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「今日は、何の御用で?」

「アレックスさん、レベル上げに適したダンジョンとか、知りませんか?」

「ルードさん、貴方、もうLv170以上でしたよね?まだLv上げするんですか?」

「ちょっと、明後日に用事があってですね…早急にレベル上げをしておきたくて。」

「超難度でいいなら、A+ランク必須、Sランク推奨のダンジョン【スライム廃鉱山】があります。ここのモンスターは、一体一体は弱いですが、敵を見つけると合体して超強力なボスモンスターに変貌します。中でも、【スライムロード】が【鋼鉄魔人】を取り込んで合体した【メタル・スライムロード】は、途轍もない防御力・自己再生力と多彩な攻撃で、スライム系モンスターの最上位に君臨します。ただしその分、倒したときはレベルが物凄い勢いで上がります。」

「成程。まぁ、時間がないから、そこに行かせてもらいます。」




「マスター、あれがさっき聞いた最上位のモンスターだと思いますよ。」

「そうだな。でも、少し考えてみて欲しいんだ。あれ、まだ進化しそうじゃないか?」

「確かにそうですね、マスターならあの程度のモンスターは瞬殺でしょうし、もう少し様子を見てもいいかもしれませんね。」




2時間後…

「さっきあいつはこの辺に居たはず…。!?」

「うわぁ、滅茶苦茶デカくなってますね…」

【《デモンズスライム》 Lv214 HP53000/53000 AT4043 DF118709 MG9976】

「防御力の値が桁違いだな…鉱物系のモンスターを大量に取り込んだか。だが、最大出力で凍らせればあとは打撃で倒せるか…。」

「ちょっと待って下さい、マスター、あそこに誰か取り込まれかけてます!」

「何!?しまった、こいつを放置しすぎたか!まずは救出が先決だ!」

「我にお任せください、マスターは暫く時間稼ぎをお願いします!」

「ああ、分かってる!」

【ルードは「スローリィ・トラップ」を使った!】

「暫くはこれで動けないはず…。」




「大丈夫か、おい!」

「うっ…」

「まだ息はあるか、幸運だったな、あと少し取り込まれていたら、金属をも溶かすスライムの体液で溶かされていたところだろう。」

【ムーンライトは「切り出し」を使った!】

「よし、これで本体からは切り離せた。マスター!もう大丈夫です!」

【ルードはTPを0消費し、フルフリーズを唱えた!】

「ナイスですマスター!」

「ああ、このまま粉砕してしまおう!」

【ルードはTPを0消費し、銀斧生成を使った!】

【ルードは「アイスクラッシュ」を使った!】

【致命的な攻撃を受けました。ダメージが4900%上昇します。】

【デモンズスライムに145559ダメージ! 0/52400】

【デモンズスライムを倒した!】

「ん?何か、HP最大値が減っていたな。もしかして、ここのモンスターは体の一部を削ると弱くなるのか?じゃあ、逆に養殖巨大スライムを作れば…?」

「マスター、この人間、どうします?」

「ああ、そうだった。転移魔法で帰してやりたい所だが、生憎、ダンジョン内だと使えないんだよな…。取り敢えず、起きるまで待つか。」

「ところでマスター…自分のLvを見てみてください」

「ん?なんでまた…」

【《ルード》Lv.213 HP146000/172000TP62000/70000 AT7490 DF7127 MG73110】

「なんだこれ、一気にレベルが40近く上がっている!?」

「ここのモンスターは性質上、合体を繰り返す毎にどんどん経験値が上がっていくようです。通常の限界と思われていたメタル・スライムロードよりも上の形態を倒したからとんでもないLvの伸びになったんでしょう。」

「そうか…それなら本当に、養殖スライムをやる価値がありそうだな!」




「34体目…、そろそろデモンズスライムに変化するか?」

「あとは、そこら辺のモンスターを吸収して勝手に進化すると思います。」

「…もう少し、大きくても倒せそうだが、まぁいい。このサイズならさっきよりも大量の経験値が貰えそうだな。」

【ルードは「天照らす炎の球」を使った!】

【致命的な攻撃を受けました。ダメージが4900%上昇します。】

【デモンズスライムに192947ダメージ! 0/78600】

【デモンズスライムを倒した!】

「Lvは…241か。この調子で行けば、かなりLvを上げられそうだな!」

「…あの、マスター。大抵の人間には関係ない話なので、今まで黙っていたのですが…。誰にでも、最大レベルというものがあるのです。いわば、成長限界ですね。」

「そうなのか?」

「そうです。一般的な人間の最大レベルは、200から300と言われています。人によってバラつきはありますが。」

「つまり…僕は、もうすぐ成長限界を迎えるというわけか。」

「…。勿論、更に強くなる方法も幾つかあります。一つは、新しくスキルを習得すること。ただスキルは一定の条件を満たさないと発現しないです。我は幾つかのスキルの発現する条件は知っていますが…殆どはマスターも習得済みです。二つ目は『契約』ですが…マスターはすでに我と契約を交わしています。二重契約は不可能なので、この方法はもう使えません。まぁ、やれることが無いわけでもありませんが、あまりお勧めは出来ないです。最後の方法は、『特殊転生』。まぁ、まだこれには手を出さない方がいいでしょう。」

「成程、理解した。取り敢えず今できることはLvを限界まで上げることだな!」




「うーん…」

「おお、目を覚ましたか。」

「ひっ!?悪魔?」

「ああ、確かに我は悪魔だ、それも上位のな。」

「あ、悪魔が私に何の用なの?」

「ああ、すまない、覚えていないのか。お前はスライムに取り込まれかけていたんだ。危うく吸収される寸前までな。」

「もしかして、助けてくれたんですか?」

「…確かに我が救い出した、が、そもそも、あの超常変異のスライムが生まれたのは我等のせいだ。巻き込んでしまって、本当に申し訳ない。」

「ああ…何となく記憶があります…あんなスライム、今まで見たこともありませんでした。」

「ギルマスでも認知していなかったくらいだからな、まぁ我が主人はそれをいとも容易く狩っているわけだが…。」

「あれが貴方のご主人様ですか…。かなりお強いんですね。」

「そういえば、名を名乗っていなかったな。我はムーンライト、主人はルードという名だ。お前は?」

「レイと言います。A+ランクの冒険者です。」

「あー、タロウ君がお前の話をしていた気がするな。物凄い知識量の…って」

「ああ、タロウさんとお知り合いだったんですね?あの人はとんでもない強さでしたよ…とは言っても貴方達には敵わなそうですが。」

「いや、あいつはまだ力を隠し持ってるはずだ。」

「…ところで、あれは、何をしているんですか?」

「いうならば経験値狩りだな…レベリングだ。もうすぐレベルが最大値に到達する、というところまで来ている。」

「レベルに最大値…そういえば、昔、レベルが280から上がらなくなった、という人がいたと言いますが。最大値に到達したという事だったんですね、それは。」

「それはもしや、大賢者マーリン様か…?あの御人はレベル280だったはず…」

「ええ、そうなんですか!?」




「Lv378…まだ伸びしろがあるのかも分からない。でも、限界まで強くなっておかないと。相手がどんな化け物かわからないもんな。」




「Lv391…伸びがだいぶ少なくなってきたな…でもこんなもんで終わっていたら駄目だ…まだまだ!」




「Lv400…」




「…。」

「あ、マスター。どうですか?最高到達点は見つかりましたか?」

「到達した。Lv410だ。これが僕の…限界値。」

「410!?」

「Lv410って、そんな数値、聞いたことがないですよ!有り得るんですか?」

「でも確かに410になっているんだ、間違いない。」

「…私が見てもそう見えます、間違いないです。」

「…取り敢えず。目的は達成した。帰ろう。」




「それで本当にLv410になっていると…。いくらこの世界がレベルが全てではないとは言っても、2倍以上のレベル差をひっくり返すには相当なスキルや戦闘技術が必要です…。少なくとも、俺には無理かな…。」

「ああそういえば、ハピはまだ帰っていないのか。」

「ええ、もしかしたら三日間フルで使う気なのかもしれません。」

「じゃあ、こちらの準備はこちらで済ませないとな。」

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