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182 最終決戦 その3

今回はやや短めです。

「七絵、大丈夫なのか?」


「はい! 何とか私も戦えますよ!」


『無茶はいけませんよ? 私の力でなければ、七絵様は死んでたんですから! 後頭部にヒビが入って、背骨も折れてたんですから!』


「あはは、後方での支援に入るので何とか……」


「むー……」


 ジリ貧になっていた所で、ひなたの背後から突如意識を取り戻した七絵が電撃魔法で未完成の合成魔獣(キメラ)を攻撃。

 その威力のおかげか、蛇の頭のいくつかは再生が出来ないままだ。

 どうやら、胡桃がルサルカを呼び出して、七絵を治療していたようだ。

 水の精霊って、万能なんだな……。


 ただ、ルサルカ曰く七絵は安川の衝撃波で吹き飛ばされた際に、後頭部と背中を強打しそのまま意識を失ったのだが、どうやら後頭部にヒビが入っており、背骨も折れてたらしい。

 ルサルカの力でそれも治したようだが、無理はするなと念を押していた。

 胡桃も七絵をむーっとふくれっ面しながら見ていたのだ。

 そんな胡桃の元に俺は向かい、頭を撫でた。


「よくやったな、胡桃」


「ん……。 七絵は、数少ない……友達だから……」


「そうだな。 引き続き、七絵をフォローしてくれ」


「うん、わかった、にぃ」


 胡桃の頭を撫でながら、彼女の行動を褒めた。

 今の合成魔獣(キメラ)はクロとイリアさんで気を散らしてくれている。

 その上で、まだ病み上がりの七絵のフォローを引き続き頼んだ。

 七絵自身は、後方からフォローすると言ってたが、如何せん不安だしな。

 胡桃にとっても、七絵は数少ない友人だし、恩人だからな……。


「ひなた。 あの合成魔獣(キメラ)、蛇の頭に関しては電撃が効きそうだな」


「うん。 でも、私は使えないんだよね……」


「じゃあ、私が電撃の矢を放ってみるよ」


「頼めるか、由奈?」


「任せて!」


「ひなたは、引き続きイリアさんと敵の気を散らしてくれ。 体力的に辛いけど」


「うん。 電撃が使えないからね。 やってみるよ」


 そして、由奈とひなたに指示を与え、まずはブレスを吐く蛇の頭を電撃で潰すことを優先する。

 ただ、ひなたは電撃の魔法などが使えないので、イリアさんと一緒に敵の気を散らす役目になりそうだ。

 

「クロ! 先に蛇の頭を潰す! 電撃の技、使えるか!?」


「使えます! ただ、ミナトさんは使えませんが」


「なら、俺とクロと由奈で前に出て蛇の頭を潰す! ひなたとイリアさん、ミナト以外の者は後方から蛇の頭を狙ってくれ!」


「「「了解!!」」」


 クロも電撃の技を使えるので、俺と由奈とクロで前に出て一体ずつ蛇の頭を潰す。

 そうすれば、多方向からのブレスの危険性も減らせるはずだ。

 ひなたとイリアさん、ミナトには引き続き敵の気を散らしてもらい、後の人には後方から攻撃を頼んだ。


「雷鳴剣!!」


 俺は電撃を剣に纏い、冷気を吐こうとしていた蛇の頭に斬りかかる。

 斬った直後に、電撃が発生しそれは焼けただれていく。


「サンダーアロー!!」


 由奈もひなたを狙う別の蛇の頭に電撃の矢を放つ。

 それを受けた個体も電撃によって焼けただれており、再生ができないようだ。


「いい調子だ! このまま一気に行くぞ! アルト、サクラ!!」


『よし、畳みかけよう!!』


『はいっ、お任せを!!』


 みんなに激励をしつつ、俺はメイジフォックスウルフのアルトとサクラを伴って攻撃を続ける。

 ここで一気に畳みかけたいからだ。


 後方からも何人かが電撃の魔法でブレスを吐かれる前に蛇の頭を潰してくれている。

 クロウ中佐も電撃の弾丸に切り替えて狙い撃っているし、これなら早めに蛇の頭は片付くな。


 ここまで来たら、後はグリフォンの翼とライオンの爪、そしてヘイトの頭だ。

 それぞれに弱点があるかも知れないので、俺は【鑑定(スペクタクルズ)】を使いながら、蛇の頭の部分を引き続き攻撃を仕掛ける。



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