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二人のおっちゃん

「太郎ちゃん やっぱり太郎ちゃんを呼んで正解でしたよ」

『そうか!俺来たんだな!』

「ちゃんと 私もおっちゃんも来ましたよ」

『そっかぁ 子供の(あきら)ちゃんに会いたいなぁ おっちゃんは変わらないだろうけど』

未来の小太郎と晶ちゃんが 国際電話で話している

『おっちゃん大丈夫か?』

「最初は信じられないみたいで…でも 太郎ちゃんがちゃんとまとめてくれて 今 晶太も交えて おっちゃん救出の作戦を練ってるところ」

『おっちゃんの事だから 心配はないだろうけど…ただ 小丸達が絡んでるのが…何かがひっかかるんだよなぁ…』

「小丸ちゃん達も心配だけど…太郎ちゃんに任せましょう 晶太に太郎ちゃんの凄さを見せてやりたいから」

『晶ちゃんも居るしな 大丈夫だ!きっと』

「太郎ちゃんは いつ帰るんですか?」

『今から帰ろうかなぁ…もう飽きたぞ…』

「ダメだよ ちゃんとやる事はやらないと…」

『うん…明後日 金ちゃんとの晩餐会が終わったら帰る…本当なら 晶ちゃんも一緒に来ないといけないのに…自分は仮病を使って…ファーストレディの自覚を持って欲しいよなぁ…毎回なんだもんなぁ…』

「太郎ちゃん…心の声が口から出てますよ」

『あっ…晶ちゃん!じゃあね!』

ガチャ…プー プー…

「全く…」


「晶太 今おっちゃん達がどこに居るかわかってるのか?」

「わしはここに居るぞ」

「あっ そうか!」

「太郎ちゃん…おっちゃん…ちゃんとしてよ!」

作戦が進まないでいた

「でもおっちゃん頑張ったんだね 家族がみんな一緒にいれるようにしたんだね」

「過去では違うの?」

「違うんだよ 太郎ちゃん家にはおっちゃん 私ん家には小丸ちゃん みんなバラバラだったの」

「そうなんだ…僕が生まれた時には おっちゃんも静おばちゃんも小丸くんもみんな一緒に居たからなぁ」

小ちゃいおっちゃんは さっきトイレに行った時に見た トイレ以外の部屋や家具を思い出していた

小太郎や晶ちゃんには黙っているが

キャビネットの上に置かれた 親子3人の仲睦まじい写真

「小丸…一体何があったのじゃ…」


「なぁ おっちゃんなら 声 で居る所わかるんじゃないか?」

「わしもそれを考えておったのじゃよ 一声叫べば 晶太殿や晶殿に聞こえるはずなんじゃが 何故それをせぬのか?」


「父上…お願いです 僕の言う事を聞いてください」

「小丸…お主のやっている事は間違っておる…」

「しかし!僕がやらなければ…母上や他のみんなが…」

「小丸や お主は小太郎殿や晶殿と過ごした日々を忘れたのか?」

「………」

「わしは一人でも戦うぞ!」

「ですが父上」

未来の小ちゃいおっちゃんと小丸

ガチャ!

「ほら ハゲ!飯だ!殿下の分はあちらに用意してます」

「サスケ!目を覚ますのじゃ!」

「うっせぇ ハゲ!黙って食え!お代わりはないからな」

「サスケ…お主ともあろう者が…」


「なぁ おっちゃん…おっちゃんが声を出してみたらどうだ?」

「ん?そうか!その手があった!」

たまにはいい事を言う小太郎

「そうじゃな!ではやってみようではないか!スゥ〜〜〜〜…」

「ちょっと待って!」

晶太が 部屋を出て行く

「ばあちゃん!耳塞いで!」

「おっちゃんの アレ が出るんだね」


「おっちゃんいいよ!」

「………」

バタッ…

小ちゃいおっちゃんが倒れた

「おっちゃん!大丈夫か!」

「はぁ…はぁ…死ぬかと思うた…」

小ちゃいおっちゃんは 晶太に 待って と言われ息を吸ったまま待ち倒れたのだった

「では改めて…良いか?特大なのを出すで 耳を壊すでないぞ!」

小太郎達が耳を塞ぐ

「スゥ〜〜〜〜〜〜…………キエエエエェェェェェェェ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

バリバリバリバリ……ガシャン! パリン!

家が揺れ ガラスや食器が割れた


「…………ェェェェエエエエ!!!」

「ん!この声はわし!いや わしはここに居る…誰じゃ?」

バタバタバタバタ…

ガチャ!

「あっ!居た!じゃあ誰の声?」

「サスケや 今の声は誰の声じゃ!」

「うるせぇ!ハゲ!今それを確かめているんだ!黙ってここにいるんだぞ!」

サスケが出て行く

「今のは一体誰なんじゃ?」

ガチャ…

「父上!今 屋敷内は父上に似た声で大騒ぎです 今の内に…お逃げください!」

「小丸…今なんと申した」

「逃げてください!そして…僕達を助けに来てください」

「小丸…お主…」

「僕は 死の光 を浴びていません 僕も父上同様正気です」

「なんと!そうじゃったか!ならば小丸お主も一緒に逃げるのじゃ」

「それはダメです 僕まで逃げては…父上 今 晶太くんの元に 過去の太郎ちゃんと晶ちゃん そして父上がいます」

「なんと!それではさっきの声は…」

「僕はこうなると信じていました 父上 必ず助けに来てください」

「あいわかった!小丸…母上と仲間達を頼んだぞ」

「御意!」

小ちゃいおっちゃんは逃げた

脇目も振らずひたすら出口を目指して

「はぁ…はぁ…皆の者…待っておれ…小太郎殿と…晶殿が来てくれたのじゃ…もう少しの辛抱じゃぞ!」





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