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大輪唱

「なんと そうであったか!さすがは晶太殿 晶殿に似て賢いのぉ」

「賢こさは晶殿で良いが…のぉ…」

「のぉ…」

「のぉ…」

「のぉ…」

隣の小ちゃいおっちゃんへと連鎖して行く

「何かあったのか?」

「良くぞ聞いてくれた!実はのぉ…」

「良くぞ聞いてくれた!実はのぉ…」

今度は 千人以上の輪唱が始まった

「えぇい!わかった!一斉に喋るでない!」

「偉そうに…」

「偉そうに…」

「偉そうに…」

「もう良い…」

「すげぇな…おっちゃんがいっぱい居るぞ…」

「おぉ!小太郎殿!」

「おぉ!小太郎殿!」

「小太郎殿…むやみに話すでない…収集がつかん…」

自分に呆れる小ちゃいおっちゃん


「して…戦況はどんな塩梅じゃ?」

「うむ 仲間達の大半が洗脳され 尚且つ 敵は増える一方じゃ…何かカラクリがあるはずなのじゃが…」

千人以上の小ちゃいおっちゃん達の作戦会議

「父上!」

「なんじゃ?」

「なんじゃ?」

「なんじゃ?」

止まらぬ連鎖反応

「えぇと…さっき寝ていた父上」

「おぉ わしじゃな!どうしたのじゃ小丸」

「なんと この状況で寝ておったとは!」

「なんと この状況で寝ておったとは!」

めんどくさい連鎖反応…

「あぁ!うっせぇ!おっちゃん黙ってろ!」

「………」

「………」

「………」

みんなが黙る…

「寝てたおっちゃんは喋れ!」

「なんじゃ…黙れとか喋れとか…ぶつぶつ…」

「このおっちゃん以外は喋るなよ」

「あいわかった!」

「あいわかった!」

「あいわかった!」

「ダァ〜〜!だから喋るな!」

小太郎…大変だな…

「なんじゃ…返事をしただけではござらんか…」


「若!早く作戦を!」

「わかった!今 おっちゃんに話し掛けるな!」

小太郎だんだんイライラして来たな…


「おっちゃん どういうことだ?」

「わしが喋っても良いのか?」

「おぅ 後のおっちゃんは口にチャックだぞ!」

「チャックとはなんじゃ?」

「チャックとはなんじゃ?」

「黙れ!」

「黙ると言う事じゃな…」

「そうだ!はぁ…はぁ…おっちゃん こっちのおっちゃん説明して…」

さすがの小太郎も疲れたみたいだな…

「あの ノラえもんと申す者が増えるのは 笛 じゃ!わしもちらっと見ただけじゃが 間違いないはずじゃ」

「笛?笛で増えるのか?」

「もしかしたら 笛増えプーじゃ…」

「晶太 知ってるのか?」

「うん…未来テレビのニュースで見た事あるよ 確か20年後に平賀 伴内って人が発明するんだって言ってたと思ったなぁ」

「平賀 伴内じゃと…平賀 源内の子孫か?」

「それはわからないけど…でも なんでも発明しちゃうんだ!すごい人みたいだよ」

「いくらすごくても こんな事に使われたらすごくなんかないんだぞ!」

たまにはもっともな事を言う小太郎

「そうじゃな…小太郎殿の言うとおりじゃ ダイナマイトも然り 戦争に使う為に作ったのではないじゃろうに…償いの為に ノーベル賞を設立しても後の祭りじゃ 奪われた尊い命は帰ってこんのじゃ…使う者が間違うと最悪の結果となるのを考えねばならぬのぉ」

さすが 小ちゃいおっちゃん 平和を一番に重んじる

「なら その笛を吹いてるのが本体って事だね」

「小丸 お主なら容易に探せるじゃろ」

小丸はすでに戦場に目を凝らしていた


「プーーー プーーー」

ポポポン…


「居た!二時の方角 ウツボカズラの中!」

「なんと!視覚をつかれたわ!」


「ふふふ この中なら見つからないでしょ のべ太くん待ってね 今妖精を全部捕まえるから」

ノラえもんはのべ太の為に一生懸命

「のべ太くん…これが成功したら僕を認めてくれるかなぁ…」

「………」

その言葉を 聞いたのは 討伐役の小ちゃいおっちゃんと その小ちゃいおっちゃんを運んで来た小太郎だった


「おっちゃん…」

「小太郎殿の言いたい事は分かっておる…とりあえずこの戦に終止符をうたねばのぉ」

小ちゃいおっちゃんが ウツボカズラの中に突入した

「うわぁ!」

慌てふためくノラえもん

「終いじゃ!キエエェェェェェ!」

至近距離で小ちゃいおっちゃんの 奇声 を喰らったノラえもんは一瞬で気を失った

「小太郎殿!こっちは仕留めた!皆に伝えよ!…小太郎殿?」

キーーーーーーーン…

小太郎も小ちゃいおっちゃんの餌食となっていた…







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