月影先輩とのメール、の形
二十時四十七分:
『こんばんわ。二日続けてすみません。三島准教授についてもう一つ教えてほしいことがありまして……』
二十時四十七分: 既読
『ふふ、そんな言い訳しなくていいから。素直にお姉さんと話したかったって言えばいいんだよ?』
二十時四十七分: 既読
二十時五十分:
『ねえ、既読ついてるよ?』
二十時五十一分:
『ねってば!』
二十時五十三分:
『ごめんね? ……怒ってる?』
二十時五十三分: 既読
『あ、すみません。ちょっと妹に土日黙って出かけたことについて説教されてました』
二十時五十三分: 既読
『このやろうっ! ……まあ、怒ってないならいいけど。それで、なにを教えてほしいの?』
二十時五十三分: 既読
『いえ、やっぱり怒ってます』
二十時五十四分 既読
『え……。う、嘘だよね? ……ねえっ⁉』
二十時五十四分: 既読
『いえ、やっぱり嘘です。それより早く三島准教授のことについて教えて下さい。』
二十時五十四分: 既読
『こ、こいつ……。だから何について教えればいいのか教えてよ‼』
二十時五十五分: 既読
『三島先生の奥さんについてです』
二十時五十五分: 既読
『ああ、昨日も電話で言ったけど先生は愛妻家で有名だよ。奥さんもすっごい美人だし』
二十時五十六分: 既読
『……そうですか。わかりました。ではおやすみなさい』
二十時五十六分: 既読
『えっ⁉ ちょっと待って、それだけ⁉ それだけ聞くために私にメールしたの?』
二十時五十六分:
………………。
二十時五十七分:
『……あ、そういえば先生の奥さんと言えば一時期変な噂が広まったことあったな。確か――』
一時三十一分: 既読
『すみません、やっぱそれについて詳しく教えて下さい』
一時三十一分: 既読
『勝手か~~~~~~~~~っ‼』




