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アミス伝 ~聖獣使いの少年~  作者: 樹 つかさ
4・襲い来る者達
30/144

聖獣契約の約定

 タリサの目に、取り乱したアミスの姿が映る。

 アミスの死がタリサの頭を過り、集中が一瞬乱れた。

 その隙を逃さずに攻撃を仕掛けたのは黒い影の魔族だった。

 キルは、タリサがそんな簡単な相手と思っていない為に、その隙を敢えて逃した。

 魔族の影が刃となり、タリサを襲う。

 しかし、タリサは、死角であるはずの背後からのその攻撃を、目をキルに向けたまま躱した。

 自分に意識を向けずに躱したタリサに腹を立て、魔族は次から次へと連続で攻撃を繰り出し始めた。

 流石にそれに目を向けない訳にはいかず、タリサは魔族へ目を向けてそれを躱し続ける。

 止血されていない左肩の傷から鮮血が飛び散り、徐々に血を失っていくタリサ。

 それは当然、彼女の動きを鈍らせていく。

 端から見れば、いずれその攻撃を躱せなくなるのは目に見えていた。

 キルは、様子見として黒い針を放つ。 

 タリサは、魔族の攻撃をギリギリで躱しながら、黒い針を切り払った。

 続いて魔族の攻撃。

 左肩の傷口をかすり、大きく鮮血が飛ぶ。

 顔を顰めて、魔族から離れようとしたタリサの足元に黒い針が突き刺さり、そこへ出しかけた足が止まり、魔族がそのタリサの右足を捉えた。

 タリサは振り向きざまに剣を横薙ぐが、既に魔族の姿はそこに無く、剣は空を切った。


 「甘いな・・・」


 魔族の声は背後から聞こえた。

 再度振り向きかけたタリサの背中を、影の刃が斬りつけ、新たな鮮血が飛ぶ。

 バランスを崩すタリサを見て、キルが動いた。

 再び両手に剣を生み出し、二刀流で斬りかかる。

 その攻撃は、先程の攻撃より素早かった。

 仕留めるチャンスと見て、一切手加減の無い攻撃に出たのだ。

 魔族一人相手も務まらないぐらいに、タリサの消耗は激しく、余裕を見て取れなかった。

 魔族の攻撃が三度肩口を捉え、タリサの体は力なく流れた。

 そこへキルはとどめの一撃を繰り出す。

 その時だった。

 キルと魔族が捉え切れていたはずのタリサの姿が消える。


 「な!?」

 「???」


 次の瞬間、キルの左足に走る激痛。

 突き刺さった何かが抜かれる感触と同時に倒れ込むキル。

 消えたタリサが、突然目の前に現れたように見えた魔族は、彼女に睨みつけられて一瞬たじろぎ動きを止めた。

 それを逃すタリサではなかった。

 追い詰められていた時とは、明らかに違った素早い動きで、魔族との距離を詰める。

 タリサの一閃、それを辛うじて影に潜り込み躱す魔族。

 それはこの魔族の特異能力であり、最初にキルをサポートしていた時はキルの影から、タリサの不意をつき脇腹を貫いた時は、タリサの影から繰り出したものだった。

 魔族が潜った影の横にタリサの剣が突き刺さる。


 「馬鹿が、そんなものが・・・」

 「馬鹿は、お前だ」


 魔族の言葉を遮ったそのタリサの言葉と同時に、タリサの剣から、強い冷気が生まれ、辺りの地面を凍り付かせる。

 地中を影で移動し、タリサを背後から襲おうと姿を見せた魔族も足元から凍り付き動きを止める。


 「がっ・・・?」


 魔族は何も考える暇もなく、続けて繰り出されたタリサの一閃でその体を両断された。

 断末魔ともとれる短い言葉を残して、魔族は塵と化した。

 魔族の最後を確認すると、タリサは小さく息を吐き、その目をキルへと向けた。

 キルは倒れたままの状態だった。

 足の傷により、自分の武器の一つでもあった素早い動きを奪われたキルは、諦めた様子を見せる。


 「止めを刺せ・・・」

 「刺す必要はあるのか?」

 「なに?」


 その意味を捉えかねてキルは、疑問符で返した。


 「依頼人は死んだろ?」

 「!? ・・・なぜわかった?」


 キルはあっさり認めた。

 キルに依頼した相手が、ロルティではなく黒い影の魔族だったことを・・・


 「奴はプライドが高そうだったからな。同種族の魔族以外と共闘する奴に思えなかったからな。なんでも前回アミス達を狙った時は、協力関係の相手と共闘はしなかったらしい・・・。共闘しそうになった時点で、その協力相手を見捨てたと聞いている」


 タリサは、話しながら上着の袖元を引きちぎると、その布で血が流れている左肩を縛り付けた。

 引っ張っても解けない事を確認し、深い息を吐いて、気持ちを整えてから、キルに真剣な表情を向けた。


 「そこでじっとしてな。戦いが終わったら治療してやるから・・・」


 そう言い残して、タリサはアミスの応援へ向かおうとした。

 そこで、不意に足の力が抜ける。


 「おい!」


 そのまま倒れ込むタリサの姿に驚き、不意に心配の声がキルから出た。

 血を失い過ぎたタリサは、そのまま気を失っていた。





 黒鳥の鉤爪が、リンの頭を掠る。

 直撃を避けただけでも驚愕に値する反射神経だったが、その一撃はリンの次の動きを鈍らせた。

 軽い脳震盪を起こしかけ、一瞬の眩暈で、次なる攻撃を防げなかった。

 両鉤爪でリンの両肩を掴むと、その体を高く持ち上げた。

 急な上昇に、リンのふらついた頭は回復出来ずにいた。

 黒鳥は、落下死させるには充分な高さまでリンの体を上げると、鉤爪を開き落下させようとした。

 だが、リンの体が落ちる事はなかった。


 「!?」


 黒鳥は驚いた。

 間一髪で意識を取り戻したリンが、眩暈中も決して手放さなかった槍に取り付けてあった紐を、黒鳥の鉤爪に引っ掛けていた。

 咄嗟に振り解こうとする黒鳥の動きを利用して、リンは更に高く舞い上がった。

 鉤爪から槍の紐は外れ、黒鳥はそれで予定通り落下するはずと、笑みを浮かべる。

 リンは体を捻ると、槍を構えながら黒鳥の真上から落下した。

 そのリンの槍は、空を自由に飛び急転回した黒鳥を捉える事はできない。

 それは当然の事であり、それが黒鳥を油断させる。

 リンもその攻撃が黒鳥を捉えれない事は分かっていた。

 頭上からの攻撃はフェイントであり、黒鳥に躱された直後に、用意しておいた魔法を発動させた。


 「【 石礫 (ストーンブラスト)】!」


 リンは得意としている土の精霊(ノーム)の力を借りて、地面より大量の石礫の舞い上がらせた。

 それはリン自身に襲い掛かる。

 リンは覚悟をして、それを身に受けながら、その一つを踏み出しにして空中でジャンプする。

 リンの落下を確信していた黒鳥は、石礫と共に跳び上がったリンに反応しきれずに、片翼に槍の一撃を受け、空中での自由を失い落下を始めた。

 リンはその翼を掴むと、黒鳥の上に乗り、そのまま地面に黒鳥の体を叩き付け、自らは落下の衝撃前に身を翻し、地面に着地した。

 ダメージにより、ふらつき片膝をつきながらも、警戒を解かずに黒鳥へ槍を向けて構えた。

 その前で、地面に倒れている黒鳥の姿が変化(へんか)を見せた。


 「変化(へんげ)の術が解けたか・・・」


 リンはその変化が終わるのを待つ。

 そして、その変化を終えた姿に、驚きを見せた。


 「幼女?」


 それは年端もいかない幼女だった。

 お団子頭の髪から、僅かに見えている小さな角が、彼女が魔族だと教えていた。

 その魔族の幼女はゆっくりと起き上がると、リンを可愛らしい瞳で睨みつける。

 敵意があると感じ、リンは警戒で手に力を込めた。

 自分自身のダメージは思ったより大きいようで、素早い動きができるか自分でも分からなかった。

 もう一度黒鳥に変化されて宙に浮かれたら、勝ち目は無くなる。

 その動きを見せた瞬間、それより早くに止めを刺さなければならないだろう。

 リンは、相手の幼女の姿に躊躇いながらも、動きがあれば迷わず飛び掛かるつもりだった。

 その覚悟を決めたリンの目の前で、幼女は目に大粒の涙を溜めだした。


 「?」


 そして、その涙が零れだしたと思った瞬間、


 「うわぁぁぁぁぁぁぁ~~~~ん!! お母さまぁぁぁぁ~~~~!!!」


 と、叫びながら、幼女を走り去っていった。


 「・・・」


 言葉を失い立ち竦むリン。

 その横へアスタロスは駆け寄り、言葉を掛ける。


 「大丈夫?」


 ボロボロな姿に心配げなアスタロスに、リンは笑顔を向けると、


 「大丈夫・・・じゃないかな?」


 と、返して倒れ込んだ。

 頭に受けたダメージは、思ったより大きいようで、クラクラして暫く立ち上がれそうになかった。

 【 石礫 】を受けた全身に、当然痛みはあるが、その威力は調整していたので致命傷にはならないが、ズキズキと痛む。


 「ちょ、ちょっと・・・」

 「それより、他の人の援護して」

 「!?」


 リンの真剣な表情に、アスタロスは黙って頷くしかなかった。





 ロルティの計画は仕上げの段階に入っていた。

 次から次へと襲い掛かる2体の炎の聖獣、≪ 炎獣 ≫≪ 二角炎馬 ≫。

 ロルティに防御結界を張る≪ 白翼天女 ≫。

 他の3体は、とりあえず様子見状態だった。

 ロルティにとって、今の状態に問題があるとすれば、6体の聖獣を契約という形で使役していないので、聖契石に戻すという事ができないという事だ。

 その為、常に6体使役分の精神力を使う。


 (こいつは、短時間とはいえ、こんな事をしていたのか・・・?)


 6体使役分の精神力の消費とはいえ、できるだけ負担を減らすために3体しか力を使わせてはいない。

 それでもロルティの精神力に予想以上の負担が掛かっていた。

 長時間は無理と、ロルティは決着を急いだ。

 余裕から焦りへと、変化を見せるロルティに対して、逆にアミスの表情が混乱から落ち着きへと変わった。

 ロルティが違和感を感じる中、アミスが落ち着いた様子で口を開いた。


 「ロルティさん・・・」

 「時間稼ぎか?」


 聞く耳持たないと、ロルティは攻撃を繰り返すが、アミスは必死にそれを捌きながら言葉を続けた。


 「僕は、貴方に比べて魔法使いとしての素質も技量も劣っています。魔力の強さ、魔法力の容量・・・、貴方のように強力な攻撃魔法を使う事はできません」

 「だから、何だ?」

 「そんな僕に一回不覚を取ったって、貴方の方が優秀な事に変わりはないんです。だから・・・」


 アミスの口調は、落ち着きから必死さへと変化していく。

 こんな無意味な戦いは止めるべきだと分かってもらう為に・・・


 「もう・・・ここまでにしませんか?」

 「命乞いなら、もっと無様さを見せて言え!」


 説得しながらも、アミスにだって分かっていた。

 ロルティの説得が無理な事は・・・

 だが、諦めきれずに悪足掻きをする。


 「聖獣の素質だけのお前が、聖獣を失ったんだ。素直に諦めて、殺してくださいと言え!」

 「・・・じゃない・・・」

 「ん?」

 「聖獣の素質だけじゃないです・・・」

 「・・・」

 「もう一つ、貴方より優っている自信があります」


 アミスの言葉に、ロルティは頭に血の昇らす。

 

 「何が・・・」

 「聖獣の知識でも負けません」

 「なに・・・?・・・」


 アミスがそう言うと、2体の炎を聖獣が動きを止めた。

 ロルティの横にいただけの≪ 風の乙女 (セラリス)≫の力で・・・


 「な・・・!?」

 

 続いて動きを見せたのは、≪ 魔女 (ニーネル)≫、彼女は≪ 風の乙女 ≫の風の縛りを魔力により強化する。

 

 「なぜだ!? なぜ、裏切ったはずの聖獣が・・・?」

 「裏切るように芝居をしてもらっていただけです」

 「芝居・・・だと?」


 ロルティには意味がわからない。

 本契約を結んでいないはずの聖獣を裏切らせれていない状況の意味が理解できない。

 それとも、本契約を結んだというのか、可能性を考えるが・・・


 「セラリスとニーネルは特殊なんです・・」

 「特殊・・・?」

 「元々の聖獣じゃないから・・・」

 「・・・風の聖獣も?」

 「だから・・・」

 「絶対裏切らないという事か・・・」


 アミスは頷く。

 ロルティはそれを睨みつけていたが、すぐに余裕の笑みを取り戻す。


 「だが、4体は奪えている!」


 そう言うとロルティは、動きを封じられていない≪ 剣聖 ≫をアミスに嗾けた。

 互いに2体ずつの聖獣が相対していて、その≪ 剣聖 ≫の一撃を簡単には防げないはずだった。

 本来、決定的な一撃に使いたかったが、仕方ないと判断したロルティはそれを使う。

 嘗て、自分の頸を刎ねたその一撃を・・・

 

 「これで・・・」

 「そうはいきません」


 ≪ 剣聖 ≫の一撃を防げる力は、アミスには無かった。

 高位の神聖魔法である絶対防御の魔法を持つ≪ 白翼天女 (ラシェール)≫にしか・・・

 それしかない方法で、アミスは防ぐ。

 

 「な、何故だ?」

 「だから言ったじゃないですか・・・、聖獣のことを貴方より知ってるって・・・」


 アミスは、防御結界の魔法を張った≪ 白翼天女 ≫の後ろでそう返す。


 「≪ 白翼天女 ≫は生涯一人としか契約はしない・・・。絶対裏切らない一途な聖獣」

 「ぬぬぬ・・・」


 ロルティは、アミスを睨みつけていたが、その目をまっすぐ睨み返すアミスに、一瞬怯んだ。

 僅かに怒りを感じる瞳をアミスは向けていた。


 「貴方は、聖獣について何も知らない。だから、こんな事をする・・・」

 「何が・・・」

 「貴方は、聖獣を求めていたはずなのに、その聖獣と契約できなくなることをしたんです」


 アミスの言葉に、ロルティを示した。

 聖獣との契約ができなくなったという言葉が気になる。


 「聖獣との契約というものの意味。聖獣がこの世界でその力を使える理由。そして、聖獣が契約者に危害を加えるという事がどういう事かわかっていない・・・」

 「どう言う事だ?」


 アミスは、そこで言葉を止めた。

 親切に教える事をしたくないと思った。

 故に端的に結論だけを述べる。


 「僕が3体の聖獣を失い。貴方は聖界の王の許しを得ない限り、聖獣と契約する事ができなくなった。ただ、それだけです。そして・・・」


 アミスは、ロルティを睨みつけながら、意を決して宣言することにした。


 「貴方は、僕を憎んでいたかもしれませんが、僕にも、貴方を許せない理由が出来ました。次に僕の前に来る時には、聖獣に関してよく勉強してきてください・・・」


 アミスの言葉に、ロルティは激怒する。

 予想外の事態が起こってはいるが、未だに自分が有利な状況と判断できた。

 それにも関わらず、強気に出るアミスの物言いが気に入らなかった。

 そんなアミスの発言は、ここまでギリギリのところで維持してきた慎重さを消し去った。

 ただでさえ、予定通りに進んでいたと思っていた策が、実は失敗していた現実を知らされた直後という事も、慎重さ崩壊の要因であり、アミスは敢えてそのタイミングで言い放ったのだ。

 ロルティの罠に気づき、逆手に取ることにしたアミス。

 しかし、アミスにとっても、厳しい決断だった。


 元々、人間や亜人間が住むこの世界とは別の世界がある。

 神々やそれらに仕える天使達が住むとされている天界。

 エルフやドワーフ等の妖精族の生まれ故郷であり、今でもフェアリーやピクシー等の妖精が住む世界である妖精界。

 様々な精霊達が、主たる生活場としている精霊界。

 魔族が生まれ住む魔界。

 そして、聖獣と呼ばれる生き物が生活する聖界。

 本来、純粋たる聖獣が生きる事ができるのは、聖界のみであり、アミス達が住む地界と呼ばれるこの世界では、聖獣は、生きていくことも、その力を振るう事もできはしないのが事実であった。

 それを可能にしたのは、聖契石と呼ばれる魔法で作られた石を用いた聖獣契約という方法だ。

 それにより、この世界の住人と契約を結んだ聖獣は、その契約者の魔力を用いて、この世界に実在する事が可能になり、その魔力を用いて、その特別な力を使う事ができる。

 それは、今では忘れ去られた遠い昔、聖界の王と、偉大なる魔導士が交わした契約によるものであり、当時決められた約定に則ったものだった。

 今では、知る者が殆ど存在しないその約定にある。


 ・契約者に危害を加えた聖獣又は危害を加えようとした聖獣は、聖界に戻され、聖界から出る事ができなくなる事。

 ・契約聖獣以外を、正式な方法以外で使役する者が、聖獣との契約を出来なくなる事。


 つまり、裏切りの杖の影響とはいえ、契約者であるアミスに襲い掛かった≪ 炎獣 ≫≪ 二角炎馬 ≫≪ 剣聖 ≫は、聖界に戻らなければならなくなり、裏切りの杖という契約外の方法で、他者が使役する聖獣を使役したロルティは、聖獣との契約の権利を失ったのだ。

 ロルティはその約定を知らずに、アミスはその約定を知っていた。

 ≪ 剣聖 ≫に関しては、その約定を知っていた上で裏切りの杖の支配下になる事を覚悟の上で呼び出した。

 ≪ 剣聖 ≫の心の強さに賭けた思いもあったが、もしかしたら失う事を覚悟しての呼び出しだった。

 結果、≪ 剣聖 ≫は操られ、≪ 白翼天女 ≫に防がれたとはいえ、アミスに危害を加えようとした。

 その可能性をわかっていたからこそ、アミスは予め謝った上で呼び出したのだった。

 アミスは、許せなかった。

 中途半端な知識で聖獣を求め、聖獣に契約違反をさせたロルティを・・・

 そして、その可能性があると分かっていながら、呼び出すしか仲間を助ける方法が浮かばなかった自分を・・・


 まだ、アミスの勝つ可能性は低い。

 だが、ここまでして負ける訳にはいかなかった。

 アミスが勝つための作戦が動き出していた。

少し遅れました。


次回は5月19日19時更新予定です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 改めて見てみると、聖界や地界の話って、 第一話のおらすじで出てきそうな感じだけど、 ここで出してくるのって、凄いな。。。 戦う理由ができるシーン、 構想がしっかりしてるな、と ちょっと驚…
[良い点] 剣聖!強くて好きだったのに!!。゜(゜´Д`゜)゜。
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