が燃え広がる。


「溶ける!腕が溶ける!」


『シャインセイバー』

パラディンの奥義であり、光属性の魔法攻撃であり使い手の魔法攻撃力が高ければ高いほど火力があがる、デメリットはステータスを魔法攻撃力に振る為、物理攻撃力を捨てる事になるという点だがそれを補う程の火力の奥義である。


「ちくしょう...俺がこんな雑魚共に..」


燃え尽きる寸前の高天原が悪態を尽きながら地に伏した、すごい!2人で一つのギルドを全滅させた!後輩の成長に喜びが隠せない。

だが...


「やれやれ、私の存在をお忘れで?」


別の光が地面から沸き起こる。すると倒れていた新生のメンバーの傷が次々に治っていく。そうだった、乙姫はアコライト派生のリンカー...つまり回復職である。


「この雑魚ォ〜!良くも!危うく死ぬところだったでしょ!」


一瞬で間合いを詰めたカリンがプルプル君の腹部に銃を乱射する、鎧が砕かれ腹に無数の穴が空く。


「てめぇらだけはグチャグチャになるまで嬲り殺してやる!」


ノブナガ君の胸を大槍で貫きそのままプルプル君の隣に放り投げる。

全員が2人を取り囲むように立っている、飛び込むなら今しかない!幸いにも2人の攻撃で人数は9人まで減っていた。


「いまね..月輪(がちりん)炎撃!」


身体に炎を纏い乙姫目掛けて飛び蹴りを放つ、当たればそのまま次に移れる!だが当たる瞬間にまるで見えない壁があるかの如く弾かれてしまう。


「?!」


「あらあら、やはりもう1人居ましたか、おや?『殴る爆弾娘』のakiさんではないですか♪PASHAの段階で気づくべきでしたわ」


振り向きながら乙姫が嘲笑うかのように喋る、リンカーの特技である『バリアフォース』つまり障壁魔法である。しかしここで止まるわけには行かない、再度飛び込もうと姿勢を下げる。


「おい、動くなよ?動くとこいつらの惨い姿を拝む事になるぜ?」


倒れている2人に槍を向けながら高天原が笑う、人質か...当たり前ね、負けだわ。


「わかった、私達の負けよ...」


「いい心掛けだな!じゃあ後でたっぷり可愛がってやるからよ!先ずはこのガキどもから切り刻んでやる!」


高笑いを上げながら高天原が槍を振り上げる、最後に見た2人の顔は苦笑いをしながらも満足そうだった。


「おい、PASHAの誰が雑魚だって?」


高天原の頭が高笑いしたまま横にズレる、そのまま地面に頭が落ち断面から大量の血が噴水の様に噴き上げる。その後ろには黒いハットを目深に被り、黒と白のロングコート、手には禍々しい色の短剣を持った男が立っていた。


「「『道化師(トリックスター)』ば〜やんだと?!」」


カリンと乙姫が思わず声を上げる。


そこには私が待ち続けた人が立っていた。



露骨なまでに敵を外道にしちゃいましたw後悔はないですw


注、この作品は実在の人物と、一切関係がありません♪なので似てるとかなんたらの文句は受け付けませんw

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