天性魔法使い
今回説明枠かな?と思ったらいつもよりとても長くなった気がします。
その上矛盾が無いかと恐ろしくて…ひえぇ~
「そういえばレンにも会ったわ。」
「スターレン様ですか?」
私はもう少し後の事を話した。
「魔法を使っていたにも関わらずばれていたと?」
「えぇ。ぶつかられて声は出してしまったけれど通り過ぎる所を掴まれるとは思わなかったわ。」
「スターレン様も公爵家のご子息ですから多少の稽古は受けているでしょう。」
気配を察知されていたということでしょうか。それとも…
「魔法だったりするのかしら。」
「魔法ですか?スターレン様が?」
「確かレンは私と同じ天性魔法が使えて星属性のはずなの。」
「…お嬢様。以前天性魔法の話は伺いましたが、もしかして、もしかしなくてもですよ?今この時代に全ての天性魔法の使い手がいるとかは?」
「そうだけど。どうかした?」
「いや大事ですよお嬢様!?」
マリアが怖い。なんで怒ってるの?
「話してなかった?」
「話してません!!」
勢いが怖いよ~
「天性魔法の使い手について話してください!全員!」
「は、はいぃ。」
マリアが物凄く怒っている上、確かに話しておいた方がいいと思ったので話すことにしました。
「昔話順に話すわね。まず霧属性。ミスティル・ファント。ファント公爵家のご子息。無口なイケメンさんです。」
「あの時顔は見えませんでしたが。」
「学園で遠巻きにチラッと見たけれどイケメンでした。次は雪属性。スノー・ブラン。ブラン公爵家のご子息。小動物大好きのぽわぽわ男子さんです。」
「ぽわぽわ?大丈夫なのですかそれは。」
「それが意外と強いんです。動物達も慕っているように見えるとか。次は空属性だけどきっと本人はまだ気付いていないと思う。」
「誰なのですか?」
「大本命の王子様、ソーラ・ハイスカイ様です。」
「まさかの王家!?王子は何故気付かないのですか?」
「ソーラ様の魔法は生まれた時から発動したままなの。ゲームでもかなり最後の方で分かる事だけど。」
「一体どういう効果があるのですか?」
「確か自分の周りの人の心を明るくする。だったはず。」
「それは…分かりにくいですね。」
「補足としてはこの魔法、天性魔法持ちには一切効果がありません。」
「は、はぁ。」
「そしてこの心を明るくする効果は暗殺者も近くにいると心が浄化されます。」
「あぶっ!恐ろしい効果ですね。」
「マリア今危ないって言いかけたわね。大丈夫よ。前世思い出してからマリアの事も分かってるから。」
「それは…つまり…」
「せっかくだから明言しとくね。マリアって昔は結構名の通った暗殺者、または殺し屋だったよね。」
「…はい。」
マリアは私が生まれる前、暗殺集団の一員だったのですが、仕事に嫌気がさして足を洗おうとした際、集団から追われて大きなケガをした際に父親に拾われたという話がありました。ゲームの方ではルナミリアに利用されるも自ら主人公達に自白してわざと捕まりました。いい人です。
「マリアが昔どんなだったとしても今のマリアが私が知っているマリアだから。心配しないで。」
机に突っ伏したマリアを安心させるために頭を撫でます。
「お嬢様…ありがとうございます。」
そんなマリアに撫で返されました。気持ちいいです。
さて、マリアに問題が無い事を伝えましたし話を戻しましょう。
「とりあえず次は…」
「残りはもう分かりますよ。月がお嬢様、星がスターレン様なら、ソルウィ様が太陽ですね?」
「流石マリアね。話が早いわ。」
「問題はその効果ですよお嬢様。」
「そうね。でも私も完全に把握しているのは空と太陽だけなの。」
「そうなのですか?」
「うん。ゲームの時、王子と主人公は終わり近くで発覚するからよく分かるし覚えてるけど、他の人はあまりね。まあ今の私なら自分の事も分かるけど。」
「分かるだけでも教えて下さい。分からなければ対策も立てられませんから。」
マリアが私と一緒に考えてくれる事がとても頼もしいです。心配してくれているからのあの顔だったんですね。
「うーん、でもこう話していると長くなるわね。いっその事書き出す?」
「それでは証拠が残って…いえ、お嬢様に話し続けさせるのも酷ですか。」
マリア?私確かに少し疲れたけどそれは頭であって体ではないよ?
「紙とペンを持ってまいります。書いた物は私が離さず持ち歩きます。」
「お風呂とかはどうするの?」
「…最悪口に含むしか。」
「ダメだよ!?」
何考えてるの!?間違って飲み込んだりしたら危ないよ!?
「別に燃やしてしまえばいいんじゃない?覚えてれば問題無いし。」
「…焼却炉も、暖炉もありませんからね。」
「コンロでいいじゃない。」
「コンロはダメです。お嬢様の食事に何か混ざってしまったらと思うと死にたくなります。」
「そこまで!?」
意識高いなぁマリア。
「じゃあ無しで大丈夫よマリア。ちゃんと話すから。」
「でもそれではお嬢様の顎が…」
「顎が何!?そんなに弱くないよ!?」
マリアが少し笑っていますが気にしません。とりあえず書き出しは無しです。マリアが危険だから。
「ええっと、マリアにはどれくらい話したかな?」
「月と空と霧については大体把握していますね。」
「じゃあ雪ね。雪は確か手元から雪を作れて、人の意識を一つに集中させるとかそんな形かな。」
「例えばどのような?」
「ええとねー、猫と犬がいて、十人の視線を全て猫に向かせるとか?」
「…結構曖昧ですね。」
「うん。曖昧なの。ごめんなさい。」
「大丈夫ですよ。それより他はどうですか?」
「太陽が私の反対みたいな感じで、隠されている物を暴いたり…あっ!人の本心を聞き出しやすくなるみたいな効果もあったかも!」
「嘘を見抜きやすいとか、でしょうか?」
「う~ん、大体そんな感じ。」
「では星はどうですか?」
「それがね~、ほんとに推測なんだけどね、未来が見えたりするのかなって。」
「…なんですかそのとんでもない効果は。」
「でも完全に見えてる訳ではなさそうでね?たまにそんな風に見えただけっていうか。」
星については本当に情報が無い。ゲームの時も主人公の近くにはいるけどあまり深く話さないというか、他の人と話している主人公を暖かく見守っているというか。なんだか保護者みたいだった。
「ごめんなさい。やっぱり分からないです。」
「まぁまぁ、分からないのはしょうがないですよ。」
話しているうちに食べ終えていたご飯の皿を避けてから今度は私が突っ伏しました。今回は撫ではなしでした。
「とりあえず聞いた話を私なりにまとめますと、結論からしてスターレン様とソルウィ様に接触するのは極力避けた方がよさそうですね。」
「どうして?」
「スターレン様は未来が見える可能性があるのですよね?条件が分かりませんが最悪会話のみで何か見えている可能性もあるのでは?」
未来視の可能性が高い以上確かに避けるべきかもしれない。
「ソルウィ様に至っては今お嬢様が顔を隠す為に魔法で作っている仮面も消してしまう可能性が高いのではないでしょうか。」
ふむふむ、確かにゲーム中でもルナミリアが隠蔽していた物をことごとく暴いてましたね。というか明らかに私の魔法に対する対抗策みたいなものですよね。元々何かを隠す魔法自体この世界にはありませんし。…もしかして仮面をつけてる状態ってかなりハードモード?確かに考えてみれば今まで接触はしなかったかも。わたし気付かぬうちに綱渡りしてたのかぁ。
「これからは気を付けよう。」
「少しお辛いかもしれませんがそれが賢明です。」
「目的の為だもの。それぐらい我慢しなくちゃ。」
大丈夫。元々必要以上に接触するつもりは無かった。だから大丈夫。
自分用まとメモ
ルナミリア・シャードゥ(月)=物を隠す。人からの見え方を変える。
ソルウィ(太陽)=隠れている物を暴く。人の本心を聞き出しやすい。
スターレン・フィナイト(星)=詳細不明。未来が見える?
ソーラ・ハイスカイ(空または青空)=周囲の心を明るくする。常時展開中。天性魔法使いには無効。
ミスティル・ファント(霧)=霧を出せる。霧になれる。そのまま移動可能。
スノー・ブラン(雪)=手から雪を出せる。人の意識を集中させる。
現在は大体こんな感じ?




