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30話 2番の力

少しでも楽しめたら幸いです。

 リアリーの足が、青い光を放ちやってくる。

それも、ただ走ったような速さではない。異常な速度で。


「ほむ……!」


 アリスが言いかけた瞬間には、もう間合いを詰めていて、飛び上がっていた。


「遅い」


 リアリーは足を振り上げ、落ちながら、勢いよくかかと落としをした。


「ぐっ!!」


 ズドンッ!! と大きな音がして、アリスはあっけなく地面にめり込む。

すぐにアリスは体勢を立て直そうと起き上がるものの……リアリーの回し蹴りがお腹に当たる。

 ふわりと綺麗なエメラルドの髪が舞う。


「がっ!!」


アリスは軽々と吹き飛ばされ、大きな岩に叩きつけられた。

ドカンッ!!と大きな音がなり、ガラガラと岩が半分崩れた。

 アリスは、岩にもたれかかったままズルズルと座り込み、ぐったりとしている。

 一方、リアリーは余裕綽々で腕を組んで


「これで終わり? 口だけは達者で、実力は全くないのね」


 これが、2位の力か……。

召喚獣の中には、強弱のランクが存在している。

 どうやら、初代召喚士が何となく暇だったからと召喚獣同士を対決させて決めたらしい。適当な召喚士だ。ちなみに対決の後、森ひとつなくなった。

 そして、順位は以下の通りである。

 1位、闇。

 2位、風。

 3位、土。

 4位、水。

 5位、火。

 6位、光。


 ただし、光においては戦闘面が絶望的であり、回復、回避に関しては、どの召喚獣より遥かに上を行く。

 そして、新たな召喚士を選ぶ際は、光であるるんの特権として与えられたそうだ。

 トウマ曰く、『虫一匹も倒せないやつだが、分身して、光の速さで動き回り、どんなに死んでも蘇るあたりが囮役として最適だ』とのこと。


 つまり、今の召喚獣の契約では、風のリアリーを倒せるものはいないという訳だ……。どうしたものか。あ、そうか。2体召喚すればいいのか。


「『水よ。我が名に従い、我が元へ来い』」

 そう唱えると、アリスは物凄く驚いた顔をして見ている。

 青い魔法陣が現れ、水が勢いよく噴き出し人影が現れる……。

 しずくは、ミイナに微笑んで

「ご主人様。お呼びいただき、ありがとうございます。状況は大方存じております。直ぐに終えさせますので、ここから決して動かぬようお願いしますね。アリス、立ちなさい」

「あ、アンタに言われなくとも立ちますわよ!」

 アリスは、少しよろけながらも立ち上がり、リアリーを睨みつける。

 しずくは、笑顔だが怖い。ブラックなオーラをみにまとっている。

「……あなたたちが束になっても、あたしには勝てない」

「それは、やってみなくちゃわかりませんよ?」

「わたくしを舐めないで頂きませんこと?」


 さぁ、第二ラウンドの始まりだ。

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