日常
「よし、じゃあ今日は一旦帰れ。バイト中なんだろ?」
「あ!忘れてた!!!高城さんに怒られる!!!それじゃあまた!!」
「おい待て!金だ持ってけ!」
「はい!あ、お釣りは」
「いらねぇ懐に収めとけ。」
「あ、ありがとうございます?」
「んじゃまたな。」
「はい!」
僕は急いでバイクを走らせた。
「あ、はいって言っちゃったけど連絡先とか交換してなかったな。まぁいっか!」
そんなこと言いつつ高城さんに怒られることに気持ちを落としながらピザキャットに戻った。
「すみません遅れました!!」
「なーに言ってんだ随分お早いお帰りじゃないか。そんなに近かったか?」
「え、でも、、、」
そう言われてふと時間を見るとさっきから15分くらいしか経っていなかった。
「いいから早く仕事戻れ。」
「は、はい。」
まさかこれも誰かの能力なのか?そんなことを考えながら仕事をしたので色々ミスを重ねてしまった。
「はぁ、、、入るって言っちゃったけどなぁ。」
「何の話だ?トビ」
そんなことを呟いてたら同じタイミングでバイトを始めた田中 虎太郎に話しかけられた。
「あ、虎太郎じゃん。いやー、まぁなんでもないよ。」
「なんだよーなんかあった様にしか見えないけど?あ、なんだ女か?」
「ち、違うよ!」
「ははは!そうだよなお前顔は良いのに女はずっといないっぽいもんなー不思議なもんだ。」
「顔も別に良くないけど、、、性格も暗いし、、、」
「あーわかったわかったごめんって!俺が女紹介してやるからよ!」
「いいって別に!そういうの求めてないし、、、」
「まぁ許してくれって。」
「別に怒ってないけど、、、」
「ほんとか??それはよかった!」
「う、うん。」
不毛な会話を広げてしまった。そう思いつつ帰りの支度を終え帰路に着いた。
「ただいまー。」
「あら、お帰りなさい。」
「あ、ばぁちゃんただいまー」
この人は錆縞 千代うちのばぁちゃんらしい。
「こんばんは貴方の好きな中華料理を用意してますので19時には下に降りてきなさい。」
「何回も言うけど僕別に中華好きなんて言った覚えないんだけどなぁ。まぁいいや!わかった!ありがと!」
二階にある部屋に戻ると一通の手紙が置いてあった。
「ばぁちゃんが置いていったのかな?でもなんにも言われなかったな、、、というか誰からだ?」
その手紙には鳥のマークの封蝋がしてあった。
どうも、零翕です。
さてさて登場人物も増えてきましたね。ここらでまとめでも置いておきます。
主人公 飛島 駿
ピザキャットの社員 高城 昂太
荒い口調の男自白をさせるような能力持ち? シルファ 通称シル
天井から登場!気弱な女の子 ラ・メール 通称ラル
ラルの会話に出てきた双子、ピザを頼ませた張本人 アラクとリタス
40代くらいの女性もとい姉貴 ホーラ
バイトの同期 田中 虎太郎
主人公のおばあちゃん 錆縞 千代
ってな感じです。
見落としがなければですが!
ここまで読んでいただきありがとうございました!ぜひまた宜しければ。