第9話 帰らない二人
「討伐隊が帰ってきたぞーー!!」
炊き出しの片付けをしていたサラは討伐隊の帰還を知らせる声を聞いて、街の入口まで走った。
街の入口には帰還した兵士や冒険者を迎えるために、既に沢山の人が集まっていた。サラは人混みをかき分けながら、見知った顔を探した。サラは常連客を見つける度に無事の帰還を一緒に喜んだ。
「クリストフ!」
サラは人込みの中にクリストフを見つけて駆け寄った。
「おかえりなさい! 無事に帰ってきてくれてよかった……」
いつものクリストフの明るい笑顔は、そこにはなかった。
「どうしたの?………ねぇ、ブルームトと店長が何処にいるか知らない? さっきから探してるけど見つからないの」
クリストフは苦虫をかみつぶしたような顔をしながら地面を睨んでいる。
「ごめん………」
サラはクリストフの様子を見て、血の気が引いていくのを感じた。
「嘘………ねぇ、どこかに隠れてるんでしょ? ……いつもみたいに私を驚かそうとしてるんでしょ?」
クリストフは首を横に振った。
「ごめん………サラ…… 二人を守れなかった………」
サラはクリストフの言葉に膝から崩れ落ちた。
「二人とも、魔物と一緒に崖から川に落ちたんだ………
捜索隊を出して探したけど見つからなくて………
真冬の川だ…… 普通の人間は落ちたら、数分で意識を失う」
サラは周囲の音が遠くなるような気がした。涙がポロポロと溢れ出した。
もう、二人に会えない……
サラはその事実を受け止めることができなかった。
いつもお世話になっております。ポムの狼です(/・ω・)/
こちらの作品、昨年の夏にカクヨムで完結した作品なのですが、某商業WEB小説サイトからお声がかかっている作品でございます。なので、設定自体は、きっと悪くないんだと思います。
ちょっと思いついてしまいまして、「角川ビーンズ小説大賞」に改稿したり、書き足したりして出そうかなっと思ってます。
今、読んでみると、序盤のフックが弱かったり、色々と問題がありますので、どこかのタイミングで一度非公開にして、大幅に修正しようと思います。
急に読めなくなる日があるかと思いますが、お許しくださいませm(_ _)m




