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「スワップ?ああ、いいけどちょっと待ってくれ。」

「どうしました?」

「ああ、うちの国王が来たいって。」

「国王?あの忌々しい国王…」

「それは多分先代の国王ね、今の国王はマリーのご主人、」

「ちょっと待って!マリー姉が、ご主人を見つけたの?あのマリー姉が?それは一体どんな恐ろしい力の持主なの…?」

「恐ろしい力…まぁ、確かにあいつは恐ろしいが…。取り敢えず、交代するぞ。」

【ハピはTPを1447消費し、スワップを唱えた!】

【対象:ルード】

【対象と座標を交換しました。】




「…君が、今の国王か。」

「エルさん…質問いい?」

「答えられる範囲なら、答えよう。」

「まず…貴方の出身は?」

「いきなりそこから入るとは…予想はついていたけどね。私は、ブルーの出身だ。それも、王家のね。」

「やはりね…」

「言っておくが…もうあそこに帰る気はないからね。あの忌々しい…生まれたばかりの生を捨て…」

「…」

「私の妹を殺した、あいつは…もう居ないとしてもだ。私は、逃げたんだ。あの王家とは決別した。どこに行けばいいか、分からなかったが…偶然話しかけてくれた商人と共に、この国へ逃げた。」

「まぁ…概ね予想通りの回答だった。では、もう一ついい?」

「何だい?まだ何か話すことが?」

「その『生まれたばかりの生』、貴方の『妹』は、その後どうなったと思う?」

「…どういう意味かな?」

「…その赤子は、【破壊神】大賢者マーリンに拾われ…」

「!」

「育てられた。そして…先代国王ダブラを討ち倒し…、国王を継いだ。そして今…」

「その白髪、緑の瞳…まさか」

「そう、今貴方の目の前に居る。」

「!!」

「ああ、それと…先代の王も反省し後悔していたよ。貴方に謝りたかったと。」

「君は…私の妹なんだね?」

「そうね…そういう事。」

「マリー姉の魔力を抑え切ったのも納得ね、エルの妹だったなら。それはさぞ途轍もない力を持っているんでしょう。」

「まぁ…Lvは1だけどね。それが災いして捨てられたわけだけど。」

「間違いない、本物だ…。」

「うわっ、いきなり抱き着くのはやめて…今、左腕、怪我してるんだから…」

「彼、余程嬉しかったのよ。」

「すまない…」

「まぁ…少しくらいなら?」




「そうだ、ハピ、これを渡しておくよ。」

「何?これは。」

「アーティファクト【スライムの核】だ。装備中、ステータスが1/6になる代わりに状態異常の解除が3倍早くなる。その怪我の程度なら、三日もあれば治るだろう。」

「へぇ、なかなかいい物ね、それは。」

「いい物だろう?これはジェリーの分裂体、分裂したスライムから取り出して加工したもので、私の持つスキル【錬成術(最上級)】により効果を極限まで高めた状態でアーティファクト化したものだ。このスキルは本来、モンスターのドロップ品から装備品やアーティファクトを生成する物なんだけど、私の場合は仲間にしたモンスターから生え変わる牙や毛、その他生成物を受け取れる。それらはドロップ品よりも上質故に、完成するアーティファクトもより効果の高いものになったりするんだ。素晴らしいだろう?」

「だから、貴方は早口で喋り過ぎなんだって。確かに、貴方のアーティファクトはうちの里で作ったもの並みに性能がいいけど。」

「あ、そういえばコレも妖精の里で作られたんだっけ?」

「あ、それは妖精の指輪ね?さっきの【スワップ】で距離のわりにTPの消費が少なかったから、何かあるとは思ったけど。まぁ、これはローズ姉が作った物だから特に高性能で、その上隠し効果までついている…」

「あぁ、あの32日くらい動けなかった、アレね…」

「え、32日行動不能って、何したのさ…」

『私と契約する前のハピのTPは80だったから、ちょっとした大技を使っただけでも駄目だったのよ。』

「ああ、Lv1の弊害ね…。それにしても、無茶苦茶し過ぎだと思うけど。」

「あの時は必死だったんだから…その話はもういいから。」

「取り敢えず。帰りませんか?俺の体内時計だと、そろそろ夜になる頃だと思います」

『そうね、もう日が落ちて来てるわ。』

「じゃあ、私達は帰るから。また3日後によろしく。」

『待て!また全力疾走する気じゃないだろうな?』

「…【スワップ】を使うことにするよ。」

【ハピはTPを1447消費し、スワップを唱えた!】

【対象:ルード】

【対象と座標を交換しました。】




「あれ?」

(今、確かに【スワップ】を使って…ここは何処?)

「すまないね、俺が転移の移動先を書き換えたんだ。」

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