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嘘を付く為に

「それではさっそくこれからどの様に悪役を演じていくか決めていきましょう。」


私はマリアからも何か助言してもらう為話を進めようとしましたがマリアにストップをいれられました。


「お嬢様、演じていく前にまず一つお聞きするのですが、どの様にして嘘を付くつもりですか。」

「え?それはどういう事かしら?」

「お言葉ですがお嬢様、私はお嬢様ほど顔の表情が分かりやすい人はいないと思うのです。そんなお嬢様が嘘を付き続けるのはとても困難な事かと。」

「そんなことは………あるわね。」


前世があんなだったせいか今回凄い自由に生きていた気がします。嘘を付いたことあったかしら。


「私が見てきた限りではお嬢様は自分にも他人にも正直でありました。隠し事しようとしても顔を見るとすぐ分かってしまう位には心から嘘を付けないのではないでしょうか。」


どうだろう。あまり面識のない人にならどうにかなるかもしれないけれど、知り合いに対しては…わからないなぁ。


「小さな頃からの付き合いのお二人もきっと私と同じですよ。」

「うぅ~」


確かに小さな頃から一緒にいるならすぐに嘘であるとばれてしまうかもしれない。一体どうすれば…


「私からの提案ですが、いっそのこと顔を隠してみてはいかがでしょう。」

「顔を?」

「マスクとかフードを使って顔を見られない様にすれば顔は気にせず声に意識することができると思います。どうでしょうか。」

「なるほど!さすがマリアは頭がいいわね!早速街で探しましょう!」


私達は即座に外出の準備を進め、二人で街へと繰り出した。目的はあれどマリアとショッピングするのは楽しい。フード付きの服や、顔の一部を隠せるような物を探し回った。ついでに食材や生活用品を買い足しながら。本荘と違って別荘は二人しかいないからこまめに買い足す必要がある。

しっくりくる顔を隠すものが無く、休憩ついでに昼食をとることにした。

それなりにいい価格のするお店のテラス席で食事をしていると近くの席の話が耳に入ってきた。


「ねぇ聞いた?また出たんだって。」

「聞いた聞いた、大怪盗フェレスでしょう。貴族の家から物を盗んでいるっていう。」

「貴族の家からなんて大胆よね~」


大怪盗フェレス?確かゲームでも出ていたような…作中何回かフェレスが出たっていう情報があったはず…あまり私には関係ないかな。ゲーム中一回も姿出なかったし。


「どうしましたお嬢様。」

「ううん、何でもない。あまりしっくりくるものも無かったし今日はもう帰りましょう。」


今日は収穫が無かったけどまだ学園に入るまで時間はあるし気長に探そうかな。

物語を書くに至って、ふと思いついた1シーンを書きたいなぁと思って進めているのですが学園に入るまでが長くなっていてどうしようと思っております。

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