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時間が過ぎて…やっちゃった☆

一気に時間が変わります!

R15かもです。


はい、なんだかんだありつつも私達は16歳(成人)になりました。この6年間で決まってたことだけどウェルト皇国とスピッツ王国が合併したわ。確か3年くらい前ね。合併するのに伴って私もこの国に来たんだけど家族(特にお兄様)が猛反対したんですの。だからアストと協力していつでも帰って来れるよー、チートだからー。みたいなプレゼンをしまくりました。そのおかげかアストと家族の仲は良好です。ああ、こちらに来てからお友達も出来ましたの。リーローズ・フローライトっていう方ですの。赤い目を持っているからてっきり気が強いのかと思っていたのだけれど女の子らしいの。なんかこう…守りたくなる感じ?あぁ、ローズの婚約者のレヴィスト・インフォント様とも愛称で呼ばせてもらえるくらいには仲良くさせてもらってますわ。なんだかんだありつつもこの国に受け入れてもらってます。昨年からは学園にも通わせてもらってるの。紺色を主とした制服はアクセントに金色が入っていて、リアルゲームの世界だ…と感激したわ。


これから私、アスト、レヴィ様、ローズでお茶会をするのです。ローズが好きなお菓子をたくさん用意しましたの。あと、前世で好きだったイチゴのタルトも自分で作りました。お菓子作りは意外と好きだったから。


「エミィ、変な顔してるとレヴィに笑われるぞ?」

「大丈夫よ、そこまで変な顔じゃないから。それにもう成人してるんだもの、淑女の仮面くらいかぶれるわよ」

「そうだなー、じゃあもう一つ大人になっておく?」

「遠慮しておくわ」

「残念」


最近、こういう誘いが多いのよ。確かにゲームのキャラだから容姿もスタイルもいいのよ。なんかいいわね、ゲーム補正って。…話を戻して。成人したら婚前交渉してもいい感じなのよ、この国。でもさ?私的には結婚してからしたいじゃない?そういうのって…うん。残念に思ってくれてるからうれしいわ。でもそのうちほだされそうな気もするのよねー……考えないようにしましょう。そう考えていたら二人が来てお茶会がスタートする。

その後も比較的和やかに進んでいたんだけど。レヴィ様がなんか思い詰めた顔で私達に


「リディト殿下がローズのことを好ましく思ってるらしい…っていうか思ってて俺に張り合ってくるんだけどどうしたらいいと思う?」


あー、なんかそんな噂あったな~。あれホントだったんだ~…ってそれ大丈夫なの!?


「えーっと…?それを私達に言ってどうしろと?」

「エミィ達に証人になってもらおうと思って」

「「はい?」」


証人ってなんの証人?ちゃんと教えな?


「「俺ら(私達)結婚します!」」

「え?」「だから、結婚するから証人になってくれ」

「いや、リディがローズ嬢のこと好きだからってなんで結婚になるんだよ!」

「てっとりばやくローズのことを手に入れたかったから!」


…………………………それだけでローズと結婚するの!?ちゃんとプロポーズとかしたの!?女の子の夢でしょうが!意味わかんないんだけど!


「おぉ、エミィ。落ち着けよ。声に出してないけど魔力はつながってるんだから!感情が高ぶると魔力をつないだ相手に感情が伝わるの知ってるだろ?」

「そうだけど!迷惑かもだけど!」


迷惑かもしれないけど怒るでしょうが!私の一番の友達なのよ!


「エミィはなんで怒ってるんだ?」

「だってリディ殿下をダシにしてるようにしか思えないじゃない!ちゃんとプロポーズしたの!?」

「それは…されてない…かな…」

「何してるのよ!プロポーズは女の子の夢だろうに!ふぐっ」


なんで、しないのよ!ふざけんな!そしてアスト口ふさぐのやめて苦しい!じたばたしてるのに馬鹿力!手加減しろよ!


「ちがう。…証人になってほしいってのは…婚姻届けだけじゃない」


どういうこと?アストに口ふさがれてるからしゃべれないーー!そう思ってたらレヴィ様がローズの前に膝まづいてローズの手をとりその手にキスをして…。


「リーローズ・フローライト嬢。これから、人生をかけて貴女を幸せにします。どうか私、レヴィスト・インフォントと結婚し、未来を築いてくれませんか?」


そうして指輪を取り出してローズの左手の薬指にはめる。ここでプロポーズするんかい!証人ってそういうこと!?ん?もしかしてだけど、アストは知っていた?アストは知っていたから私の口をふさいだの?


[そうだよ。知ってた。今日、ローズ嬢にプロポーズするからエミィを抑えてくれって言われてた]

そういうのは言っておいてほしいの。ホントに。

[エミィが少し怒っていた方がサプライズ感が上がるって言われたから]

とりあえず、私の口元にある手を放してくれない?地味に息苦しいわ。

[いやだ。まだなんか起こりそうだから]

えぇ!?………………ふぅん、そんなことするんだ…だったら…ペロっとアストの手をなめてやったわ。


「うわぁ!なにすんだよ!」

「貴方が手を離さないのが悪いのよ?」

「おい。お前ら、こっちがプロポーズの余韻を残しているときに…」

「エミィが悪い…ちょっと急用が出来たからこれで解散にしないか?」

「あ、ああ…転移させてもらっていいか?」

「…………」


無言で転移魔法を使うのね…なんかアストの顔が真顔なんだけど!恐ろしい…!


「じゃあな、アスト、エミィ嬢」

「エミィ、ファイトっ!」

「あ、あはは…ありがと…」


おいてかないで~ていう私の心の叫びむなしく二人は転移する。そしておそるおそるアストを見上げると…アストがいい笑顔で


「エミィが火をつけたんだ。責任は取るから。絶対逃がさないから、覚悟しろよ…?」


えぇ…。





それからどうなったのって?食べられたわ。

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