表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運命の死(デアイ)は突然に  作者: あんみる
2/20

1   異質な少女

母親は俺の車の音が聞こえていなかったらしい。

病気でも患っていたのだろうか?

警官が話しているのを聞いただけなので、詳細は分からない。

赤ん坊は孤児院で育てられることになった。

名前はアルト。

まあ、俺が知ってても意味はないんだろうけど。

俺は3年の牢屋生活を命じられた。

あーあ。

終わったな、俺の人生。

暇で退屈で何の価値もない3年を過ごし、俺は解放された。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

あれから2年。

もう事故は2度と起こしたくない。

人の人生をめちゃめちゃにしたくない。

そう思っていたのに。

人のいる気配が全くしない道路で、飛び出してきた小1位の少女。

当てちまった。

やべえ。

もう俺は命を犠牲になんかしたくないのに。

とりあえず行かなくちゃ。

車を降り、少女に駆け寄る。

「おい、大丈夫か!?」

すると目の前で、信じられないことが起こった。

たった今俺の車にぶち当たった少女が普通に立ち上がったのだ。

その姿に、俺は思わず見入ってしまった。

この年で何やってんだよと言われそうだが、それ位美しかったのだ。

風になびく絹のような銀髪。

背中まで垂らされ、華奢な体を強調している。

金色に輝く瞳。

まだ幼いのに、刺すようなまなざし。

威圧感が半端ない。

そして、さらなる衝撃が俺を襲った。

少女が小さな口を開いた。

「とりあえずおまえの家に連れてけ。幸い、見た人はいないようだしな。」

・・・・・・。

おい、ちょっと待てよ。

何言ってんだこいつ。

たった今自分を殺しかけた相手に家に連れてけって・・・。

どういう神経だよ。

ていうかそれ以前にちょっといいか?

「おまえ、年いくつだ?しゃべり方、異常すぎないか」

少女はキッと俺をにらみつけた。

「そんなことよりさっさと車に乗せろ!人が来るといろいろ面倒なんだよ!」

そしてすたすたと俺の車に近づき、バンっと荒々しく扉を閉め、中に入ってしまった。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ