それは夢?
今回ちょっと鬱に注意。…鬱でいいのかな?合ってる?
私は一人、晩餐室?まぁ私にとってはリビングでしょうか。
お昼ご飯を食べる為まだお見送りしているマリアを待っています。
こうして一人になるとどうしても前世の生活と今の生活を比べてしまう。前世は常に動いていなければ生きていけない世界だった。それでもあんな事件が起きなければきっと頑張って生きていた。少なくともこの世界のお話を見ている時は生きる為の活力を貰っていた。
今でも鮮明に思い出せる。それは卒業式の日に周りに何人かいる中、手足を縛られ、髪を掴まれ抵抗できない私を周りは嘲笑い、髪を掴む名前も知らない人に周りはエールを送る。
なんで私がこんな目にあわなくてはいけないのだろう。私は生きるために一生懸命だった。一生懸命働いた。一生懸命人に合わせた。一生懸命目立たなかった。誰にも迷惑はかけなかったはずなのに。
父は言った。「お前なんかがいるから全て狂った。」と。
母は言った。「あなたが生まれてこなければ何も起こらなかったのに。」と。
名前も知らないクラスメイトは言った。「全部あんたがいたから起きた事なのよ。全部あんたが悪いの。何で生きてるの?ねぇ、さっさと死んでよ。」
私が何をしたの?何もしなければよかったの?私の視界に小さな水面が移り始める。髪を掴まれたままその水面に顔を沈められる。冷たい、痛い、苦しい、息ができない私は息を吸おうと体を動かすが空気が入る事は無く水が入ってくる。嫌だ、死にたくない。そんな思いも届かない。次第に意識が薄れ、最後に走馬灯の様に思い浮かんだのは「大空の王子と太陽の巫女」のお話。王子様と結ばれる直前でセーブして卒業式が終わったら家を出て自由になった後に見ようと思っていたのに…
あぁ、こんなことなら卒業式なんて出ずにそのまま最後まで進めればよかった。自分には縁のない結婚式を見る事ができると思ったのに。他人のせいで見れないなんて…悔しいよ。
死にたくないなぁ………死にたくない……死にたく…ない…
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくないしにたくないシにたくないシにタくないシにタクないシニタクナイイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤだいヤだいやだ嫌だ嫌だ!!
「お嬢様!」
「はっ!!」
ここは?卒業式は?…いや違う。それは前世の夢だ。今は優しい家族がいて、毎日働かなくても食べ物はある世界だ。
「お嬢様!ご無事ですか!?」
マリアがとても心配している。
「どうしたのマリア?別にケガもしていないのに。私は大丈夫よ?」
「…今のご自分の状態を見てもそう言えるのですか。」
マリアに言われて私は自分の状態を確認する。今まで気にならなかったけど体中から汗が溢れ、震えが止まらなくなっている。
「あ、あれ?どうしてこんな…」
「私が来たとき、お嬢様は目を開けたまま寝ているようでした。…いえ、寝ていると言うよりは意識が無い様に見えました。それはまるで人形の様に…」
ただ寝ていた訳では無かった?
「私は昔、一度だけこのような気持ちを抱いた記憶があります。私の知っているお嬢様が居なくなってしまうのではないか。そのような気持ちを。」
「私が居なくなる訳ないわ。マリアは心配症ね。」
「えぇ、心配です。人の為に自分の人生を捧げるようなお嬢様ですから。」
マリアは私に目の高さを合わせて話を続ける。
「お嬢様。どうか話して頂けませんか。お嬢様の前世…お嬢様が死んでしまった理由を。私にもその感情を分けてくれませんか。…家族ですから。」
マリアは優しく微笑んだ。
ルナミリアちゃんの喋り方が定まっていない気がする。でもなぁ~心持がなぁ~うーん。




