24話 黒猫との出会い
投稿が遅くなってしまい、申し訳ありません;
駄作ですが、少しでも楽しめて頂けたら幸いです。
「ゴラァァァアアア!! 猫!!!!」
いきなり、そんな怒鳴り声が聞こえた。
僕は驚いて起き上がる。時計を見ると、朝の7時を指していた。
「なんだ、こんな時間に……痴話喧嘩か?」
眠い目をこすりながら、窓から外を見た。
黒猫ニット帽子を被った少女と、黒い忍者の格好をした青年が何やら口論している。
……ん? あの、少女……どこかで会ったような……?
「……まぁいい。喧嘩は、いずれ収まるだろう……寝よう」
僕は、2度寝しようとベッドに戻る。
もうすぐ寝れそうな感じになってきた時だった。
「ミイナ! 起きろ! ミイナ!!」
ドンドン! と大きなノック音が部屋に響く。
声の主は、グラッドだ。
「なんだよ……もう少し寝かせろ。1時間たったら本気出す」
「い、いや、それが……そこに、誰か、いないか?」
なんだ。そのホラーっぽいセリフ。起き上がり周囲を確認すると……
「にゃっはー♪」
ひらひら。と手を振る黒猫ニットの少女。
「うわ!? むぐっ」
黒猫少女は、叫ぼうとしたミイナの口を塞ぎ、小さな声で
「旦那ぁ、かくまってくだせぇ。悪いようにはしやせんからぁ。報酬はたんまりと……」
「どうした!? ミイナ!!」
……思い出した。コイツ、賞金首の『猫』だ。名前は知らないが、間違いない。
「……いやだ。厄介事に巻き込まれたくはない。さっさと、どっか行け」
「これでもですかい?」
猫は首元に片手刀を押し付けた。
片手刀は、ギラリ。と怪しく光る。
……殺すつもりか。
──しずく、来い。
瞬時に青い魔法陣と共に出てきたしずくは、直ぐに片手刀を凍らせ使い物にならなくした。
「今すぐ、ご主人様を離しなさい。……どうなるか、わかっていますね?」
しずくは、黒いオーラを纏ったまま微笑む。
パキパキ……と小さな音をたて、猫の足元が少しずつ凍ってきている。
「ひにゃっ……! なんだ、お前! どこから……!!」
その時だ。ドカーーンッ! と、大きな音をたてて扉が壊れた。
どうやら、グラッドが思いっきり蹴り飛ばしたようだ。剣を構え、凄い迫力で猫を睨み付ける。
闘志でも纏ってるのだろうか? ……僕が睨まれているようで怖い。
更には、ドダダダダダダ!! と凄い音をたて誰かが走ってくる。
「猫ぉぉぉぉおおおお!!!!」
「うげっ! トーマ!! それでは、皆さん。さよーにゃらー!」
猫は、僕から離れ、小さな茶色のポーチから黒い玉を取り出し地面に叩き付ける。
黒い煙幕が発生し周囲が何も見えなくなり、煙幕でむせ返る3人。
煙幕が収まると、しずくと、グラッドは慌てた様子で僕に駆け寄り
「ご主人様、大丈夫ですか!?」
「ミイナ、大丈夫か!?」
「あ? あぁ……。大丈夫だ。問題ない」
2人とも、安堵していると……
「猫っ! 今日と言う今日は……!!」
黒い忍者の服を来た青年が、ものすごい剣幕で部屋に乗り込んできた。
「猫は、もういない」
僕は、冷たくそう言い放つと、青年は
「ま、また逃げられたか……!!」
ものすごく落ち込み、大きなため息をついた。
「……すまない。その扉は、猫の仕業だな? 俺が猫の代わりに修理代を出しておく」
「いや、これは、俺が壊したんだが……」
「元はと言えば、猫がこの部屋に来たからだろう? 俺に払わせてくれ。
全く……いつになったら、アイツは真面目な忍者になるんだ……」
青年は頭を抱え、またため息をつく。
「知り合いなのか?」
「ああ、アイツは幼馴染なんだ。そして世話役でもあるな。
アイツは、忍者としては優秀すぎるくらいの天才なんだが、自由奔放で人の命令は聞かないわ、大泥棒になると発言したきり帰って来なくなった。
そして発言どおり、賞金首になって帰ってきたし……はぁ……」
それを聞いたグラッドは、「それは、大変だな……」と青年を慰める。
「……っは、すまない。自己紹介がまだだったな。俺は冬真だ。よろしくな」
「俺は、グラッド。こっちは、ミイナ」
「初めまして、しずくです。こちらこそ、よろしくお願いしますね」
しずくは、微笑んで丁寧にお辞儀をする。……黒いオーラは無い。
「冬真は捕まえようとしているのか?」
「ああ、捕まえて、今度こそ真面目な忍者になるよう説得するつもりだ」
「なら、俺たちが捕まえるのを手伝うよ。いいだろ? ミイナ」
「どうして、そうなる。……まぁいいが。アイツには借りがあるからな」
眠りを妨げた罰を与えなくてはならん。絶対に捕まえてやる。




