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魔力測定と誘拐パーティー

休日明け、学園の昼休みにいつも通り過ごしていると休日に来た皆でガゼボに謝罪しにやって来た。皆それぞれで謝って来たけど私は許さないといった態度で対応した。その態度に王子がまた何か言い出したけど耳を塞いでシャットアウトしてたらレンが王子に何か言って皆離れていきました。私はプリマちゃんだけ呼び止めて話をすることにした。


「先日は本当にごめんなさい。どうしても断り切れなくて。」

「どうせ王子も参戦してきたんでしょ?しょうがないよ。それよりもこれからの話なんだけどね。」


プリマちゃんはすぐに切り替えて私の話を聞く姿勢になってくれました。この切り替えよう、見習いたいなぁ。


「これからパーティーまではここで打ち合うのは止めようと思うの。」

「どうしてですか?」

「これはマリアからの提案なんだけど、私怒って出て行ったでしょ?それをうまく利用して私の印象を悪くしようって事になったの。そうすれば家に来ることは無くなるんじゃないかって。」

「マリアさんの提案…ですか。」

「うん。」


プリマちゃんは少し考え込んでいたけれど声をかけたらすぐに返事をしてくれたのでそのまま話を続けよう。


「パーティー後はプリマちゃんだけ許した事にしてまたここに集まるの。」

「なるほど。」

「だから今日でパーティーまでの事を計画しておきたいの。とりあえず一つだけ聞きたいことがあってね、あの子と周りの人達の仲の良さはどんな感じかなって。本当は休みの時に聞きたかったんだけどね。」

「…ごめんなさい。」

「あぁ!違うよ!攻めてる訳じゃないよ!えっと、とりあえずそれだけ。」


プリマちゃんは思い出しているのか目を閉じて少しした後自分の感想をまとめてくれた。


「皆さん仲良さそうだけど特別に仲が良さそうな人は分からないね。平等って感じかな。」

「そっか~。まぁ、仲が良いなら大丈夫かな。」


これなら最悪の事態を招く事は無いでしょう。全員の好感度が一定以上超えていればその中で一番高い人が助けに来るはず。私はあくまで保険ですからね。


「ありがとうプリマちゃん。じゃあ詳しく詰めて行こう。」


その後、パーティーの日の行動について話をした。ただ私はプリマちゃんにほんの少しだけ嘘をついた。プリマちゃんが危険な目に会わない様にするためだ。せっかく付き合ってくれている彼女を危険に晒す事はしたくない。


「じゃあ、パーティーの日よろしくね。」

「うん。任せて。」


こうして打ち合わせを終えて、私達は運命のかかったパーティーに挑む事になった。


いつも通り(いじめの妨害をして)過ごしながらの日々を過ごせばパーティーの日はすぐに訪れた。この日は王城を使用して、魔力測定を行い、その後にパーティーを開く。まずは魔力測定から。


皆測定する水晶に手をかざしていく。皆属性ごとの色が表示される中、一部の人達はまばゆい光を放った。言わずもがな天性魔法使いの皆だ。ソフィーやレンも問題無く輝いていた。私も鼻高々です。そして問題の私の番。


「…ふぅ~~~。」


手をかざす前に極力魔力が漏れない様に隠蔽して水晶を薄く包む。そしてゆっくりと手をかざす。水晶は光らない。正確には光っているけど周りには光らない様に見えている。周りがざわざわと騒がしくなる。


「水晶が光らないだって?」

「どういう事?」


すぐさま色んな憶測が飛び交う。そしてその中で誰かが呟く。


「もしかして、魔力が無いとか?」


その一言に会場が静かになる。…これでいい。私の狙った通りの流れになった。


「じゃあ今まで授業とかはどうしていたんだ?」

「魔道具とかじゃない?ほら、あの仮面だって。」

「騙されてたって事かよ。」

「最低。」


大丈夫。これぐらい前世に比べれば比べるまでも無い。言葉で沈むほど私の心は弱くない。涙はいらない。私に必要なのはいつも通りのふるまいだ。私はそのまま自分の席へと戻る。普段周りにうるさいほどいた取り巻きの皆さんはいつの間にか距離を置いていた。私は一つのテーブルを独占するようにそのまま座っていた。


そしてパーティーが始まった。私の周りには誰一人近寄らない。そのまま時間が来るまでちまちまとジュースを飲む。…マリアにも持って帰ってあげたいなぁ。周りを見渡せば強い光を放った人達の周りには人だかりが出来ていた。ソフィーの周りにも男子生徒が集まり、それをプリマちゃんが抑えてくれている。一方レンも多くの女の子に囲まれて移動も出来ない様だった。それでも時々視線がちらちらとこちらを向く。私は視線がこっちを向いた際、シッシッて払う仕草をしておいた。苦い顔していたけど対応に集中する事にしたらしい。王子やミスティル、スノーも同じ様な状態だ。そしてそんな中、ソフィーが空気に耐えかねたのか会場の外に移動する。男子生徒が追いかけない様にプリマちゃんが止めてくれている。私はソフィーの後をすぐに追いかけた。


庭には人気がなく、休むには丁度いい。ベンチでソフィーが一息ついているのを少し離れた所で見守る。もちろん姿は変えてね。


「私が太陽魔法の使い手だなんて。」


まだ信じられないのかそんな事を呟いている。そんな彼女の事を突然現れた黒いフード達が取り囲む。…来た!ここが勝負所だ。


「だ、誰ですか?」


立ち上がったソフィーは後ろから鈍器で殴られてしまい気絶してしまう。


「あなた達、何をしているの?」


私は姿を現して黒いフード達と対面する。黒フード達は私を認識するとすぐに取り囲んでくる。


「その子を離してすぐに帰りなさい。人を呼ぶわよ。」


そんな強がりを言ってみても黒フード達は引かず、殴りかかって来た。私は躱す事も出来ず殴られそのまま地面へと崩れて行った。


「しょうがねぇ。どっちも連れて行くぞ。」


黒フードの一人が指示を出して二人を抱えてこの場を離れ始める。私はその後をつけていく。あ、私は夜中見にくい黒猫に変身しています。さっきの私?等身大の藁人形です。バレない様に背中に背負ってました。抱えた人があれ?なんか軽くね?って顔してましたが問題無かったようです。尾行していけば城から出て少し歩いた森の小道に牢屋付きの馬車が置いてあった。ソフィーと人形は牢屋に入れられ、黒フード達は皆馬車に乗り込んでいった。私は牢屋の横に飛び乗り、動き始める馬車の行く先を見つめた。

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