序章
パチパチパチ。
薪が暖炉の中でパチパチと燃える。
窓の外は雪。
「はぁはぁ。」
白く吐く息が凍るほどの寒さ。
「やっ。」
雪の降りしきる外で雪玉を作り投げる子供たち。
雪だるまの陰に隠れながら、相手を狙う。
「やったなー。それっ。」
「そっちこそ。」
そして夜。
寝間着姿の子供たちは暖炉の周りに集まる。
本を読んでもらうのだ。
そして、その目線はロッキングチェアの上に注がれる。
「ねえ、おばあちゃん。本読んで。」
「本読んで‼」
「眠れないの…。」
「そうね…。今日はどんなお話がいいかしら?」
おばあちゃんと呼ばれた人物はそういって脇に積まれた古い本を取り出す。
「勇者様とドラゴンのおはなし!」
「お空に走る列車のおはなし!」
「女神様のおはなしがいい!」
「あらまぁ。見事にバラバラね。どうしたものかしら。」
笑い悩むロッキングチェアの上のおばあちゃんと子供たちに呼ばれた人物。
「お空に走る列車のおはなしも勇者様とドラゴンのおはなしもあきちゃったわ。勇者様とドラゴンのおはなしはおととい、お空に走る列車のおはなしはきのう、してもらったでしょ?」
他の子どもたちを制し、意見を上げる女の子。
「え?そうだったかなぁ。」
「そうだったかも…。」
「そうだったけ…?」
昨日のことなんて正直覚えていない子供たち。
あやふやな記憶に身をゆだね、そんな気もしてきたようだった。
「それじゃ、今日は女神様のおはなしにしようか。」
一冊の古びた本を大事そうに抱き上げるロッキングチェア上の人物。
「やった‼」
その一言に目を輝かせる女の子。
「明日は勇者様とドラゴンのおはなしだからなっ。」
「そのまた、明日はお空を走る列車のおはなしだからね‼」
「さあ、お話を始めるよ。お話を聞く準備はいい?」
「はーい。」
その言葉に他の子たちもおとなししくその場に座る。
「これはひいひいおばあさまのちょうど、あなたたちと同じくらいの時のお話。」
「ね、ひいひいおばあさまってむかしからあんな感じだったの?」
語り部の言葉に口をはさむ女の子。
「ええ、今も昔も。変わらずね。」
「えー。すごーい。」
「それではお話を始めようかこれは今よりずっと昔、遠い遠い昔の話、まだ人が地上にたくさん住んでいたころのお話。」
「空に大きな光が現れ、大地は荒れ、水は枯れ果てた。それから長い時がたったある日のこと。空から女神様が現れたのです。」
☆読んでくださりありがとうございます☆
このお話は以前の物語を文章ましましにしたものになります。
おはなしの流れ自体は変わっていないのですが、追加エピソード多めです。
以前なろうに投稿した時の約4倍のボリュームとなっています。
もちろんまだ増える可能性もあるわけですが…。改稿しながら投稿していく予定です。
2作品同時になるので不定期更新です。
評価、感想、ブクマお待ちしております。
↓こっちの作品も投稿してます。(一応こっちはなろう系に寄せてるつもり)
『魔王として転生したのですが、聖属性だったので、配下の魔物たちを浄化してしまったのですが、これからどうすればいいですか?』
こちらもよければ感想、評価、ブクマ、ヨロシクです。




