表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/137

プロローグ

『――強くなりなさい。一人でも生きて行けるよう、誰よりも強く、弱点のない人間になりなさい』


 三年前。

 中学に入った年の誕生日。姉さんはそう言って、俺の前から去っていった。


『――人気者になりなさい。いつも誰かがあなたの周りで笑っている。そんな人間になりなさい』


 姉さんはいつだって俺に弱さを許さなかった。

 できないことを許してはくれない。


『――無能な人間になってはダメよ。弱いあなたはいらないの。強くないと、あなたは生きていけないわ』


 どんな時も、姉さんからかけられる言葉は厳しかった。

 学校の勉強はもちろん、放課後は毎日何かしらの習い事。すべて一番でなければ許してはもらえず、一番であっても褒めてなどくれない。

 何かが完璧になれば、また新しい習い事が始まった。


『――強くなってね。私がいなくても生きていけるよう、あなたは強くならなくちゃいけないの』


 姉さんはいつも優しくて、でも俺はまだ、一度もきちんと感謝を伝えられたことはない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ