表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

45/47

第45話 青空の曇りある眼

 ホームルームが終わってすぐ、俺は青空に声をかけた。


「青空、ちょっといいか」


「はい。一緒に帰りましょ? 華美さん」


 抽冬が教室から出ていくのを横目で確認し、俺は青空に視線を戻す。


「いや、帰る前に寄りたい場所があるんだ……と言っても校内なんだが」


「…………」


 青空からの試すような視線を一身に受ける。


 なにもかも見透かされてるような気がしてならない。けれど俺は心を強く保ち、平静を装い続けた。


「……わかりました。場所はどこです?」


「特別教室棟にある空き教室だ」


「ふふっ。ここ最近、なにかとあそこに集まりますね。わかりました……行きましょ」


 そう言って彼女は立ち上がり、腕を絡めてきた。


「ちょ、やめろって」


「華美さんこそ勘違いするのやめてくださいね?

私達は彼氏彼女の関係なんですよ? どうも華美さんはそのことをよくお忘れになるようですので。あまり、私を悲しませないでくださいね? お願いしますよ?」


 青空はつま先立ちして俺の耳元に顔を近づけ、そして発した。


 明るい、けれども心のこもってない矛盾を孕んだその声音。


 これから俺がすることに気づいてるはずなのに、考えを曲げる気がさらさらないという意思表示。


 青空の執念深さを間近で感じつつ、俺にできたことといえば唾液を飲み込む音を最小限に抑えることだけだった。

ここまで拝読いただきありがとうございます_(._.)_

この作品が面白い、続き気になるな~、と思っていただけたら幸いです(*´▽`*)

よろしければ、ブクマ、☆☆☆☆☆→★★★★★、お願いいたします(o・ω・o)

モチベアップに繋がりますので、何卒_(._.)_

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ