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誕生日会の形

「さて、あとは先生を連れてくるだけだけれど……」


 すべての準備が整い、さあ誕生会を始めましょう♪―――となった現在、俺たちはある難題にぶち当たっていた。


「……どうやって先生をここまで連れてきましょうか? もちろん、こういうのはサプライズですよね?」


 そう。ここまではいい。ここまではすべて俺の計画通りだ。しかし、俺は生まれてこの方サプライズなど仕掛けたことはない。

 まなみや母さんはよく、俺の誕生日などに隠れてこそこそ驚かせようと策を弄するが、生憎と()()()()()()()()()()()()、彼女たちの行動をすべて把握している俺にそんなもの通用するはずもない。

 つまり、俺はこれまでの人生でサプライズというものを仕掛けたことも、仕掛けられたことも、やろうと考えたこともないのだ。


「ええ……というか、まさかこれほどいろいろ計画していたあなたがそこを考えていないなんて思わなかったわ」


 一ノ瀬が言う通り、俺は誕生日会の準備をして先生を祝おうとしか思っていなかったので、準備ができた後のことはほんわりとしか考えていなかった。


「甘地先生は、今日はいるんですよね?」

「ええ、先輩は今日も普段通り仕事しているわ。夏休みなのに大変よね」

「いや、あんたも一応教師なんですけど……」

「そんなことより今は九十九君との時間の方が大切だから」


 当たり前でしょ? とでも言いたげな表情で首を傾げる。あの生真面目な先生が嘘のようだ。


「そ、そうですか……。まあ、ここに連れてくるくらいなら簡単か。用事があるとでも伝えれば、先生なら来てくれるだろうし」

「ですね! では誰かが先生を呼び出して、先生がこの部屋に入ったときにみんなで驚かすということで」

「そうね。なら適任は九十九君じゃないかしら? 先生に面倒をかけることには慣れているでしょう?」


 即断即決。問答無用で抜擢されてしまった。人気者は辛いな。


「分かった。確かにそれは俺の得意分野だからな」


 胸を張って言うと、何故かみんな呆れたような顔をしていた。不思議だな。


「それじゃあ俺は先生を呼びに行ってくるから、お前らは準備しといてくれ。職員室でいいんですよね?」

「ええ、もしいなければ生徒会の方に顔を出しているかもしれないから、生徒会室に行くといいわ。それでもいなければトイレね」


 そうか。そういえば先生、生徒会の顧問だったな。

 あと村崎先生、迷ったらすぐにトイレって言うのは風土病ですか?





 職員室に行くと、そこに甘地先生の姿はなかった。ドアをノックし扉を開くと、ぱっと見数人の教員の姿が見えた。夏休みなのに何をしているのだろうか。大変だな。


「すみませーん、甘地先生いますか?」


 村崎先生に言われた通り生徒会室を訪れた俺は、ドアをノックして部屋に入る。


「あ、麗華の弟くん。甘地先生なら奥で麗華たちと話してるよ?」


 入ってすぐ、一人パソコン作業をしていた女子生徒が俺に気づいて言う。明るく染めた髪にほのかに香る香水。いかにも今時の女子高生らしい彼女は、生徒会庶務の|柏木亜美(かしわぎあみ)、姉さんの友人だ。


「そうですか。助かります」

「うん」


 コンコンコンコンコン


「すみません、甘地先生に用事があるんですけど」


 扉をノックし部屋に入ると、そこには姉さんと一ノ瀬の姉、華さんとともに甘地先生の姿があった。華さんが操作するパソコンの画面を三人で眺めながら、何事か話し込んでいる。


「ん? どうした九十九? 夏休み中に私に用事とは珍しいな」


 こちらに気づいた先生は一旦話を止め、俺の方に歩いてくる。


「いえ、少し先生に手伝ってもらいたいことがありまして。今って時間ありますか? できれば今日これから付き合ってもらいたいんですが」


 先生のほか、姉さんたちにも目をやる。


「ふむ……すまないが、手伝いたいのはやまやまなんだが、今は来学期のイベントの日程調整の話をしていて――」


 と、先生が断ろうとする声を遮り、


「べつに構わないよ? 苺桜せんせがいなくても、日程だけならせんせが持ってきてくれた資料があればまとめられるし、また後で確認してもらえればいいし。ね、麗華ちゃん?」

「そうね、どのみち瀬上さんたちにも一旦確認してもらうつもりですし、今日中にしなきゃいけないわけでもないですし。先生はどうぞそっちに行ってください」


 姉さんたちが許可してくれた。さっき部屋に入る前に姉さんのスマホに一応先生の誕生日について送っていたのだが、気付いてくれたみたいだな。


「そうか?  ……分かった。では九十九、そういうことわけだが、私は何を手伝えばいいんだ?」

「詳しい話は部室でします。それじゃあまたね、姉さん」


 言って俺はドアを開け、先生を先に通す。部屋を出る前に姉さんたちの方に目をやると、姉さんは一つコクリと頷き、華さんは唇の動きで『おめでと』と伝えて来た。

 彼女達を呼んでも良かったが、初対面の人間が増えるとやりにくいと思ってやめておいた。二人の分も精いっぱい先生の誕生日を祝ってやろう。





「それで、私は一体何をすればいいんだ?」


 部室に向かう道すがら、先生はさっそく俺に尋ねてくる。


「まあまあ、それは長くなりますんで。あいつらもいる部室で」


 それを俺は軽く誤魔化しつつ、


「そういえば久しぶりですね、こうして先生と話すのは」


 この数か月で見慣れた廊下を歩きつつ、隣を歩く先生に目をやる。

 始まりは先生だった。

 つい二カ月ほど前のことなのに、それがとても懐かしく感じる。


「そういえばそうだな。どうだ? 少しは何か変わったかい? あの頃にくらべて、君もなかなか感情を見せるようになってきたように思うが」

「はは……どうでしょうね」


 先生に尋ねられ、俺は曖昧に笑う。


「……でも、やっぱり俺は変わりませんよ。修正はしていきますけど、でも多分、根本的な部分が変わることはありません」


 結局二カ月前も今も、俺のやり方はいつも変わらない。


「……そうか」


 先生はそんな俺に一言返し頷く。

 …………。


「ああでも、変わったこともあるかもしれませんね。あいつらと関わるようになって、いろいろ知り合いもできて、守るものが増えたってのはあります」


 そろそろ部室に着く。

 先生は。


「……そうか」


 心なしかその声音が先ほどより軽かったことを、今の俺は知っている。





『おめでとうございま~す‼』


 先生が部屋に入ると同時、クラッカーの破裂音とともに皇たちの声が続く。鼻腔につんとくる火薬の匂いに若干顔をしかめそうになった。


「っ――⁉ これは」

「誕生日おめでとうございます、先輩。今日は先輩の誕生日だと九十九君から聞いて、みんなで誕生日会を企画したんです」


 突然のことに困惑した様子の先生に、村崎先生が花束を渡しながら説明する。それに続いてさっき一人だけ声を合わせられなかった一ノ瀬が、「……おめでとうございます」とぼそりと告げていた。


「誕生日? ……ああっ、そういえば今日は私の誕生日か。すっかり忘れていたよ」


 村崎先生の言葉を聞いた先生ははてな?と首を傾げた後、思い出したように言って頷いた。


「ということは君が言っていた頼み事というのは」

「ええ、嘘です。こういうのはサプライズするものだと言われたので」

「……そうか。いや、困りごとがないのならなによりだ」


 言ってほっと胸をなでおろし、みんなに笑顔を向ける先生。何気に心配してくれていたらしい。ちょっと心苦しいな。


「ではサプライズも終わったことだし、そろそろ誕生日会に入らない?」


 一通りの説明を終えた後、一ノ瀬が言って席に着く。


「そうですね、それでは先生、こちらの席に座ってください」


 そう言って皇が着席するよう椅子を引いたのは、普段は席が置かれていない中庭側の長机の側面。普段は長机を二つ並べ、それぞれに四席ずつ椅子を置いているのだが、今は長机を一つにし、その四方にそれぞれ椅子を並べている。

 先生に近い側の席に村崎姉妹が向かい合って座り、その隣に同じように皇と一ノ瀬が座った。俺はテニスコート側の側面、甘地先生と向かい合う席へと腰を下ろす。


「「「…………」」」


 全員が着席したところで、これからどうやって誕生日会に移行すればいいのか分からない俺達。


「ね、ねえ、先にケーキを食べてからプレゼントを渡した方がいいのかしら? それともプレゼントを渡し終えてからケーキを食べるの?」


 ホワイトボード側に座る一ノ瀬がこそこそと俺に耳打ちしてくるが、生憎と俺もまったく同じ疑問で固まっていた。ネットにはそんなこと書いてなかったからな。

 見ればドア側に座る皇も同じような目で見つめてくる。

 先生たちに目をやると、なかなか口を開こうとしない俺たちに困惑した表情をしていた。


「……でっ、では先にケーキ食べましょうか? せっかく村崎先生と一ノ瀬が美味そうなのを作ってくれてますし」


 祝いの席であまり居心地悪い空気は作りたくない。こういうのは楽しい雰囲気作りが何よりも大事なのだと、結婚式場のスタッフの人が言っていた。


「そうね、あまり時間がなかったから凝ったものは作れなかったけれど、それでもあの短時間で作ったにしては上手くできたと思うわ」


 俺の言葉にすぐに一ノ瀬が同意し、テーブルの上、まるでレストランのメインディッシュのように堂々とクローシュをかぶせられている皿に目をやる。


「一ノ瀬さん……。たしかに少し急だったけれど、あまりこういうときに時間がなかったとか言わない方がいいわよ?」


 そんな一ノ瀬をたしなめつつ、村崎先生は小皿とフォークをみんなの前に配り始める。村崎さんはそれに続いてみんなの前のティーカップにポットに入った紅茶を淹れてくれた。夏なのでアイスティーにしたみたいだ。アールグレイ。甘いケーキに合いそうだな。


「ではいいかしら?」


 食器を配り終え、みんなの期待する視線に答えるように村崎先生はクローシュに手をかける。調理室で一ノ瀬達が作ったケーキは、この教室に運ばれてきたときには既にクローシュがかぶせられていたため、俺達もどんなケーキなのか見るのは初めてだ。

 わくわく、わくわく。

 そわそわそわそわ。

 俺の両隣が似たような顔で、対照的な反応をしているのがとても面白い。見ればクローシュに手をかける村崎先生も一ノ瀬と似たような様子で、若干緊張しているのが分かった。村崎さんや甘地先生は皇同様、わくわくと期待に満ちた目をしている。かくいう俺もどんなケーキになったのか皇たち同様楽しみだ。


 俺たちが頷いたのを確認した先生はコクリと頷き、


「それじゃあ――」


『―――っ』


 それは桜のケーキだった。

 クリームで塗られたスポンジの上にはチョコレートと桜色のクリームによって桜の大樹が描かれており、その下にはまるで真っ白な雪の上に桜の花びらが散ったような美しい光景が広がっている。桜の両隣には苺をカットして桜の花びらを再現したものが散りばめられており、まさに甘地先生の生誕を祝うのにふさわしい、先生のためのケーキだった。


「わーーっ‼ すっごく綺麗ですっ!」

「すごっ……すごい! すごく綺麗で可愛くて、めちゃくちゃ美味しそうだよ‼」


 興奮した様子でケーキをまじまじと見つめ、歓声を上げる皇と村崎さん。


「……ああ、これは凄いな。とてもあの短時間で作ったとは思えない」


 俺もそのクオリティの高さに思わず驚いてしまった。綺麗すぎて食べるのがもったいなくなるな。


「まっ、まあまあのできねっ! 時間がなかったから下地は市販のスポンジケーキにクリームを塗っただけだし、デザインだけで味はあまり期待できないわ」


 そんな俺たちの反応に気恥ずかしくなったのか、一ノ瀬は顔を赤らめ、そっぽを向いて言う。


「そんなことないですっ! 私、ケーキとかあまり食べたことないですけど、苺の甘酸っぱさとクリームがちょうどいい感じで、すっごく美味しいです!」


 そんな一ノ瀬に皇は可愛らしくほっぺにクリームをつけながら……………は?


「って、おまえ何もう食ってんだよ⁉ こういうのは主役の先生が先だろ⁉」

「ふぇっ? ……あ……わーーーっ⁉ あんまりにも美味しそうでつい無意識に食べちゃってました!」


 左側の桜の花びらがごっそり皇に食べられてしまっていた。


「まったく。後で俺の分やるから今は我慢しとけ」

「ほっ、本当ですか⁉ やったー! ありがとうございます九十九さん! あなたのそういうところだけは大好きです!」

「お、おお……」


 あまりにもまっすぐ言われ、流石に少し動揺してしまう。というかケーキ一皿で大好きとかチョロすぎるだろ。


「九十九さんは本当に優しいですね。普通ならこんなに美味しいものを人にあげるなんて絶対………はっ! そんなに優しくしてくれるなんて、もしかして九十九さん、私のこと好きなんですか?」


 と、そんな俺の動揺に気づくことなく、ニコニコ笑顔の皇が突如何かの考えに思い至った様子でピタリと止まり、そんなことを宣う。


「お、お前……」


 俺がそんなアホに呆れていると、


「ちょっと、ずるいわよ九十九君! そんなケーキ一つで皇さんに大好きなんて言ってもらえるなんて。早まってはダメよ皇さん! ケーキなんて私がいくらでも作ってあげるから、そんなことで簡単に心動かされては――」

「つ、九十九君⁉ わ、わたしもケーキつまみ食いしてしまったのだけれど、あなたの分のケーキをもらえるのかしら? というか、私の分のケーキをあげるから代わりに私のこと好きって――」

「ちょっ⁉ 何言ってるのお姉ちゃん⁉ そ、それなら私も私の分のケーキあげるのであーんを――」


 突如カオスと化した教室。

 あれほど美しかった桜のケーキはまだ取り分ける前だというのにあっちこっち穴だらけで無残な姿となっていた。

 なるほど、これが誕生日会というやつなのか。

 と、いつも通り適当な解釈で済ませようとする俺だが、流石にこれをそんな馬鹿な思考で済ませるわけにはいかない。


 俺は未だあれやこれやと騒ぐみんなから視線を甘地先生へと向ける。先生は先ほどから黙ったまま、呆けた様子でぼーっとみんなを眺めていた。


「悪いがみんな一旦落ち着け。今は先生の誕生日会だ」


 このままでは先生の誕生日会どころではないので、まずはみんなを落ち着かせる。


「すみません先生。みんな初めてのことで興奮してて」


 落ち着いたところで未だぼーっとした視線を俺たちに向ける先生に言うと、


「……ああ、いや、すまない。少し呆けていた。ふっ、まさかこの年になって、こうして誕生日を祝わってもらえるなんて思いもしなかったからな」


 みんなの視線を受け、はっと我に返った先生は言って、


「構わないよ。みんながこうして私の誕生日を祝ってくれることが何より嬉しいし、それに君たちの楽しそうな様子を見られることが一番のプレゼントだよ」


 まさかプレゼントを渡す前にそれ以上のものをもらうとは思いもしなかった。





「それじゃあプレゼントですが……」


 ケーキを食べ終え、談笑を楽しんだ後、頃合いを見て俺はそう切り出す。

 プレゼントは村崎さんにまとめて渡しているので、彼女に目をやると、コクリと一つ頷きを返し、席を立って後ろのロッカーから小さな箱を二つほど運んできた。


「ど、どうぞ」

「さっきのケーキは甘地先生と一ノ瀬が、そのプレゼントは俺達で選びました」


 緊張した様子で先生にプレゼントの箱を差し出す村崎さん。俺は言って補足する。村崎先生はそんな妹の姿を微笑ましそうに見守っていた。


「ありがとう、とても嬉しいよ」


 甘地先生はそんな村崎さんの手から優しくプレゼントの入った箱を受け取ると、見るものすべてを魅了するような美しい微笑みを返した。


「っ、は、はい……///」


 それに思わず顔を赤らめる村崎さん。しかしそれは仕方のないことだ。間近で見ていない俺達ですら、みんなドキリとしてしまったのだから。


「せっかくですから、開けてみてください」


 どんな反応をするか気になったので言うと、先生は「ああ」と頷いて丁寧にラッピングをほどき始めた。


「――ほう、これはチョコレートか。それも私でも知っている高級ブランドものじゃないか。わざわざ高いものを、……大切に食べさせてもらうよ」


 先生の反応に選んだ俺たちは互いに頷きあう。


「こちらは――? 見慣れないケースだがこれは………紅茶のようだな?」


 もう一方のラッピングをほどき終えた先生は、その円筒形の缶を不思議そうに見た後、書かれている文字を見てそれが紅茶の茶葉だということに気づく。


「はい、それは紅茶研究会の村崎さんが選んできてくれたんです」


 言って俺は照れている村崎さんに視線を向ける。


「なるほど。あまり紅茶のことには詳しくないが、さっそく明日の朝からでも飲んでみるよ。ありがとう」


 俺の視線を追って村崎さんに目をやった先生は、そう言って取り出したそれらをもう一度丁寧にラッピングし始める。どうせ帰ってから開けるのに手間じゃないですかかと尋ねると、先生は笑っていた。



 それからしばらくの間、談笑を楽しんだ俺達。

 途中俺が適当なマジックを披露したり、それに対抗意識を燃やした一ノ瀬がより高度なマジックに挑戦して、二人で皇から褒められた回数を競ったりといろいろあったが、お互い勝負に熱中してしまい、最終的に『人間切断マジック』を一ノ瀬が実行しようとしたところで甘地先生に止められた。技術室の工具箱からノコギリを借りて来た一ノ瀬が、切断する人間に指名したのはもちろん俺だ。しかし見るからに切れ味抜群そうな道具に反して、俺が入れられそうになった箱はどう見てもただの段ボールだったのだが、あのまま進めていたらどうなっていたんだろうか。嫌な汗が背筋を伝う。先生の誕生日会が俺の(人生)卒業式にならなくてよかった。先生は命の恩人だ。


 誕生日会はこれで終わりとなり、すっかり下校時間が迫っていたためそのまま解散となった。先生たちはまだ少し仕事が残っていると言って職員室に向かい、俺達は戸締りを終え、玄関へと向かう。


「というか、結局紅茶のことは君に任せきりになってしまったが、結局どんなものにしたんだ?」


 前を歩く一ノ瀬と皇の後を村崎さんと並んで歩きながら、ふと気になったことを尋ねる。


「ええと、せっかくなので健康にもいいものをと思い、ブレンドハーブのものにしました」

「へえ、それはいいな。ちなみにどんな効果があるんだ?」

「お店の人の話だと、更年期のホルモンの乱れに良いそうです。どのような方に贈るのかと聞かれたので先生の年齢などを説明すると、それを勧められました」


 ……………。


「……そうか」


 きっとそのお店の人は二十年後くらいの未来が見えるんだな。


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