出会い
「クソみてぇな人生だ」
そう吐き捨てては街に解けていった言葉に笑いが込み上げてくる。
雨の雫が髪を伝って地面に落ちた。
そんなことも気にならないくらい今の俺は何かに失望していた。
何に失望していたのかは俺には分からなかった。
だが、一つ言えるのは今の俺じゃ俺で居れなくなってしまうということだ。
あぁ、簡単な事だ。そうだ、俺が俺で居なければ俺は居続けられる。
そんなことに気づき目を閉じた。
「いらっしゃいませ〜!」
僕の名前は飛島 駿ピザを取り扱ってる全国チェーン店ピザキャットで働いてる16歳、高校1年生である。
電話が来て配達することもあればお店に来たお客さんの対応をする事もある。
「トビ!ちょっとこのピザ配達してきてくれない??今すぐ!」
「はいはい!すぐ行きます!」
社員の高城さんにそう言われた僕はすぐに支度をしてバイクを走らせた。
「すみませーんご注文のピザお届けに参りましたー!ピザキャットでーす!」
そう言いながら呼び鈴を押すが誰も出てこない。
困った。今はとても忙しい時間なので早く戻らないと何を言われるか分かったもんじゃない。
「すみませーん!ピサキャットでーす!」
そう言い呼び鈴を何回も押しているが一向に出てくる気配がしない。
「あー、畜生もう知らないからな!」
僕は玄関の手前にある数奇屋門をささっと開けズカズカとドアの前へ歩み寄りドアを叩いた。
「すみません!ピザキャットです!!」
こんな真昼間だと言うのにあたりは静まり返っていて風の音ひとつ聞こえない。
そう思っていたらガチャりとドアが開き男の人が出てきた。
「てめぇ、何もんだ」
「いや、だからピザキャットですって!!」
「はー??何言ってんだおめぇただの店員風情にあの数奇屋門が開けられるわけねぇだろ!!いいから吐け今ならまだ許してやる」
「いや何言ってるんですか!!僕はただ!ただ、、、?」
そう言えばなぜ開けられたのだろう。開けようと思い少し弄ったら何故か空いてしまった。
だが少し頭に血が上っていたからか分からないがどう開けたのかはよく覚えていない。
「ただなんだよ!!」
「いや、ごめんなさい僕にもよくわからなくて」
「何言ってんだ頭いかれちまったのかよ。まぁいいとりあえず中入れここから先の話はその後だ」
「はい、、すみません、、、」
あぁ、また高城さんに怒られてしまう。そう思いつつ家の中へ入っていった。
どうも、零翕です。
ここまで読んでくださった方ありがとうございました。
さてさて唐突に始まりました新シリーズ(新と言ってますが他にシリーズ物は作っておりません)のコーナーパチパチパチ
序章の序章しか書いておりませんがここからどうなることやら、、、
特に構想もしてないので今の僕にも分かりません。
いきなり書くのを辞めるかもしれませんし意外と続くかもしれません。
宜しければ暖かい目で見守っていただけるとありがたいです。