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孤高の少女は問い続ける、の形

『あなたはあなたらしく生きてくださいね』


 母は最期にそう言って、私の頭を撫でてくれた。

 私らしく生きてほしい。

 それがこれまで私に何も望まなかった母が、最後に私に望んだものだった。

 私らしく? 私なりの生き方?


 私らしく、私なりの生き方で、私は私として生きる。そう母が願った。

 私は私として生きて、私として死ぬ。私という存在を証明し続けることが、私の生き方。私の生きる意味。私らしく生きることが母の望みで、私はそう生きなければ()()()()――


 なら、私らしく生きるにはどうしたらいい?

 どうすれば私らしく生きられる? 

 私が私らしく生きているという証明になる?


 母は母であった。

 何者にも代われない、一ノ瀬綾香であり続けた。

 そして母は『完璧』だった。

 常に余裕のある空気を身にまとい、すべてを見透かすように、いつも正解を示してくれる。私にとって母は、完全無欠の人だった。


 完璧になれば、自分らしく生きられる。

 完璧であれば、私は私らしく生きられる。

 だから私は――……


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