181 最終決戦 その2【ひなた視点】
ひなた視点です。
ストレスや時間の都合で短めです。
【Side ひなた】
「てぇぇぇい!!」
暁斗くんの合図をきっかけに散開した私達。
私と由奈ちゃんは、左側の位置で牽制したりして、出来るだけ散らすようにしていた。
「先に暁斗君が仕掛けたね」
「火の魔法剣か。 普通に切るよりは効果的だろうね」
私達や他の前衛の人達が不完全な合成魔獣の気を散らしている間に、暁斗くん側で隙が出来た。
そこで、ヘイトの頭を狙って魔法剣で斬りつけようとしたのだが……。
「グリフォンの羽で防いだ!?」
「それでも翼を斬り落としたみたい」
ヘイトの頭に迫る所で、グリフォンの翼がそれを防ぐ。
しかし、暁斗くんはそれを強引に斬り落としたようだ。
「って、あっち側の蛇の頭からブレスを……!?」
「ひなたちゃん! こっちにもブレスが来るよ!!」
「え!? ひゃあぁぁっ!!」
暁斗くんが着地した所を向こう側の蛇の頭がブレスを吐こうとしていた。
だが、こっちも別の蛇の頭から火のブレスが吐かれたので、咄嗟に回避した。
広範囲ではなく、私だけを狙って火を吐いたみたいだ。
危なかった……。
「ひなたちゃん、大丈夫?」
「うん。 何とか焼かれずに済んだよ……、ってああっ!?」
「え!? 嘘っ!? 再生した!?」
不意に暁斗くん側を見てると、斬り落としたはずのグリフォンの翼が再生していた。
彼の隣にエミリーさんがおり、蛇の頭を叩き切っているあたり、ブレスを吐かれる前にエミリーさんが助けてくれたのだろう。
だが、その頭も再生されようとしている。
「ひなたちゃん!!」
「わわっ!!」
再生の様子を見ていた私に由奈ちゃんが叫んだ。
その瞬間、蛇の頭が私を食べようとして襲ってきたのだ。
これも間一髪回避に成功した。
「くっ! こっち側も活発に攻撃を仕掛けて来たよ!」
「ひなたちゃん! 【グレートブースター】は!?」
「掛けてるよ! それでも、この攻撃を回避しきれるか……!」
そう。
再生してから、攻撃も徐々に激しくなってきた。
後ろには意識がない七絵ちゃんがいるので、出来るだけこっち側に誘導したいのだが、激しくなっていく攻撃にこっちの体力が消耗してしまいそうだ。
(暁斗くんもイリアさんもクロくんも旗色が悪い……! このままじゃ……)
ちらっと見ると、暁斗くんもイリアさんもクロくんも旗色が悪くなっている。
アイリスちゃん達が弱体化魔法を掛けてはいるが、あまり効き目がないようだ。
クロウ中佐による銃の攻撃もダメージはあるものの、すぐに再生される。
しばらく攻撃を凌ぎ続けているうちに、徐々に私の動きが鈍って来た。
(不味い! この状態で合成魔獣の攻撃が来たら……!)
私はその時、一瞬の死の恐怖が頭を過った。
あの安川がハエ叩きのように叩き潰される光景を。
「伏せて下さい!!」
だが、後ろからの声でハッと我に返り、言う通りに伏せる。
すると強大な電撃が合成魔獣に向かっていた。
「ギャアァァァァァッ!!」
その電撃は見事に合成魔獣に直撃し、のた打ち回る。
いくつかの蛇の頭が無くなってたが、再生はしていないみたいだ。
私はふと後ろを振り向くと、そこには……。
「七絵ちゃん?」
七絵ちゃんが意識を取り戻したのか、立ち上がっていた。
「すみません。 少しの間、意識を失って」
『いやー、危ない所でしたよー? 本当に』
その隣には胡桃ちゃんと彼女が召喚したとされる由奈ちゃんから聞いた水の精霊のルサルカさんがいたのだ。
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