『失われた風を探して』・・・『詩の群れ』から
『失われた風を探して』・・・『詩の群れ』から
㈠
毎回言う様だが、俺は、沢山の夢をみるんだろうだ。
だろう、それは、失われた風のことか、え?
だろ、その風は、確かに、体感したものなんだが、何とも不可思議でね。
そうか、その風とは、何処で吹いていたんだろう。
㈡
それが分かれば、其処に行くんだが、幾分、夢の中の話なんだよ。
成程な、難しい問題だな、我々の我々の話なんだろう、だろうだ。
そうだよ、分からないことが、分からないなら、俺もお前も、白昼夢さ。
だろうだ、失われた風、それは大変、難しい警句さ、だろうだ。
㈢
つまりは、失われた風を探してってことで、夢の中でも、七転八倒さ、だろうだ。
だろうだろうだ、決戦を排除して、遊民の群れで、詩の群れだろうだ。