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「し…しどい…」

「おまえさん いつまで気を落としてるんですか…」

小ちゃいおっちゃんは 静おばちゃんに ハゲ と言われた事がかなりショックだったみたいだ

静おばちゃんは 紅の治療により 正気に戻っていた


「晶太 大広間に準備が出来ましたよ」

(あきら)ばあちゃんがみんなを呼びに来た

「みんな行こう!」

大広間を開けると

「うおぉぉぉ すげぇ!」

大きい御膳が三つと ずらりと並ぶ一億を超える小さな御膳

「このような膳は わしと静殿の婚礼以来じゃのぉ」

「いや 始めてじゃ…あの時は こんなに人が居らんかった」

「そうじゃったのぉ じゃがあの時も嬉しかったのぉ」

小ちゃいおっちゃん達の話しは終わらない…

「おっちゃん 早く座れ…俺 腹減ったぞ…」

「おぉ そうじゃな わしもぺこぺこじゃ」

座ろうとする小ちゃいおっちゃん

「おぉい!そこはわしの席じゃ!」

「何を申す そこはわしの席じゃろ!」

「い〜や わしじゃ」

「今度は何?席ならいっぱいあるだろ」

小ちゃいおっちゃん達は 上座を巡って争っていたのだ

結局 遥々来てくれたと言うことになり 小太郎と一緒に来た小ちゃいおっちゃんから その一日後の順に並んだのだ


「それでは僭越ながら わしが乾杯の音頭をとらせてもらおう」

未来の小ちゃいおっちゃんがグラスを手に立ち上がる

「いろいろあったが…こうして皆が集まった事 わしは彼奴らに感謝すらしておる…」

「おっちゃん泣くな」

「ズスゥ…小太郎殿と晶殿にも感謝じゃのぉ…」

「私は何もしてないよ」

「いや…まぁ よいか…乾杯!」

「乾杯!」

珍しく手短かに挨拶を終わらせた小ちゃいおっちゃん

宴が始まった


「おぉ!イクラじゃ!」

「ん?この飯は…もしや晶殿の…」

「そうですよ 私が一度握ったおにぎりを一粒一粒にしたんです」

「おぉ 晶殿!」

晶ばあちゃんも大広間にやって来た

「獅子殿 この飯粒はのぉ わしらの一番のご馳走なんじゃよ」

「塩加減が抜群じゃ!」

「じゃろう!」

「これも見事じゃのぉ 隠し包丁がきめ細やかに入っておる」

料理を作った人の苦労がわかるな…


「こんにちは!」

「ん?ばあちゃん誰か来たよ」

「晶太 行ってごらん」

晶太が玄関に出ると…


「お姉さん お久しぶりです」

「いらっしゃい」

大広間に入って来たのは 老夫婦と女の子

「双葉ちゃん おいで」

その女の子は 双葉と言うらしい

晶ばあちゃんが呼ぶと ヨチヨチ歩いてきた

「双葉ちゃん ほら〜〜いっぱい妖精さんいるでしょう」

「ハギ バン〜〜ナイ!」

体全体を使って何かを言う双葉

「晶殿…もしかして…」

「おっちゃん久しぶり!」

「小次郎殿か?」

「えっ?小次郎ちゃん?」

老夫婦は 獅子達を迎えに来た小次郎達だった

「じっちゃん 小次郎って言うのか!俺の弟と一緒だな!」

もちろん小太郎には理解出来てない


そして…

「ただいま!晶ちゃん腹減った!」

「あっ!じいちゃんだ!」


「太郎ちゃん どうしたの!」

「なんか金ちゃんが用事出来たって…本当だぞ!」

「はいはい…」

首脳会談で用事出来たって…友達ん家に遊びに行ってんじゃないぞ…

「おぉ!いっぱい居るなぁ!ん?おっちゃん多くないか?」

小太郎じいちゃんや小次郎は 小太郎や小ちゃいおっちゃんから話しを聞いた

「へぇ 未来からな…なんとかしないとダメだな…」

「それは 太郎ちゃんの大分後の総理が考える事ですよ」

「そうだな…」


「ほぉ…小太郎殿も変わったのぉ」

「そうか?小太郎殿も晶殿も みんな変わって居らんぞ」


さっきまで のべ太やノラえもんと死闘を繰り広げたとは思えないほど みんな笑顔だった


「ハギ!」

双葉は小ちゃいおっちゃんを気に入ったみたいで離れずに遊んでいる

「薄殿 気に入られたみたいじゃのぉ」

「獅子殿 小次郎殿も昔はこうじゃったよ ところで獅子殿 双葉殿が申しておる ハギバンナイ とはどういう意味じゃ?」

「いや…その…」

言葉を濁す獅子

「?…子供の申す事じゃ 悪いことではないじゃろう」

「ハギとは…頭が薄い…バンナイとは…沢山という意味で…」

「……」

要は ハゲがいっぱいと言っていたのだ

「あははは!若 我々をちゃんと見えてるって事ですね さすが小次郎殿のお孫さん」

「サスケや…やけに楽しそうじゃのぉ…」

「あっ…」

「お主だけは許さん!」

逃げるサスケ 追う小ちゃいおっちゃん

「あははは サスケのあんちゃん逃げろ!」


楽しい宴はまだまだ続いた
















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