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運命の死(デアイ)は突然に  作者: あんみる
8/20

7  恐るべし、「明和監修国語辞典」!!

パシッ

音がして、俺の手がふり払われた。

「え?」

ネネがキッと俺をにらみつけている。

「さわるな変態私は男に撫でられて喜ぶ趣味はないぞそれよりさっさと飯にしろ!」

耳がキーン。

ネネは息継ぎなしで言い切ったせいで、はあはあ言っている。

・・・照れ隠しの下手なヤツ。

ま、気づかないふりしてやるか。

「分かった分かった。今日はすき焼きな!」

ダイニングに行き、材料を置く。

「うっし、スタート!」

腕まくりをしてキッチンに立った。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

15分後。

グツグツ煮たっている鍋。

茶色く色づいた牛肉、ネギ、白菜、そして糸コンッ。

「草子、このラーメンもどきは何だ」

いやだから糸コンだって。

・・・・・・まさか。

「ネネ、お前糸コン知らないのか?」

「なんだそれは。合コンの糸バージョンか?」

なーにわけ分かんないこと言ってんだコイツは。

何なんだよ合コンの糸バージョンって・・・

俺が知りたいわ。

「あの、めっちゃ分厚い国語辞典さんにのってなかったのか?」

「国語辞典にのってるのか?」

う~ん。

糸コンって国語辞典にのってんのかな。

ココは俺が教えたほうが早いかも。

「えーと、糸コンっていうのはだな・・・」

「草子。2度と料理に糸コンは・・・いや、こんにゃくは入れないでくれ」

思わずキョトン。

2度びっくりってやつ。

俺が教える前に理解してるし。

俺が一人で考え込んでる間に自分の辞典で調べたらしい。

てゆうか、辞典にのってるんだな、糸コン。

恐るべし、「明和監修国語辞典」!!

もう1このびっくりは・・

「ネネはこんにゃくが苦手ってこと・・・でいいんだよな?」

「何か文句があるのか」

「いや、別にないけど」

人には好き嫌いってもんがあるしな。

そういう俺だってお茶漬けは無理だ。

ご飯に汁かけて食うの、気持ち悪いんだよな。

その割に「TKG」は好きだったりする。

え?何のことかわからない?

「た」まご「か」け「ご」はん。

略して[TKG」だ!!

・・・あ、ネネが睨んでる。

というわけで無言の食事会が始まったのだった。

・・・・・・・・・・・・・何これ?

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