表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/32

26 / 不才の者

「…」

「貴様…なかなか耐久力があるようだが、俺の術中に嵌って、生きて帰れるわけがないだろう?」

「さあ、な?この程度の攻撃、いくら喰らっても痛くも痒くもないが?」

「…本当は、貴様などに割くTPは無いんだがな。面倒だ。跡形も残さず消してやる。」

【プサイはTPを10000消費し、デストロイを唱えた!】

【ルードに130162ダメージ! 111032/314000】

「…お前の本気はこの程度か?」

「っ!これでもまだ耐えやがるか。だが、これならどうだ?」

【プサイはアイテム「ポイズン・ビーの針」を使用した!】

【ルードは状態異常・毒を受けた!】

「クハハ、いくらHPが高かろうが、この強烈な毒には耐えられまい。」

「くそ、リンさん、奴にもう手は無いとか言ってたじゃないか…」

「リンが裏切ったことくらいは知っているさ。だが、俺は奥の手は隠しておいたのさ。能ある鷹は爪を隠すってな。」

「…だが、お前の弱点は変わらない。TPが尽き、妨害が消え去った時、それがお前の策が尽きる瞬間。」

「その瞬間まで耐えるというのか?それは無理だろう。回復魔法でも使えるなら話は別だがな。」

「回復魔法は無いが…この程度の毒でやられる程、やわではないぞ。お前のTPの残量を見る限り…あと、10分も耐えればこの妨害は続けられないだろう?」

「ふん、強がりもいいところだ。」

【ルードに314ダメージ! 110718/314000】

「…これを見ても、そう言えるのか?」

「!?そんな、普通なら10秒で死に至ると言われるこの毒が、通用しないだと…!」

「生憎…【状態異常耐性(最上級)】を持っているんでね。大抵の状態異常は最低限の被害で抑えられる。」

「くそ!化け物が…」

「どうする?このまま10分続けるか?」

「…いいや。最終手段を使う。」

【プサイはアイテム「狂化の魔石(バーサーカー・ストーン)」を使用した!】

【プサイは状態異常・制御不能を受けた!】

【攻撃力が一定時間3倍化されます。】

「コノ命ィ…尽キテモ…魔王様ノ為ニ…ァ」

「暴走してまで忠誠を果たすか。でも…その程度で僕に勝てると思っているなら…」

【ハピはTPを2941消費し、遠隔植栽を使った!】

【ハピはTPを2900消費し、プラント・クラッチを使った!】

【スキル・自然発火(特級)の効果で、攻撃に火属性を追加します。】

【契約:火属性付与 により、ダメージが100%上昇します】

【プサイに126654ダメージ! 31346/158000】

「え?」

『ごめん、手を出して。』

「ああ、ハピ。遠隔で攻撃できるのか?それは便利だな。」

『火力はなかなか出しづらいけどね…。まぁ、マリーに貰ったスキルのお陰でそれは少し軽減されてるけど。』

「ああそれで、この後僕はどうすればいいんだ?」

『ローズさんが、怪しい場所を発見したって。合流して欲しいの。』

「分かった。場所はどのあたりだ?」

『最上階、四階の、廊下の突き当たり。行けば分かると思う。』

「それで?コイツはどうするんだ?」

『ああ、仕留めておくよ。』

【ハピはTPを2941消費し、遠隔植栽を使った!】

【ハピはTPを8700消費し、美しい花には…(スパイク・トラップ)を使った!】

【スキル・自然発火(特級)の効果で、攻撃に火属性を追加します。】

【契約:火属性付与 により、ダメージが100%上昇します】

【プサイに61262ダメージ! 0/158000】

「ところで、他二組の戦況はどうなんだ?」

「リンさんはもうカイを倒し、合流に向かっている。問題はタロウ君達の方だけど…」







「今日も来たのか。」

「はい、次の魔法が習得したくて…」

「そうだな。私のモットーは「才が無くとも、努力さえすれば魔法は振り向く」だからな。努力を惜しまないお前には、多くの魔法を教えられるだろう。」

「ありがとうございます、楽しみです!」

そうして、プサイ(現在の名)は師匠から、数多の魔法を学んだ。

そして。師匠の持つすべての魔法を学んだ後、旅に出ることに決めた。出発前、彼は師匠に挨拶をしに行こうとした。しかし、そこで異変が起きた。

(何だ?殺意を向けられている気がする…)

【ナラムはTPを500消費し、ホーリーライトを放った!】

「え!?」

【■■■は寸前で回避した!】

「仕留め損ねたか。只の屑というわけでもなさそうだ。」

「…何故俺を狙う?」

「お前は【暗黒魔術】を学んだのだろう?それはこの世にあってはいけない禁忌だ。」

「暗黒魔術?師匠の魔法はそんな邪悪なものじゃない!努力するものを救うための魔法だ!」

「ああ、言い方が悪かったか?冥土の土産に聞かせてやろう。暗黒魔術は、私達にとって存在自体が都合が悪いんだ。だから、禁忌として排除している。分かったか?お前の言う、師匠とやらも既に抹殺済みだ。そして。暗黒魔術を継承した最後の一人が、お前と言う訳だ。」

「…師匠が、死んだ…?」

「あいつは中々手強かったが。衰えは隠せなかったようだな。」

「…」

【ナラムはTPを500消費し、ホーリーライトを放った!】

【■■■は寸前で回避した!】

「ちょこまかと小賢しい。次で終わ




【ナラムに1405589ダメージ! 0/87000】

「!?」




「ああ、今のは私の仕業です。少々、貴方に興味があったもので、今ここで貴方を殺されたくなかったのです。」

(あの攻撃…この男…?逆らったらそれこそ、確実に殺される…。)

「俺に興味?」

「そうです。単刀直入に言いますが、貴方、この世界を変えたいと思いませんか?」

「…」

「貴方達を狙った組織を一緒に滅ぼしましょう。対価として、その後私の計画に協力してほしいのです。」

「分かった。その取引、受けよう。師匠を殺した奴らは、絶対に許さない。」

「ああ、それと。今の名は捨てて下さい。貴方には『ψ』の名を授けます。」




そうして、彼らは組織を壊滅させた。一晩のうちに。




「…」

その後プサイは毎晩悩み続けることとなった。師匠の為にもっと出来ることは無かったのか。

悩み続けても答えは出なかった。今はただ、恩人の為に最大限協力する、それだけを生き甲斐としていた。




「これは、酷く浸食されていますね…普段なら、貴方ほど魔族に取り入られた魂は捨てているかもしれませんが。」

「うっ…ここはどこだ?あんたは…」

「ここは天界、貴方は死んだのです。私は…いや、名乗る必要はないですね。」

「暴走状態を使っても負けたか。やはり…俺には価値など無かったのかもな…」

「ただ。負けて正解だったとは言えますね。もう少しで貴方は輪廻の輪から外れ、永遠の死を迎える所でした。」

「…永遠の死か。今受けている苦しみとどちらがマシなのかな?」

「どちらともいえないでしょうね。でも、貴方をこのまま放棄することは出来ません。貴方は【通天】と呼ばれる魔法…向こうでは、【暗黒魔術】などと呼ばれていたようですが。それを使える最後の人間だったのです。通天は、私達天使の力を借りることが出来る魔法。貴方に才が無くても努力で使いこなせるようになったのもそういう理由があったわけです。」

「成程…?」

「先の戦いでも、通天を使えば、まだ戦えたでしょうね。まぁ、使わなかった理由は何となく想像できますが。」

「師匠の魔法をそんなことに使う気は無かったから…」

「まぁ、そのお陰で貴方は今ここに居ると言っても過言ではないですが。通天を魔族の為に使うようなことがあったら、即、私達が存在を抹消していますからね。」

「…。」

「それで。今貴方の魂を補修しているのは、貴方にもう一度、命を与えたいからです。正確には、『記憶や性質を保持したまま、転生』つまり【特殊転生】をさせたい、勿論、理由は通天を消滅させない為です。」

「それが出来たら…師匠に顔向けできるかな。」

「貴方も、才の無い者に力を与える存在となれば、貴方の師匠も喜ぶでしょうね。」

「そうか…なら、やってみよう。」

「あの人も貴方のことをかなり気にかけていましたから。その決断を後押ししてくれるはずです。」

「随分、師匠の事に詳しいな?」

「…私は元々、あの人と契約を結んでいた身ですから。」

「契約!?天使と、か?師匠が…」

「…本当は魔の手から守ってあげたかったんですが。最期くらい、自分の力だけで戦いたいと言って。一度も通天を使わなかったんです。私の手出しも要らないと言って。本質的には、貴方と同じですね…。」

「なんにせよ。師匠の意思を受け継げるのは俺だけなんだ。やるっきゃないな。」

「はい…私からもお願いします。」




「師匠…やっと俺に出来ることが見つかりました。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ