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父が死んだ  作者: 青紫蘇
5/5

暁暗

はっと目が覚めた。

「痛たたた」

体を動かそうと思うと全身が痛くて動かしづらい。そりゃそうだなんせ床で寝ていたんだから。自分の寝ていた所だけ生暖かくなっている所に立ち上がって伸びをして、からキッチンへ行くと私以外全員が揃って食事をしていた。


お皿を見るともうほとんど食べ終わっていた。

「おはよう」と声を掛けると

「お姉ちゃん遅いよー」とゆわれて時計を見るともう10時だった。げっ!?と思ったが、ん?と不思議に思って

「いやまって今なんのご飯食べてるの?」と聞いてみた。

「朝ごはーん!」とあつが元気よく叫ぶ。

まだ声変わりをしていないせいか声が高いから朝から聞くと少し耳がいたい。

「いやいやみんなも遅いじゃん」とツッコミを入れながら私はオーブントースターに向かった。

「バレちゃったね」とひなに笑いかけている。

母が「出来ないでしょ?お母さんがしてあげる。」と嫌味な風に言って立ち上がろうとしたから、母の肩をポンポンっと叩いて

「大丈夫だよそれぐらいできますー」と言って

食パンの袋をとった。さてどのジャムにしようか悩むのが私の毎朝の出来事。

「いちご、ママレード、ピーナッツ…んー」と順番に目で追って見るが決まらない。優柔不断だなぁー


やっぱり!バターだ!焼く前の食パンにバターを塗ってオーブンにレッツゴー

たっぷり塗ったバターがふつふつとなってその後にきつね色にあぁー美味しそうだ!

焼いている間にミルク多めのコーヒーを作って待機!"チン"の音とともに開けるとバターのいい匂いが香って心地よくなりながら指先でパンをつまんでお皿に乗っけてさぁ食べましょう。

ニコニコしてると母が

「あなた本当に食事すきねぇ」

え?そんなことないとゆう前に

「いつも楽しそうに食事してるからお母さんあなたと食事するの好きなの」

少し照れてながら「ありがとう!」と言い放って

すかさずいただきます!一口目を口に含むとサクッとなってんー!!美味しい。パクパク食べてる間に

ひなとあつが「ごちそうさまー!」と言って席を立った。私が「あ!お皿片付けなさいよ!」とゆうと母が「今日はいいのよ。今日だけだよ!」とやんちゃに言った。

「ありがとう!」と言って二人ともキッチンを出て行った。


それを見送ってから、

「あ、お母さん今日の15時ごろお父さん帰って来るって」

「もう後4時間しか無いじゃないのあなた忘れてたでしょ」

そう言われてあははと笑うしかなかった。

「これからお葬式やらなんやらとバタバタするけどあなた仕事大丈夫なの??」

「大丈夫だよ。忌引きと有給で1週間と2日ぐらいおやすみ貰うつもりだから」

あ、会社にも連絡しなきゃいけない!

「そう。助かるわ、猫の手も借りたいぐらい忙しくなるからね!」

「了解にゃ!」と部屋を凍りつかせながら食パンの残りを頬張った。

家電からまずは私の会社に忌引きと有給をいただいた。幸い今の仕事は大きなものを任されている事がなくメールで連絡を送れば済むようなものだったから助かった。


次にひなとあつの学校に電話かけた。

「いつもお世話になってます。」と挨拶をして事情を説明してから1週間ほどおやすみの連絡をいただいた。その際先生からはいつも真面目なひなちゃんが今日は朝からいないので心配してました。などなど言われたが…内心早くしてくれません?話長いです…ととても思ってました。すいません。

あとでひなにこのことを話すといつも長いのよあの先生ニコニコ頷いてたら内申良くなるからいつもなんとなく愛想よくしてる。との衝撃発言…中学生恐るべし…

あつは印象なさすぎて覚えてない笑ごめんよ。


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