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「シュウさん!」
「おい、しっかりしろ!くそっ、まだ息はあるが…」
「あれは!キングジェネラルと、その部下たちよ!本体はA-ランク。部下たちは倒すとそれぞれ武器アイテムがドロップして、特に上位二体のものは性能の良さから高価で取引されるほどよ…でも、本来こいつらは20人以上での攻略が必須な魔物…」
「俺達だけでは勝ち目はないってのか…?」
「レイさんはシュウさんを連れて逃げてください!俺が時間稼ぎを…」
「それは無理よ。この地面の魔法陣が見える?」
「ああ、この四角いのか…成程、閉じ込められたってわけだな?」
「そう、私達に残された道は…こいつらを倒して、結界を解除するしかない。」
「そんなことが出来るのか?」
「せめて、一体でも倒せれば、ドロップアイテムで戦局が有利に傾く可能性もあるけど…陣形に隙が無いのもこいつらの特徴なの。」
「相手の攻撃を待って、カウンターで倒すのを狙ってみましょうか…。」
「ああ、そして、早速来たようだな!」
【ポーンは剣で突き刺した!】
【ジョンは寸前で回避した!】
「こいつはポーン、機動力もあまりなくて、正面にしか攻撃してこないタダの雑魚だけど、数が多いし、他の敵との連携で何倍も力を増すわ。更に、条件を満たすと多方向に攻撃をしてくることもある!」
「連携が取れていない今のうちに倒してしまいましょう!」
「喰らえ!」
【ジョンはTPを150消費し、雷神正拳を放った!】
【ポーンに81503ダメージ! 0/12000】
【ポーンを倒した!】
「ハピさんにこの技を撃って、掠り傷しか与えられなかったのもいい思い出だな!」
「歩兵の剣がドロップしたけど…これは私達の誰にも有効活用できないかも…。」
「取り敢えず、俺が持っておきます。あとで使うかもしれないので。」
「分かった。あいつは簡単に倒せたが、問題はここからだな…」
【ランサーの正面突破!】
【レイに11801ダメージ! 35199/47000】
「くっ…こいつはランサー、正面なら長距離を一瞬で詰めてきて音速の一撃を叩き出す…でも、真正面でなければ致命傷は避けられる。計画通りね…。そして、」
【レイはTPを80消費し、ホーリーアローを放った!】
【ランサーに45537ダメージ! 0/25000】
【ランサーを倒した!】
「コイツの弱点は、自分の速度を制御できないことよ。壁にぶつかった途端、俊敏性が一気に落ちるからそこがねらい目ね。といっても、コイツは合計で2体しかいないから後一体しかいないけどね。」
「ランサーの槍がドロップしたぞ。これは誰が持つんだ?」
「私が持つわ。考えがあるの。」
【ゴールドジェネラルはベア・ホールを唱えた!】
「あれは防御陣形か?警戒されているようだ…」
「あそこは攻め込んでもまず、こちらが先にやられるわ。となれば、攻めるのはまず…空いている左側ね。あそこは陣形が手薄で、上位の敵を倒すにはうってつけよ。」
【フライングドラゴンはシルバーラインを使った!】
「あれはシルバージェネラル、動きは遅いけど器用で、斜め方向の攻撃を得意とするわ。でも、真横と真後ろはがら空き。」
「じゃあ、真横から攻めれば間違いないな!」
【ジョンはTPを400消費し、神の鉄槌を放った!】
【クリティカルヒット!】
【シルバージェネラルに164495ダメージ! 0/72000】
「よし、倒した…」
「ジョンさん!危ない!!」
【フライングドラゴンの猪突猛進!】
【ジョンは咄嗟に防御態勢に入った!※ダメージが20%軽減されます】
【ジョンに36543ダメージ! 84457/121000】
「危なかったわねジョン、今の攻撃は防御を入れないと確定で失神状態にして来るから…多分シュウもそれでやられたんでしょう。」
「ハァ…でもこれは手に入れたぞ…」
「シルバーアックスか。これは俺が使ってやる。」
「それを使うならあそこのナイトホースを狙った方がいいわ。その武器を使うとあいつに致命的ダメージを与えられるはず…。」
「よっしゃ!行ってくるぜ」
「ちょっと待って!」
【ナイトホースは高跳びを放った!】
「うお!?」
「あいつは機動力が凄まじいの!下手したら奇襲で陣形を乱されて陣形が崩壊することもある!」
「ちょっとジョンさん、それ貸してください」
「タロウ?何をする気だ?」
「俊敏性には俊敏性で対抗しようと思いましてね。」
【タロウはTPを50消費し、スピードスターを発動した!】
【一定時間、敏捷性が1000%上昇します】
【タロウは斧を縦に振った!】
【致命的な攻撃を受けました。ダメージが4900%上昇します。】
【ナイトホースに524850ダメージ! 0/27000】
「よし、倒しました!」
「凄いな…さっきの素早さでも最大じゃなかったのか…」
「この、ナイトホースの蹄は俺が貰います。俊敏性を高めたいので。あと、この斧は返しておきます」
「おう、預かっておくぞ。」
「…問題はあの、フライングドラゴンと、ドラゴニックビショップよ。火力・俊敏性共に最高クラス。倒せさえすれば強力なドロップアイテムが手に入るので、戦況が一気にひっくり返るはず。」
「でも、あの陣形をとうやって崩すんですか?」
「あの陣形には弱点があるの。ドラゴニックビショップは正面には攻撃してこない、つまり…正面からランサーの槍で攻撃すれば」
「それだと、避けられた場合に動けなくなっちゃいますよ、さっきの敵のように…」
「大丈夫。その場合は後ろにいるフライングドラゴンに攻撃が当たる!」
【レイはTPを150消費し、田楽ランスを放った!】
【ドラゴニックビショップに97632ダメージ! 0/82000】
「ただ、この作戦には一つ穴があって…」
「レイさん!!」
「ドラゴニックビショップを倒した後、スタン中にフライングドラゴンが攻撃してくることね…。」
【フライングドラゴンはブレスビームを放った!】
【レイに42982ダメージ! 9018/52000】
「ぐ…ここまでね、貴方達だけでも生き残って…」
「何言ってるんですか、レイさんも生きて帰るんですよ!」
【タロウはTPを3消費し、スワップを唱えた!】
【対象:レイ】
【対象と座標を交換しました。】
「タロウ君、なにを…」
「ジョンさん!二人を守っていてください、後は俺がなんとかします!レイさんは敵の情報を教えてください!」
「ああ、分かった!」
「タロウ君、一人で戦うつもり!?」
「あいつならやるさ…」
【タロウはTPを100消費し、ヘルドレインを放った!】
【TPを2倍消費したため、威力が跳ね上がります(2倍化)】
【6体の対象に平均17544ダメージ!】
【5体のモンスターを倒した!】
【HPが満タンのため、回復効果は不発しました。】
「凄い…でも、フライングドラゴンは流石に硬いわね…」
「…フライングドラゴンの弱点はどこですか?」
「あいつはこれといった弱点はない…けど、素早く動ける代わりに動きが直線的で見切りやすいわ。スピード負けしなければ必ず倒せるはずよ。」
「分かりました。あとこれ、借りますね」
「ビショップの聖弓ね。でも、使いこなせるの?」
「やってみないと分かりませんが、浮遊している相手を射抜くにはピッタリだと思います。」
【フライングドラゴンの猪突猛進!】
【タロウは寸前で回避した!】
「敏捷性で俺に勝とうってのは無理だぞ!」
「凄い、完全に見切ってる…」
【タロウはTPを2消費し、聖なる矢を放った!】
【フライングドラゴンに43043ダメージ! 40803/88000】
「レイさん、これ勝手に矢を放つんですけど!?」
「その武器は自動発射、自動照準の優れものよ。サブウェポンとして欲しがる後衛職が多いわ。しかも、攻撃力と魔力の合計からダメージを計算するから、魔力が高いタロウ君にはピッタリの武器ね。」
「それで高値で取引されているってわけですか。確かに、これは有難いです!」
【タロウはTPを2消費し、聖なる矢を放った!】
【フライングドラゴンに42887ダメージ! 0/88000】
【フライングドラゴンを倒した!】
「そいつが落とした竜王の目玉は、円形の小範囲と十字の広範囲を攻撃するアイテムなんだけど…暴発すると自分や仲間を巻き込んでしまうわ。でも、このアイテムをビショップの聖弓と組み合わせると…」
【二つのアイテムが融合します!】
【双竜の天弓に変化しました。】
「へぇ、融合するアイテムがあるんですね、初めて見ました」
「アイテムの融合はかなり珍しいからね、その分、とても強い効果を得られるわ。この武器の場合、二つの武器の効果が重なって、オートエイムで着弾点に爆発が起こるわ。」
「じゃあ、これを持っていればもう勝ちのようなものなのか?」
「いや、相手には最後の砦、ゴールドジェネラルがいるわ。俊敏性には欠けるけど、圧倒的防御力を駆使して敵を追い詰める。シルバージェネラルとの連携も敵ながら素晴らしいものがあるわね。あの陣の真ん中に矢を放っても、大したダメージは与えられないと思うわ。」
「鉄壁の陣形というわけか。何か策がな(・)い(・)と(・)無理そうだが…」
「ナイト?それですよ!」
「?」
【タロウは高跳びを使った!】
【タロウはTPを20消費し、龍王の矢を放った!】
「動きが鈍いなら、直接本体を狙えばいい!」
【6体の対象に平均93032ダメージ!】
【ナイトホースを倒した!】
【ランサーを倒した!】
【ポーンを倒した!】
【シルバージェネラルを倒した!】
【キングジェネラルを倒した!】
「詰み(チェックメイト)、だな!」
「本体のキングジェネラルを倒せば部下たちは消滅するわ…それにしても、本当にやり切ったとは…全く、恐れ入ったわ。」
「ダンジョン調査は紛れもなく成功だな。ランクはAのまま、多人数での攻略を推奨、といったところか。」
「シュウさん、まだ目覚めないですが…どうしますか?」
「俺が担いでいくよ。さぁ、帰ろうじゃないか。」
「あ、タロウ君。あなたはS+ランク確定よ。おめでとう。」
「ハピさんと同じランクじゃないか。凄いなタロウ君は。」
「えぇ、俺には荷が重い気もするんですけど…大丈夫ですかね」
「ランクが高いと、受けられる依頼が増えるくらいの違いしかないわよ。そんなに気負わなくても大丈夫。あ、そうだ、今もS+推奨のクエストが出されていたわね…」
思い出した、これ、将棋だ!!
ベア・ホールって穴熊じゃねーか!!
最後、桂馬で詰ませてるしw 間違いなくそうだ




