暇(いとま)
「負けた!」
そう負けたのである。
チームを組めたところまでは良かったがそこからがボロボロであった。
パスやシュートはほぼ止められてしまいドリブルをしようにもすぐに回り込まれボールを取られてしまう始末であった。
「まぁこの僕に勝とうなんて100年早いね。」
「お前ちょっと前まであんなに運動音痴だったのにいつの間にそんな動けるようになったんだよ。」
「まぁ潜在能力の差ってやつかな。漲やトビには到底追いつけないさ。」
「なーんだそれまぁいいや飯だ飯。」
「もうお昼休みか。じゃあまたいつもの所で。」
「おーよ!」
どうせ一緒に食べるなら同じタイミングで移動すればいいのにと思いつつ僕は教室に戻りお弁当を取り屋上へ向かった。
「トビバイトの方はどうなんだ?」
「どうしたんだよいきなり。」
「いや、特に深い意味はないんだがよ。」
「なんだよいきなり気持ち悪い。」
「そこまで言わなくたっていいだろ!なぁ晴人!」
「うーんまぁでも僕もトビの立場だったらちょっと気持ち悪いかも、、、」
「はー??なんだよお前らもーいい知らないかんな。」
「ごめんってそんなへそを曲げないでよ。」
そんなしょうもない会話をしながらご飯を食べ。授業に戻り、気づけば放課後であった。
今日はバイトがあるので早めに家に帰らなくてはならない。
「じゃあまた明日2人とも。」
「じゃーな!」
「また明日。」
そんな会話を交わし僕は家の方向へ足を向けた。
どうも、零翕です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
かなり期間が空いた後に出す内容では無いように思われますがそこはご勘弁を。
次から進むと思われます。
良ければまたお会いしましょう。