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「隣国が攻めてきた?」

「国境沿いに探知魔法を張っておいたんだ、そしたら今日、数千人の人間が通った痕跡があった。戦争を仕掛けてきた可能性は大いにあるかな。」

「国王が変わったからってことか~舐められてるなぁ、一旦先鋒部隊を向かわせてみるかな…」

「先鋒部隊の実力じゃ、やられる可能性も十分あるな。僕が転移魔法でゲリラ戦法仕掛けてみようかな」

「ああ、転移魔法使えるようになったんだっけ?」

ハピの中で(移動に困ることがなくなるじゃん、いいね!)と(ゲリラ戦法に応用しようとするの恐ろしすぎる…)という二つの感情が渦巻く。

「どの国が攻めてきたかはまだ分からないけど、方向を見る限りレッドかグリーンのどちらかだと思うよ。」

ハピが王位を継いだ「ブルー王国」は、南を海、西を「レッド帝国」、北を「グリーン共和国」、東を「イエロー神聖国」に面しており、レッドとは長らく敵対関係にある。

「多分レッドだろうね、グリーンはうちの国と結構貿易もしてるし、この繋がりをわざわざ絶ってはこないでしょう。」

「レッドかぁ、放っておくと面倒なことになりそうだね」

「じゃあ私も連れてってよ、視察に。いざとなったら一撃で燃やし尽くしてあげるから。」

「わざわざ王が出向く必要はないだろ…却下。」

そう言って転移魔法を発動させるルードだったが…

「じゃあ行ってく…っておい!?」

転移魔法が発動する瞬間、満面の笑みを浮かべたハピがルードの腕を掴み、結果、共に転移した。



「置いてこうだなんて、全く、冷たいなぁ」

「おいお前、もし固定ダメージでももらって死んだらどうする気だ、国民は路頭に迷うことになるんだぞ!?」

「鋼鉄の意思があるから大丈夫だよ、多分」

「多分じゃダメなんだよ!」

「それより見てよ、あれ」

目線の先では数千人の兵士が休憩をしていた。

「正午に来たのが功を奏してるな、相手は休憩中だ。」

「あーやっぱりレッドの兵士だ、いきなり攻めてくるなんて卑怯な」

「攻めてきた訳じゃないかもしれないだろ、落ち着け。まずは対話だ。」

「…なんのために正午に来たって?」

「…まぁいい、僕が対話しに…」

「いや、私が行く。」

「だから、そんなに出しゃばらなくていいんだって!…って、もういないし」



「あんたらのリーダーはどこ?」

「な、貴様誰だ!」

「誰だとは?うーん、ブルーの外交官ってとこかな」

「…」

「俺が軍隊長だが、ハハ、まさかもう侵攻に気づかれているとはな」

「侵攻?やはり、戦争を仕掛けてきてるのか。」

「そうだ。だが、お前は護衛を連れてくるべきだったな、違うか?それとも、近くで待機させているのか。だとしても、お前の命は無い。」

兵士たちが周囲を取り囲む。

「護衛?ああ、護衛っぽいのならその辺に居るけど。でも…」

【《リゲル》Lv.89 HP32000/32000 TP11300/120000 AT2308 DF1770 MG530】

「ああ、貴方リゲルって名前なのね…覚えておく価値もないけど」

「何だと?」

「ああ失礼、貴方達なんて護衛が居なくても私だけで十分って言いたかったの。」

「何?」

リゲルは情報開示スキル(下級)でステータスを覗き見た。

【《ハピ》Lv1 HP80/80 TP79/80】

「レベル1だと?それでそんな強がりを言ってるのか?」

「ああ、強がりだと思う?じゃあ試してみようか」

「その舐め腐った態度を二度と取れなくしてやる!全員、かかれ!」

「うおお!」

【兵士たちは連続で攻撃を放った!】

【ハピはTPを2消費し、波動防壁を展開した!】

「王家に伝わるアーティファクトの一つ、妖精の指輪、持ってきて正解だったね。3/4も消費TPを軽減してくれるなんて!」

【波動防壁の効果で、2秒間、攻撃が3倍のダメージで反射されます】

「んで、纏めてかかってきてくれて助かったよ。」

【32人の対象に平均27667ダメージ!】

「ぐああ!」

「自分の攻撃を3回も耐えられない貧弱な兵士じゃ、連れてくる意味もなかったんじゃない?」

【27人の先鋒部隊メンバーが死亡しました】

【2473/2500】

「成程、2500人殲滅したら私の勝ちってことね?」

「先鋒部隊といえど、たった一人に壊滅させられる程堕ちてはいない!」

「へぇ、じゃあやってみる?」

【ハピはスキル「王の資質」を活性化させた!】

「なんだ?体が…」

【強力なオーラが周囲に広がり、1422人のメンバーが戦闘不能に陥った!】

【1051/2500】

【先鋒部隊メンバーのステータスが40~99%減少します。】

「なんだこれは…一人の人間が持っていていい力ではないだろう…」

「私に人間を卒業しろって?」

【ハピはTPを10消費し、フレアを唱えた!】

【ハピはTPを10消費し、ストームを唱えた!】

「今まではこれでTPを全消費してたんだけど、妖精の指輪があるから気兼ねなく撃てるよ」

【二つの魔法が合成され、大魔法「フレアストーム」が発生した!】

【1051人の対象に平均43559ダメージ!】

【1050人の先鋒部隊メンバーが死亡しました】

【1/2500】




「さて、軍隊長さん?終わりね」

「貴様は…何者なんだ…」

ハピはリゲルの首を掴み、高く持ち上げる。

「さて?それは知ってもしょうがないんじゃないかな、どうせ貴方はここで死ぬんだから」

「ここで死ぬわけにはいかないんだ、生憎。転移石、発動!」

「無駄だよ」

「なに?」

リゲルが掲げた転移石は光を失った。

「この周囲に転移防止の結界を張っておいたんだ。誰も逃げられないように。」

「流石ルード、仕事ができる男ね。」

「誰かが一人で突っ込んでいくからこっちも苦労してるんだけどね」

【ハピはTPを4消費し、フレイムランスを生成した!】

【ハピはTPを6消費し、火焔葬を繰り出した!】

【リゲルに59443ダメージ! 0/32000】

【0/2500】

「とりあえず、王宮に帰ろう。後発部隊が来るかもしれないから、対策を考えないと。」

「全部焼き尽くすじゃダメ?」

「ダメだよ…」

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