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異様に短い話があったので後の話とくっつけました。

後の話が異様に長かったため約6500文字の長い話になってしまいました。




「お前だけでも逃げるんだよ…」

「嫌だ!師匠を置いていくなんて俺には無理だ!」

「ブルー王国に助けを求めるんだ。あそこには元・うちのパーティメンバーの【破壊神】と呼ばれた大賢者マーリンもいる。なにより、こちら側に着けばレッドの侵攻を止めて友好条約を結べる、と言えば彼らは食いついてくれるだろう。」

「クリスさん、ブルーの奴らにアレが倒せると思うか?俺は無理だと思う。」

「私も無理だと思っているよ…今の元勇者パーティが集結したとしても、ギリギリくらいの怪物だろうからね…」

「そうですか…」

「でも、私は、この国を変えるために、賭けてみてもいいんじゃないかと、思っている。さあ、行け、タロウ…」

「師匠は、どうなるんだよ…」

「私か?最期までアイツを少しでも食い止めるさ。さあ、ブルーはあっちの方向だよ」

「…、分かった。行くよ。」

タロウは持ち前の俊敏性で、ブルーの方向に向かって走り出した。

【スキル・歩行(最上級)により、空中と水上の歩行が可能になります。】




「さて、私は行ってくるよ…」

「クリスさん…」

「あの悪魔を、一瞬でも止める!」

【《大悪魔アマデウス》 Lv444 HP444213/444444 AT10000 DF9200 MG12500】

「一撃でも入れてやる!」

【クリスのアイアンクロー!】

【大悪魔アマデウスに3876ダメージ! 440337/444444】

「ほう、獣人か。素早さが売りか?我にそんな小細工は通用せぬがな!」

【クリスはTPを120消費し、魔光弾を放った!】

【7hit!】

【大悪魔アマデウスに11479ダメージ! 428858/444444】

「火力も中々のものだな。だが、その程度で我は倒せぬぞ。」

「まさかレッドの皇帝が悪魔だったとはな…」




レッド帝国はブルー・グリーンへの侵略行為の結果、多くの兵力を失った。

明らかな力の差。それは誰にでも見て取れた。庶民たちの間には「侵攻をやめ、大陸の残り3国と友好関係になるべきだ」という意見が多く見られた。そして、多くの国民がその考えに賛成し、現政権を失墜させようと反乱を起こしたのだ。しかし…

レッド帝国の皇帝、アマデウスが真の姿を顕し、反乱軍は窮地に陥った。




「我にとっては貴様など小蠅に等しい!」

「だからと言ってここで易々と引き下がる訳が無いだろう!」

「そうか。だがお遊びは終わりだ。」

【大悪魔アマデウスはTPを4444消費し、ダークウェーブを放った!】

「!!避けられない!」

【12hit!】

【クリスに25203ダメージ! 5994/49500】

「素早い敵には範囲攻撃が有効なことくらい、分かるだろう?」

「確かに…それはハルにも言われたことがあるな…」

「ハル?ああ、あの死んだ英雄か。確か、魔王の最期に放った呪いのせいで病気に侵されたんだったか」

「その話は今はどうでもいいだろう!」

「ああ、全て理解したぞ。貴様は利用価値がありそうだ。」

【大悪魔アマデウスはTPを2500消費し、マリオネットを唱えた!】

【対象を、効力解除までコントロールします】

「!!」

「貴様にはこれから我の操り人形として働いてもらうぞ…」







「ブルーと我らグリーンで同盟を?」

「エルフと妖精に約束したんです、グリーンが侵攻されたら助けに入ることを」

「成程。グリーン側からは何を提供すればいいのだ?」

「それは考えてなかったです。」

「ブルーは兵力を提供するんでしょう?ならグリーン側は資源を提供すればいいんじゃない?」

「な、妖精!?」

「ああ、さっきこの子と契約したんです、この同盟の提案はその見返りみたいな」

「妖精と契約?それをした人間は我が国でも今は数人しかいないというのに…」

「取り敢えず、話を続けましょう。マリーの言う通り、うちはグリーンとの貿易がないとやっていけないので、ブルーとの貿易を強化してくれる、という条件でどうですか」

「我らにとってもブルーは大切な客だ。それで緊急時の保安を手伝ってもらえるというなら安いものだ。」

「じゃあ、これで決まりですね。大賢者様もそれでいいですよね?」

「ああ、納得できるいい条件じゃ。」

「では、よろしくお願いしますね!」




ブルーの王宮に戻ってきたハピ。そこで、獣人の男の子を見た。

「誰?この子は」

「ああ、ハピと話がしたいって言って来たんだ。なんでも、レッド帝国から来たらしいから、警戒して見張ってたんだよ。」

「この子から悪意や邪気は感じないわ」

「うわ!妖精??」

「そうだよ。ハピと契約を交わしたの。エネルギー源としてね」

「エネルギー源以外にもマリーは色々仕事してくれるじゃない!」

「妖精と契約したのか…僕も今度妖精の里に行ってみようかなぁ」

「また殺されかけるといけないからわしを連れていけ…」

「で、君は私に何の用なの?」

「今、レッドでは反乱が起きているのを知っていますか?ブルーやグリーンと友好的な関係を結びたいという思いの人が反乱を起こしたんですが。」

「私は30日くらい動けなかったから知らないけど、ルードは?」

「僕は知ってたよ。これで暫くはレッドからの侵攻がないだろうと思って安心していたところ。」

「俺は反乱軍のタロウって者なんですが…今、反乱軍は窮地に立たされています。」

「ほう、最初は反乱軍有利に動いていたと聞いたが」

「貴方、【破壊神】さんですよね?」

「…なぜそれを知って?」

「貴方の元パーティメンバーのクリスさん。それが俺の師匠です。」

「クリスか。あいつは今どうしているんだ?」

「師匠は悪魔に挑みに行ったはずです…」

「悪魔?」

「レッドの皇帝の正体は悪魔だったんです…それで、反乱軍は全力でそれを倒そうと試みたんですが、全く歯が立たず。それで師匠は、ブルーに助けを求めてくれ、と」

「悪魔なんて、放置して置いたらどの道ここにも被害が及ぶぞ。ここは救援に向かった方がいいんじゃないか?」

「ちょうど、マリーの力を試したかった所だし、望むところよ」

「そうと決まれば、留守番はわしがしておくから、二人で行ってきなさい」

「待ってください、俺も行きます!少なからず戦力になるはずです」

「足手まといにならないと約束出来るなら、一緒に行こう。」

「クリスの奴を頼むぞ、あいつはそう簡単にやられるような奴ではないと思うが…」

「はい!二人とも歩行スキルは最上級ですか?違うなら俺が背負って…」

「いや、ルードは転移魔法が使えるから、それで向かうよ」

「転移魔法!?そんな便利なものが…」

「いいからこっちへ来い!行くぞ!」




「これは酷いな…」

「自分の国をここまで破壊して、何も思わないの?」

「相手は悪魔なんだから、人間の価値観で相手しちゃいけないわ。どうせ国のことも自分の完全復活までの足掛かり程度にしか思っていなかったんでしょう。最も、今の状態が完全体とは限らないけど」

「タロウ、仲間の位置は分かる?」

「俺が離れたときはあの辺りに居たんですが…もしかしたら悪魔に挑みに行ってしまったのかもしれません。」

「取り敢えず敵を探さないと…」

「その必要はない。我の方から出向いてやったからな」

「!!」

「みんな…逃げてっ」

「師匠!?」

「ククク、こいつも今や我の操り人形よ。さあ、やれ!」

【クリスは切り裂きを発動した!】

【ハピに13ダメージ! 67/80】

「マリー、あの変な術の解除、出来る?」

「お安い御用さ!でも、ちょっと集中させてほしいな」

「分かった、じゃあ俺が師匠を止めておく!」

「止めるって、どうやって?」

「言ってなかったけど、俺の職業は呪術師なんだ」

【タロウはTPを3500消費し、大魔法「地獄の鎖」を発動した!】

【クリスの敏捷性が99%ダウン!】

「流石の師匠でも、1%の敏捷性じゃあ、まともな攻撃が出来ないはず!でも、この呪いはTPを多く消費するから、長くはもたない…」

「レッドの部隊が1000人以上でかけてきた魔法を、一人で…?お前、思ってた10倍は凄いな…」

「時間は私が稼ぐ!」

【ハピはTPを20消費し、スローワールドを唱えた!】

【一定時間、時間の進行速度が1/4になります】

「マリー、今のうち!」

「させるか!」

「おっと、お前の相手は僕だ!」

【大悪魔アマデウスはTPを1200消費し、ダークホールを放った!】

【ルードはTPを300消費し、ストレートフラッシュを唱えた!】

【二つの攻撃が相殺されます】

「よし!これで解放できた!」

「ちょっと見せてください」

「ん、何をする気?」

「呪術師として、この魔法は覚えておきたいから術式をコピーしたくて」

「あなた、器用ね…」

「ただ、俺はもうTPがほぼ底を尽きてるから、もう戦力にはなれないです。」

「いい活躍だったよ、ありがとう」

「死を覚悟していたが、いい弟子を持ったな、私は…」

「転移魔法でブルーの王宮に飛ばしておくよ。」

「後は頼みました!」


「さて、悪魔とやら、私の火力の実験台にしてあげるよ」

「はっ、笑わせるな。我に勝とうなど100万年早いわ。」

「それはこれを見ても言えるのかな?」

「!それは、精属性?貴様、上位の妖精か」

「これで今すぐにでもあんたの力を封じてもいいんだけど…ご主人様が最大火力をお見舞いしたいらしいから、移動だけ封じておこうかな~」

「畜生!舐めるなよ妖精如きが!」

【大悪魔アマデウスの移動が封印された!】

「おー、これなら当てやすいね」

【ハピはTPを2消費し、氷剣生成を使った!】

【ハピはTPを1消費し、聖典の霹靂を使った!】

【氷剣が強化され、天界剣へと生まれ変わった!】

「さて、準備は出来た。」

【ハピはスキル「超集中」を活性化させた!】

【単一の敵へのダメージが400%上昇します】

【ハピはTPを240消費し、一閃を放った!】

【TPを2倍消費したため、威力が跳ね上がります(2倍化)】

【大悪魔アマデウスに360000ダメージ! 22136/444444】

「大好きな火属性は使わないんだ、ハピ」

「あいつはいかにも火耐性ありそうだから…」

「ちゃんと属性相性を考えて攻撃してるの?大体の人はそんなことせずに最高火力で叩くんだけどね。まぁ、それが出来るならその方が効率的だけど。」

「結構簡単な事だけどね」

「クソ!まだ終わってはいない!」

「瀕死の癖に何言ってるの?」

「この日の為に集めてきた邪悪な感情!それがあれば我は完全体に覚醒出来る!」

「ああ、それなら僕が全部解放しておいたよ」

「何!?」

「悪魔についての知識は結構、深めたんだ。悪魔の行動、強化条件、そして勿論召喚の仕方までね。」

「ルード、あんた一体何になる気だったの…」

「ちょっと一時期闇に染まったことが…」

「ああ、そう…」

「そうだ。今ここで、お前よりも上位の悪魔を召喚してやろうか」

「なんだと!おい、それはやめろ!」

「敵にやめろと言われてやめる奴がどこにいるんだよ」

「ちょっと、悪魔なんて召喚したら…」

「大丈夫。悪魔は本来、召喚した主人に従うものなんだ。だから、善の心を持って召喚すれば、大抵は協力してくれる。召喚する個体を間違えなければね。そうだろう?【主人殺し(マスターキラー)】。」

【ルードはTPを25消費し、悪魔召喚を使用した!】

【TP32500を生贄に、個体名「ムーンライト」を召喚します】

「我を呼び起こす者は誰だ…?」

「うわ、ちっちゃい!マリーと同じくらい?」

「悪魔は普段はそのちっちゃい姿で過ごすのよ」

「僕が召喚した。ところで、アレを見てよ」

「貴様は!主人殺し(マスターキラー)ではないか!今すぐに魔界に送り返してやる!」

「あ、【悪獣王の左腕】ムーンライト!?」

「貴様のような、主人を殺めるだけに至らず関係のない人間を多数殺した奴が、悪獣王様に捌かれたら、当然、消却刑だろうな?さあ、葬ってやる」

「ま、待って!うわぁぁぁぁ」

【ムーンライトは「月明かりの旋律」を唱えた!】

【大悪魔アマデウスに964300ダメージ! 0/444444】

「奴は魔界に送り返された。悪獣王様に裁かれて、二度と、この世界に戻れはしないだろう。」

「ちゃんとした悪魔は案外、いい奴だったりするのよね~」

「ありがとう、ムーンライト。じゃあ、帰っていいぞ」

「え、ちょっと待って下さいマスター。私の役目、もう終わりですか?魔界でも5本の指に入る実力の我を、呼び出しておいてですか?」

「ああ、僕らはあいつを葬り去れれば良かっただけだから」

「いや、このまま帰ったら悪獣王様に怪訝な目で見られてしまいます…同僚たちにも何と言われるか」

「ルードさん、じゃあコイツと契約を交わしてあげたらいいんじゃない?」

「契約?ああ、悪魔とも契約って出来るんだ?」

「確かに、契約は出来るけど…仮にも王の側近が悪魔を従えてたら国民はどう思うか…」

「その点は心配ございません、我は神話に登場する【言語の神】の一面を持っているので、知識のある者は寧ろ我を歓迎してくれるはずです!」

「コイツ、必死だね。余程帰りたくないんだ」

「まあ折角呼び出されたのに仕事があれだけじゃあねぇ…」

「更に、我と契約すると、【言霊】の力を使えるようになります!さっき我が見せたように、好きな言葉を技に変換することが出来ます!」

「成程?詳しく教えてくれ」

「つまり、自分で技を新たに作れるということです。TPは、消費しませんがどんな技が出るかはワードセンス次第。一度使った技は名前さえ間違わなければ再使用可能です!」

「成程ね、ルードあなた、そろそろ技のレパートリーが欲しいなとかぼやいてたじゃない。なかなかいい能力だと思うけど」

「そうだな…ん?それ言ったのハピが休眠してる間だったような…」

「あれ?そうだっけ?まあそれは置いといて。」

「そうだな、このまま帰すのも気の毒だし、契約しようじゃないか。」

「良かったねルードさん、コイツは私の見立てだとかなりいいパートナーになると思うよ!」

「契約の儀式のやり方はご存じで?」

「ああ、そこら辺もしっかり勉強済みだ。じゃあ、よろしく」

「こちらこそ!」




「【悪獣王の左腕】を従えるとは…わしが思っていたよりも成長していたんだな…」

「ところで、クリスさんとタロウは?」

「ああ、クリスさんは元気そうだったぞ、さっき話してきた」

「タロウは?」

「反乱軍のリーダーに話をつけに行った。恐らく友好条約は成立するじゃろう」

「只今戻りましたぁっ!」

「お、噂をすれば」

「タロウ君…人を乗せて空を歩くのはちょっとどうかと思うよ…」

「誰?この人」

「リーダーさんですよ!」

「ああ、私が反乱軍リーダーのベンだ。協力してくれたこと、感謝する」

「いえ、それより、友好条約の話はついたんですか?」

「ああ、私達はもう、レッド帝国を解体しようと思っている。全面的にブルーの下につこうと思っている。第一、今の街の惨状だと、私達だけでは復興は不可能だ。」

「そう…私達としてもこれ以上戦争をするのは避けたかったから、それは有難い。でも、一応国の形は保っていて欲しい。私達だけで遠方の管理をするのは大変だし、なにより、一つの国が消滅するとなると、大陸内のパワーバランスが崩れてしまう」

「取り敢えず、貴方には人を纏め上げる力があるみたいなので、貴方が仮の皇帝になったらどうですか?」

【固有スキル・結束力(中級) 効果:周囲の人々は貴方に好感を持ち、貴方の指示で戦闘する場合全ステータスが15%アップします】

「確かに、私には統治者をやりやすいスキルが備わっている。だが、私は戦闘に関しては全く何もできないぞ?」

「普通の国の王は戦闘なんてしないんですよ…コイツが異常なだけで」

「何かあったら私が直々に出向くから安心して。」

「分かった、その代わり復興を出来るだけ早く手伝ってくれないか?家を無くした民たちが困っているのだ…」

「ムーンライト、僕らで一仕事しないか?」

「マスターが言うなら我はなんだってやりますぞ!」

「じゃあ、決まりだね?ルードに復興大臣を任命します」

「OK、サクッと元通りにしてやりますよ!」

全てが順調に進んでいた。だが…




「何か、嫌な気配を感じる気がするんだ。」

「私も、なんか嫌な感じがしてたところ…。」

「悪獣王」、これ「悪魔王」の誤植かと思ったんですが、全部「悪獣王」で統一されていたので、何らかの意図があってわざと名前を変えているんだと思います。

魔王と被っちゃうからという説が私の中では有力です。

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