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035・転校して来た次の日



ダンジョン探索のテストの事をフローラから聞いた次の日の朝。



「う…う~ん。もう…朝か?」


カーテンを隙間からチリチリと顔に当たってくる日射しと、朝が来た事を

告げる様にチュンチュンと鳴いている鳥たちの鳴き声で俺は目を覚ます。


「ふあわわ~~初日でもあったせいか、まだ少し身体に疲れが残って

いるな……」


俺は身体のあっちこっちを柔軟して、今日の学園生活を行動するにあたり、

支障が出ないか、それをチェックしていく。


「よし、どうやら不備はないみたいだな!」


身体のチェックし終えた俺は、パジャマから制服へと着替え、今日の

授業で使う教科書が入っているカバンを手に取る。


そして部屋を出てドアにカギを掛けると、カギが掛かった事を確認し、

その後、一階へと降りて行く。



「あら、ザックちゃん!おっはよ~♪」


一階に降り、生徒達が朝の食事する為の部屋へと移動した俺は、出入り口の

暖簾を掻き分けて中に入ると、そこには寮母のソーニャさんが居て、俺に

向かって元気いっぱいの笑顔で挨拶してきた。


「あ、ソーニャさん。おはようございます!」


そんなソーニャさんに、俺もニコリとした表情で頭を下げる。


「おお、キミは!?昨日エクトス学園に転校してきた人だねっ!」


そうそう。昨日は初日ともあって、余裕を持って学園に出掛けたかったので、

ソーニャさんに朝食は自分で軽く取るからと言い、持っているパンを

見せると、そのままエクトス学園に向かったんだった。


因みに、


朝食は食堂まで行くのが面倒だろうと、寮の中で取る事になっている。


「コホンッ!俺はキミと同じ一年で名前をトーマと言う!クラスは違うが、

これからよろしくなっ!」


俺が昨日の行動を考えていると、声を掛けてきた男子生徒がスッと席を立ち上がり、

熱血口調で自分の自己紹介をした後、俺に向かってビシッと手を差し出してくる。


「あ、ああ…トーマ君だね。お、俺はザック。こ、こちらこそよろしくね......」


俺はあんまりよろしくされたくないなぁと思いつつも、自分の自己紹介をすると、

差し出されたトーマの手を握り、握手を交わす。


うわ...コテコテの陽キャラだな、こいつ。


しかもイケメンかよっ!


俺がイケメン陽キャラに嫌悪感に陥っていると、


「さぁ、キミ達!キミ達もザック君に自己紹介をしたまえっ!」


トーマ君が歯をキラリと輝かせ、テーブルに座っている他のみんなに

自己紹介をしようぜと声を掛ける。


「ったく…朝からホント暑苦しい奴だな、耳が痛いわ......」


それを聞いたトーマの前に座っていた、気さくそうな人物が頭をポリポリと

掻き、席をスッと立つと、


「俺の名はハサード。よろしくな、転校生!」


トーマ君の暑苦しさに呆れながらも、俺に自己紹介をしてくる。


「駄目だよ、ハサードくん!転校生じゃなく、ちゃんと名前で...ザック君と

呼びたまえっ!」


「だぁ!わ~た、わ~たから、そんなに怒鳴んなよ。コッホン!では改めて、

よろしくな、ザック!……これでいいんだろ?」


「そうそう!それで良いんだよ、ハサードくんっ!」


「ハァ、やれやれ。本当に暑苦しい野郎だな、てめえはよ。なぁ、ザック。

お前もそうは思わねぇか?」


「あはは…」


ハサード君、俺もあなたと同意見ですよ。


「次はオイラの番だね。オイラの名前はジロンっていうんだ。よろしくね、

ザック君!」


「うん。よろしく、ジロン君!」


ハサード君の次に俺に自己紹介をしてきた、少し太っちょの男子生徒こと、

ジロン君と握手を交わす。


「最後はキミだけだ、アダロくん!」


「ち……うっさいなぁ、オレに指図すんな。まぁいい。オレはその熱血漢が

言ったが、アダロっていう。別にあんたとよろしくなんてしたくないから、

学園で出会っても無視をして良いぞ。無論、オレも無視させてもらうけどな!」


最後に少し背の低い女顔したアダロ君が、面倒くさそうな口調で自己紹介と

オレに関わんなと宣言した後、そのまま席にダンッと座る。


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