『電子書籍化しませんか』というメッセージが発端である、なろうさんへ感謝するお話
たぶんもう時効だろう。
向こうだって数打ちゃ当たるで出したメッセージのことなんていちいち覚えていないだろうし。
それはある日のことだった。
いつものように小説家になろうのユーザページを開いた私の目に飛び込んできたのは、『新着メッセージが1件あります』という赤い文字。
誰だろ?と思いながら開くと、聞き覚えのない会社の名前と、簡単に言えば電子書籍化しませんかというお誘いメッセージだった。
文面は短くビジネス文書にしてもこれはない、と言われかねない量と質。しかも中身は要約すると『心躍る話』だとか『とても楽しい話』という的外れな感想だったのだ(最初子供の悪質ないたずらかと思った)。
そのころ私の作品の一つを一迅社さんの小説大賞(だったか?)に応募していて、一次選考を通ったか落ちたかしたらしく、小説大賞の発表ページに名前が上がっていたらしい。
作品は異世界恋愛ジャンルで、一度短編で書いたものを一年後に思いついた続編で書き上げたもの。
要約すると義理の妹に婚約者王子を取られた姉が、婚約者を病気で亡くした隣国の皇太子に嫁ぐという話なのだが、どこにもココロオドルわくわく感はないし、すっきり爽快な冒険活劇でもない。
メッセージは完全にハイファンタジー向けの誰にでも当てはまる当たり障りのない内容で、おそらく一次選考だか二次選考だかで落ちた作品を中身も見ずに電子書籍化しませんかと勧誘しているのだと推測した。
ので、もちろん連絡とったよ。運営さんに(笑)
そのころには書籍化する場合は運営さん経由でみたいな話になっていて、メッセージの内容もこちらを馬鹿にしているのかと思わざるを得ないものだったから、『こんなメッセージが届いているんですが、どうしたらいいんでしょうか?』みたいな内容で送ったら、すぐに返事が来た。
差出人が赤字の運営という文字に驚いだが、確認して対応しますという迅速な処置に感謝のメッセージを送り、不快なメッセージを消してから「あ、エッセイに乗せるときに使えば良かった」と思ったんだけどね。
ネットで調べたら確かにサイトはあって電子書籍を取り扱っていたけれど、なろうさんより閲覧数が少なくて、レビューのようなものも悪口か友達同士でべた褒めしあっているかのようなものばかり。
ここに出して小金を稼ぐより、なろうさんの読者さまに読んでもらったほうがよほど有意義だと正直に思ったのですよ。
まぁ連絡してきた会社にしてみれば、選考に落ちた作品を使ってやるんだからありがたく思え!だったと思うが(被害者妄想だろうか)、一応趣味で物を書いている人間でもプライドはあるのでね。たとえ選考から落ちても可愛いわが子を適当なところに売るつもりはないんですよ、私は。
若いころはネットで小説を公開するなんて簡単にはできなくて、さらに人目がつくように検索機能も付いていなかったから、目立った作品勝ちなんて感じだった。
それを今は無料で公開させてもらえて、よく判らない勧誘も退けてくれて、優しい読者さまに誤字脱字まで報告してもらえて(←そこは自力で頑張れよ)、たくさんの人に読んでもらえて、気軽に評価していただける環境を整えてもらっている。
自分の書きたかった話を同じく興味のある人に気軽に読んでもらえるということは本当に幸せで、たぶん私はこれからもここで小説を公開していくだろう。
だから小説家になろうを運営してくださっている方々に、さまざまな反応をくださる読者さまに、そしてなろうさんを一緒に盛り上げてくださっている作者の皆さんに感謝したいと思っている。
電子書籍化が悪いという意味ではないですよ。誤解なさらないようにお願いします。
【追記】
なぜ運営さんへ報告したのかというと。
私はSNSをまったくしていないので、ツイッターもフェイスブックもやっていないし登録もしていません。
その為勧誘はメッセージで来たんですが、メッセージはなろうユーザじゃないと送れない仕様になっていたような気がしたので、面倒ごとを運営さんに丸投げした形でした(いつもお世話になっております!)。
これが他のSNSなら自分で判断しなければならない、ということになるので、皆様もお気を付けくださいませ。
私が業者なら運営さんの監視の目が入るメッセージではなくて、他のSNSを利用したほうが勧誘しやすいと思います。
ですが信用できる会社から勧誘がきたのであれば「おめでとうございます!」ですけどね!^^
【追記2020/09/17】
感想を書いていただいた方から営利目的(書籍化など)のメッセージで、運営さんを通したものは(送信者が)『赤字』でメッセージが送られてくると教えていただきました。
本当にありがたいことです^^