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アミス伝 ~聖獣使いの少年~  作者: 樹 つかさ
6・激動のグランデルト
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陣営強化

 とある一室に一同は集められていた。

 体を動かすのも苦しい状態のヨネンとトリッセルも、執事らしき男性に運ばれて席についていた。

 そんな二人の横で、シルア・アインは部屋全体を見渡す。

 まず視界に入ったのは、自分達を助けてくれたフレイディア達の姿だった。

 フレイディア・プランジェール。

 王を守る守護者と称されていた親衛隊隊長。

 守るという点においては、グランデルト王国随一の存在。

 その隣に座っているのが、致命傷と思われた傷からトリッセルと生還させたセラミリア・ランク。

 豊穣の神デメルス神殿の若き司祭。

 シルアは、この二人にはいくら感謝しても足りない。 

 そして、続いて向けた対象でシルアの視線が止まる。


 (ダークエルフ!?)


 彼の尖った耳はエルフの証。

 本来であれば透き通ったような白い肌の森の妖精族のエルフ。

 だが、彼の肌は浅黒く、それは決して日に焼けた黒さではなかった。

 嘗て神々の戦の時に、本来であれば聖神達側に陣営だったはずのエルフ族。

 その聖神を裏切り邪神側についたエルフがその証として強大な魔力と共に与えられた肌の色だと伝承には残っている。

 闇の種族ダークエルフ。

 それが世間一般的なイメージであり、その裏側の知識も持っているシルアでもそういった先入観があった。

 そんな存在と同じ室内に座っている事に、不思議な感覚を覚える。

 シルアの視線に気づいてか、ダークエルフのキルの視線がシルアに向けられた。

 シルアは思わず咄嗟に視線を逸らした。

 それは失敗だったかもしれないと思いながらも、今更視線を戻すのもおかしいと思い、シルアは他の者へと目を移した。

 そこに居たのは2人の少年少女。

 シルアが見る限り、まだ成人したばかりといった感じの2人で、その年齢の割に落ち着いた雰囲気の少年と、逆に落ち着きなくそわそわと周りを見渡す少女の対照的なコンビだった。


 (ヨネンを助けたのは彼等か……)


 聞いた情報と比べてシルアはそう判断する。


 見渡せば他にも十人ほど座っていたが、シルアが初見なのはその3人だけで他は見たことのある者ばかりだったが、そのメンバーの所属はバラバラで統一感は無い。

 位の高い役職に就くの者は親衛隊隊長フレイディアのみだったが、シルアが知る限り優秀な逸材が揃っていた。


 (いったい誰が……)


 集めたのか?

 一瞬浮かんだ疑問。

 だが、すぐに答えの予想はついた。

 ほぼ間違いはないだろう答えが頭に浮かぶ。

 答えを見つけた事で興味を失ったのか、シルアの思考が他の事に移った。

 

 「やはり居ないか……」


 一番そこにいて欲しい顔を再度探すが、その場に存在していればサラッと見渡しただけでも見つけることができるはずなのだから、何度探してもそこには居ないのだ。

 それでも、確認してしまう行動は部屋の扉が開かれるまで続いた。


 「!?」


 不意に開かれた扉に、一同の視線が集まる。

 シルアは探していた人物が、期待していた人物がそこに居ることを願い視線を送っていた。

 そしてそれは半分だけ叶えられた。


 扉から入ってきたのは5人。

 最初に入ってきたのは、シルアが自らの疑問の答えとして思い浮かべた人物だった。

 真権皇騎士団内で知衛将軍(ウィズダムガード)と呼ばれるエリフェラス。

 そして、その後ろに続く二人も、エリフェラスが居るならこの場に居て当然の人物だった。

 クエルスとルーメルの2人のハーフエルフ。

 知衛将軍の数少ない側近の2人だ。

 そして、自分達をこの部屋に案内してくれた執事らしき初老の男性。

 その男性の後ろで最後に入ってきた人物を見てシルアは目を丸くした。

 シルアの様子にトリッセルとヨネンも視線を向けて、同様に驚きの表情を浮かべた。

 彼女達の驚かせたのは、フェミリアーネ・ギフト。

 シルア達の主である闇氷河将軍と逃げて、この場に居ないのだろうと思っていた存在が目の前に現れて、シルア達は頭は少し混乱していた。

 フェミリアーネが部屋に入った時点で扉は閉じられた。

 つまりそれは、その後に続く人物が居ないという事。

 一番現れてほしいタリサ・ハールマンがこの場に居ないという事だと判る。

 少し沈んだ表情を見せるフェミリアーネの姿に、シルア達の心は更に乱された。


 (まさか、タリサ様が……)


 そんな考えを頭に過らすシルア。

 そんな彼女とフェミリアーネの目が合う。

 フェミリアーネは一瞬嬉しそうな表情を浮かべるが、それは本当に一瞬の事で、すぐにバツが悪そうにシルアから視線を逸らした。

 再びシルアの心を不安が過ぎるが、少なくとも状況を知ることができると、割り切った考えをすることにした。


 (おそらく、エリフェラスから全てに関しての説明があるはずだ……)


 この状況を作り出したのがエリフェラスなことは予想ついていたが、その真意まではシルアにも計り知れなかった。

 ただ、今これだけのメンバーが集められている意味を図ることはできる。


 (人材として求められている……、という事だろうな) 


 シルアはその予想に間違いはないだろうと思っていた。

 そして、そう思うと少しの苛ち立ちが湧き上がってくる。

 その為にタリサを利用した。

 タリサとエリフェラスは信頼しあっていると思っていた。

 だが、それはタリサからの一方的な信頼だった。

 今回の一連の行動を見て、シルアはそう理解させられた思いであった。


 「!?」


 ふとエリフェラスと目が合った。

 その瞬間に見せた優しげな笑みに、シルアの負の感情が一瞬止まった。

 

 (まずは話を聞いてからだな……)


 一先ず冷静になるシルア。

 そんなシルアの視線の先で、エリフェラスは全員の視線が集まる席に付き、ゆっくりと部屋にいる全員を見渡していた。

 そして、大きく深い呼吸をしてから口を開いた。


 「全員が知っているとは思うが、先ずは自己紹介をさせてもらおう……」


 エリフェラスの第一声を聞いて、殆どの者が驚きの表情を見せていた。 

 彼が言った通り、この部屋の中に彼を知らない者は居なかった。

 だが、口を開いたエリフェラスの口調は、彼らが知る者とは異なっていた。

 丁寧で優しげな口調。

 それが彼等が今まで持っていた知衛将軍エリフェラスのイメージ。

 そんな微妙なものとなった部屋の雰囲気に、すぐ横に立っていたクエルスが大きな溜息をついて言う。


 「だから、最初から本性を見せるのは止めた方がいいと言ったのに……」


 あからさまに呆れの感情を見せて言うクエルスに、エリフェラスは少しバツが悪そうに苦笑いを浮かべた。

 

 「これからの事を考えたら、最初に俺がどういう人物だと判ってもらった方が良いだろう」


 エリフェラスはそう言うと、再度全体を見まわし


 「おそらく、全員がここに集められた理由も予想ついているだろうしな……」

 「ま、そうかもしれませんが……」


 呆れた顔のまま、否定しきれないだけで賛同とも取り切れない口ぶりのクエルス。

 そんな彼の表情や感情に気付きながらも、エリフェラスはそのまま皆への言葉を切り出す。


 「怪我人にも無理して来てもらっているので、不必要なことは省かせてもらおう。

 単刀直入に要望する。

 私の力になってもらいたい」


 エリフェラスのその要望を聞き、少しの間を置いて一人の手が上がる。

 生真面目にも、エリフェラスに発言を促されてから言葉を開いたのは、身なりを綺麗に整えた四十代の男性だった。


 「それは我々に将軍の部下になれという事ですかな?

 元の主を捨てて……」

 「……」


 最低限の言葉遣いは守りながらも、その物言いからは疑念や不満等の僅かな敵意が感じられた。


 「ま、そういうことになるな……」


 説明しようという考えもエリフェラスの頭に浮かんだが、その敵意を感じ取って、それは得策ではないと考え、素直に相手の言葉を認めた。

 どんな理由があろうと結果的に相手の言うことに間違いはないと思えたからだ。


 「グレック・ブラン……、貴殿の忠誠心の高さは重々承知している」

 

  真っすぐ相手の目を見つめながらエリフェラスは言う。


 「だが、忠誠心を向ける相手は選んだ方が良い……」

 「なっ……!?」


 敵意を向けながらも、冷静で落ち着いた表情だったグレック・ブランの表情が険しいものへと変化する。


 「き、きさ……」

 「命を懸けるほどの相手だったか?」

 「!?」

 「国から多大な恩を受けながら隣国と通じ、己のみが私腹を肥やす者が、貴殿の忠誠心を向けられるに値するのか?」

 「く……クーデターを起こした者達に言われる謂れはない!」


 グレックのそんな返しに、エリフェラスは深い溜息をつく。


 「その程度だったのか……」

 「なに?」

 「国や民のために何もしてこなかった奴と、民の為に行動を起こした者を同一視するような、程度の低い思考しかできない人だったとはな……」


 座っていた椅子を倒す勢いで立ち上がったグレックの体が殺気を帯びる。

 だが、それは直ぐに収束していった。

 代わりに急に体を震わせ出した。


 「グレック・ブラン……」


 グレックは感じ取っていた。

 いや、相対すれば誰でも判るほどの殺気をエリフェラスが放っていた。

 恐怖で体を竦ますブレックに、エリフェラスは静かに宣告する。


 「私には貴殿は必要ないようだ……

 事が終了してから解放する。

 それまで部屋で大人しくしていてくれ……」

 「え、いや、それは……」

 「すまんが、貴殿に意見はもう求めていない」


 そう言い切ったエリフェラスの冷たい瞳に、グレックは反論できなかった。

 黙って立ったまま硬直したかのように動きを見せない。

 エリフェラスの目配せで数人の兵士が彼を囲み、そのまま室外へと連れ出していく。

 彼等が出て行った後、少しの間の静寂。


 『人材として求められているから集められた』


 誰もがそう思っていたはずだ。

 それが僅かなやり取りで、不必要という宣告を受けた状況を目の当たりにして、室内の緊張感が高まった。 

 グレックの様に納得いかずに苦情を言うつもりだった者。

 これまでの評価・待遇に不満持っていて、今回の件をチャンスと思っている者。

 既に事情を知っていて、エリフェラスに仕えることが決まっている者。

 様々な者が居たが、その殆どが今は声を失っている。

 そんな中、その重い空気を振り払って口を開いたのはシルアだった。


 「将軍は……、我等が仕えていた将軍は無事なのですか?」


 フェミリアーネしか姿を見せていない事実が、シルアを不安にさせる。

 タリサの安否が判らないと、自分の身の振り方を考える余裕なんてなかった。


 「無事だ……」


 短くそう返すエリフェラス。

 喜ぶ答えだったが、そう言ったエリフェラスの曇った表情がそんな感情を止める。

 

 「残念ながら、ここには居ないがな……」

 「どちらに?」


 エリフェラスは質問してきてシルアから視線を逸らすと、フェミリアーネに目を向けた。

 フェミリアーネもその視線に気づいたが、黙って俯く。


 (説明できるような精神状態ではないか……)


 そう判断すると、エリフェラスは仕方ないとばかりに小さく溜息をつき、


 「今頃、アミス・アルリアと共に国外に出ているはずだ」

 「アミス・アルリアと……」


 シルアは一瞬理解に苦しんだ。

 アミス・アルリアにとってタリサ・ハールマンは憎むべき相手だったはずだ。

 自分を罠に嵌めて捉えた敵。

 使い魔が命を落とすことになった原因を作った相手だったはずだ。

 そもそも、アミス・アルリアは先に逃げ延びているはずであり、そんな彼とタリサが一緒というのが信じがたいことであった。


 「なぜ……?」


 シルアの口から漏れる疑問の言葉。


 「理解しがたいかもしれないが、それがアミス・アルリアということだ」


 普通に考えれば答えにもなっていない答え。

 だが、そうとしか言えない状況なのだ。

 アミス・アルリアだから、敵であるはずの者を助けようとする。

 アミス・アルリアだから、憎むべき相手を助けようとする。

 アミス・アルリアだから、自身の命より他者の命を優先する。

 アミス・アルリアだから……

 アミスだから……


 「タリサについての、詳しい話は後でフェミリアーネに訊いてくれ……」


 エリフェラスは次の話に移行するためにそう言い放ったが、シルアは簡単には引き下がろうとしなかった。

 ヨネンに今は引き下がるように止められ、それでも反論しようとしたが止めるために口を開くヨネンの額の脂汗に気付き、口を閉じた。

 言葉を発するのもキツイ程の体調なのだ。

 それでも今は自分を引き下がらせるべきだと思って無理して発した言葉なのだと判り、シルアは納得はいかなくても引き下がるしかないと理解した。

 本来ならば、そこまで体調の悪いヨネンを部屋に戻して休ませたい気持ちだったが、彼女も今回の事を直接エリフェラスから聞きたいだろうと判っているからこそ、シルアは敢えてそう提案することは控えた。


 「まずは今回のクーデターについてから……」


 エリフェラスの説明が始まった。

 それは淡々と進み、時折飛ぶ質問にもエリフェラス本人の返答やクエルスの捕捉が返される。

 簡単に言えば、国も将来を考えてのクーデターであるという事。

 力による覇道を唱えたブランキス王。

 しかし、覇道を進むには王の考え方は甘かった。

 情に流されて、判断を誤り好機を逃すことが多かった。

 騎士団長のゼオルや副団長のモルデリド等が、幾度もそれに対して指摘をし、様々な提言をしてきた。

 しかし、情を優先してそれを悉く退けてきた。

 今まではそれでも上手く領土を拡大してきたが、それは周囲に大国と呼ばれる国が少なかったからだ。

 だが、今のままでは上手くはいかなくなるのは目に見えていた。

 その悪い体制は強国と隣接する前に改善するべきだった。

 それ故のクーデターだった。


 「ブランキス王の理想とするものは素晴らしかった。

 故に、主たる考え方は引き継ぐ。

 その理想の為により強固な体制にするべき大きく体制は変わるだろう。

 その為にも、貴殿たちの能力が必要なのだ……」

 「その理由なら、ゼオル団長に直接仕えてもいいのは?」


 ある人物から飛んだその言葉に、エリフェラスは首を横に振る。

 そして、どう説明しようかと思考し口を開く前に、クエルスが言う。


 「今回の騎士団再編の中で、最も重要視するべきなのは、知衛将軍陣営の強化なのです」

 「? どういうことですか?」

 「再度、クーデターが起こされない為の準備というべきでしょうか……」

 「クエルス……、その事に関してはもっとストレートに言ってもいい」


 言葉を選び説明しようと考えていたクエルスの考えを、エリフェラスはそう諫めた。


 「簡潔に言えば副団長対策だ」


 そう言ったエリフェラスの言葉を捕捉するようにクエルスが説明を始めた。


 新王なるゼオル団長と副団長との主従関係は万全なものでは無い。

 今は共通の理想と目的のために同じ方向を向いている2人ではあるが、根本にある理念や考え方はまったくの別物であり、いずれ仲たがいする事は回避できない事だとエリフェラス達は考えていた。

 それに関しては、ゼオル団長も同じ考えだった。

 故に、秘密裏にエリフェラスの配下の強化をして、いざという時に対応できる力を持たすことがゼオル団長と話し合い、決めた案だった。

 そして、今回集められたメンバーに白羽の矢が立った。


 今回のクーデターにより居場所を失った者。

 理由があって、立場が低くなっている者。

 能力を評価されずに、燻っていた者。


 その中から、信用できそうな者が集められた。

 勿論、『信用できそう』な者であり、本当のところはどうなのかは判らない。

 先程、ここから出されたグレックの例もある。

 彼にしても、理想を完全に理解させることができれば、信頼できる人材となったかもしれない。

 正直、クエルスは惜しい人材だと思っていた。

 その能力を評価し推薦したのはクエルスだった。

 エリフェラスの判断にやや不満は持ちながらも、あれだけの敵意を向けられては仕方なしという考えも持っていた。


 「一つ、良いですか?」


 遠慮気味に右手を小さく上げたのは、司祭のセラミリアだった。

 基本的に人見知りする性格の彼女が、こういった場で自分から意見を述べようとするのは珍しく、そんな彼女であるとよく知るフレイディアは隣で少し驚いていた。


 「どうぞ」

 「知衛将軍とゼオル団長の関係はどうなんですか?」

 「?」


 予想してなかった質問だったのか、クエルスは少し見開いた視線をエリフェラスに向けた。

 そんなクエルスと反して、エリフェラスは少し楽しげな笑みを浮かべると、


 「()()至って良好な関係だ」


 エリフェラスは、敢えて『今は』を強調した。


 「今は……ですか?」

 「元々、互いの目的の為に利用しあってる仲で、それはゼオル団長も承知している事だ」


 エリフェラスは隠さずに言い、そんな彼をクエルスは呆れ顔を浮かべる。

 

 「将来的にどうなるかは今は判らないが、少なくとも、関係が崩れる時は彼の側から俺が離れるだけだ……。

 少なくとも、ゼオル・ラーガに危害を加えるつもりはない。

 あちらが、こちらの目的の邪魔をしたりしない限りはな……」

 「目的?」

 「申し訳ないが、それに関しては今は言えない……」


 ここまで全てに対して正直に答えてきたエリフェラスが、初めて返答を断る。


 「それに関しては、ゼオルにも言っていないからな……

 ただ、こちらの目的の為にはゼオルが……、この国の勢力が大きくなるのが都合が良いんでな……、だから、こちらから裏切ることはほぼ無いと言っていい……」


 (絶対に無いとは言い切れないがな……)


 エリフェラスは1つの可能性を頭に浮かべていた。

 それは起こっては欲しくない事。

 故にそれに関しては慎重さが必要な事だった。


 「はい」  


 セラミリアとは違い、元気よく手を挙げたのはミスティアル。

 既に説明も充分で、配下に加わることが決まっている彼女が挙手した事に、エリフェラスもクエルスも僅かに眉をひそめた。


 「結局、私達は何をすればいいの?」


 そして、問いかけられた質問に、更に二人の表情が強張る。

 ミスティアル達には説明済みの内容だったからだ。

 だが、そんなミスティアルの口元に見える笑みに、その質問に意味に気付く。

 話を円滑に進むように、誘導するためだという事に……


 (若いのに気が回るな……)


 思いの外、良い拾い物だったかもしれないと、エリフェラスは彼女を評価し直した。

 その流れに乗るように、クエルスの説明が始まる。

 説明に漏れがないように、誤解を招かないように、慎重な口ぶりで説明を続けた。

 ここにいる全員を納得させるために……

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