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55 2度目の勇者召喚の報告、そして……

 エリス王女からクレハ共和国のガルタイト国への売国報告を聞いてから6日後、国王からアイリス経由でガルタイト国が2度目の勇者召喚を行った事を聞いた。


「こんなに早くやってくるとは思わなかったなぁ」


「多分、生贄の確保がスムーズに行われていたかと。 私が盗み聞きした内容では占領したエリアからという事でしたし」


「ああ、そういえばそうだったなぁ」


 とはいえ、確保にここまで簡単にするとは予想しなかった。


「アイリス、国王からは何人召喚されたか分かるか?」


「たしか、30人だったかな?」


「30人か……」


「勇者召喚はやはり極秘に行われていたみたいだから、情報がうまく躱された感じだね」


「それで国王は?」


「様子見らしいよ。 クレハ共和国の解放を優先したいのかもね」


 ああ、召喚したてだし、ひなたみたいに反逆者が出るかもしれないからか。

 向こうも対策はするだろうが、どう転ぶかだな。


「なら、俺達は今はいつも通りに過ごせばいいわけか」


「うん。 必要になったらギルドを通じて依頼を出すと言ってたし」


「よし、じゃあ今日は予定通りに冒険者活動をしようか」


 という事で、俺達はギルドへと向かい、2つの依頼を受けた。



◇◇◇◇◇◇



 2つの依頼というのは、どちらも討伐依頼。

 内容はコボルト10匹とライオンヘッド10匹の討伐で、後者はCランクの魔物だそうだ。

 クリスタを冒険者登録をしてパーティに組み込んだがパーティランクはそのまま据え置き。

 由奈とクリスタの実力を見つつ、経験を積む形で依頼をこなしていた。


 クリスタはホムンクルスではあるが、人型なので素質は持っている。

 サラトガさんに測定してもらった結果は【シーフ】と【魔術師】、【呪術師】の素質だった。

 彼女も呪術師を極めれば俺と同様に解呪できるそうなので、優先して貰う事にした。


 由奈も槍の実力が軒並み上がっている。

 魔法もかなりの種類を使うようになり、中距離・遠距離の要にもなれそうだった。


 テイムした魔物の強さもうまい具合に強くなってきた。

 特にフェアリーキャットとスライムはなかなかの強さを持つ。

 スライムの『取り込む』からの『溶かす』のコンボはハマると強い。

 ただ、先に服だけを溶かすため、女性にやったらまずいかもしれないな。


 メイジフォックスウルフの家族、その中のおチビーズもしっかりと強くなった。

 流石はSランクの魔物ってところかな?


 今日の2つの討伐依頼の証である素材も手にした俺達は、ひとまず切り上げてギルドに戻ろうとした最中だった。


「何か気配しないか?」


 俺は不意に気配を感じ取った。


「そういえば、複数人の気配がするね。 二匹の魔物に追われてるみたいな……」


 アイリスも同じく気配を感じ取った。

 複数人と魔物二匹……か。


「どうするの? 暁斗君?」


「無論助ける。 下手に見過ごせば複数人がやられる! 由奈もクリスタもやれるな?」


「うん……!」


「少し怖いですが……、やりましょう!」


 由奈もクリスタも気合十分だ。

 もちろん、テイム魔物達もやる気だ。


『主、来るぞ!!』


 アルトの言葉で、俺達は構える。

 するとまず見えたのは数人の少年少女。

 制服を着てる辺り、学生だろうが…あの制服、どこかで……?


「暁斗君! あの制服の子たち……、吾妻中学の子だよ!」


「何だって!?」


「そんな……! 中学生の子たちが召喚されたの!?」


 ひなたが制服の形で気付いたようだ。

 まさか、俺達の通ってた中学の後輩にあたる子が召喚されたのかよ!

 そして彼らの背後の魔物が姿を現した。


「あ、あれはサイクロプス……! Bランクの魔物だよ!!」


「しかもそれが二匹……! あの人たちが危ないです!」


 アイリスとクリスタが続けて言う。

 サイクロプスと言うBランクの魔物に彼らは追いかけられていた。

 おそらく何人かは【グレートブースター】を使って、何人かを背負って走ってきたのだろうが……このままでは追いつかれるだろう。


「ひなたと俺と由奈で先に仕掛ける! アイリスとクリスタは逃げている子たちを保護しながら援護してくれ!」


「うん、分かった!」


「お任せください!」


「アルト達もアイリス達を守ってやってくれ」


『承知!!』


『わかりましたわ!』


『任せろ、にーちゃん!!』


『にに! きをつけて!!』


 メイジフォックスウルフの家族を中心にテイム魔物もアイリスやクリスタと共に保護しつつ援護に入る。

 これで準備は整った!


「やるぞ、由奈、ひなた!!」


「うん、やろう!」


「よし、行くよ!」


 俺達三人は、ブーストを掛けて速攻でサイクロプスの元へと突撃する。

 そのままサイクロプスに肉薄し、片方は由奈が強力な刺突で身体を穿ち、もう片方は俺が斬りつけた。

 ひなたは逃げ遅れた二人の女子を抱えこみ、声を掛けていた。


「大丈夫?」


「は、はい……」


「じゃあ、あそこに女の子がいるよ。 私たちの味方だからそこに走るようにね」


 二人が無事なのを確認すると、アイリスのいる方向に指をさし、そこへ逃げるように指示した。


「さ、サイクロプスは強いんです! 大丈夫なのですか?」


「大丈夫、あの二人は強いから」


 そう言ってひなたも俺達と合流する。

 少女たちもそれを信じてアイリスのいる場所へと向かう。


「さて、お前らの相手は俺達だ。 覚悟しな!」


 斬られても、突かれてもまだ生きているサイクロプスに剣を突きつけ、こう宣言した。


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