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元旦那との再会 後編

はい、いつもよりは長いです!

どこで切ればいいのか迷った結果ちょっと簡略化して同じ話にすればいいじゃんっていう考えに辿り着きました!

モラハラ発言あります。蓮の性格は歪みに歪みまくってるヤバい奴です。

「あや!?どうした!?」

「やっぱり、俺の方がいいんだな!?」

「哉太、大丈夫。貴方は黙って見守っていて……それで蓮」


さっきのお返しと言わんばかりに私は蓮を睨む。たかが女の睨みにたじろうなんて……本当に馬鹿らしくなってきたわ。私は今までの恨みを全部ぶつけるために右手に身体強化と火の魔法をかける。そしてご自慢であろう蓮の顔を平手打ちする。要するにビンタね。まともに食らった蓮は


「熱い!痛い!お前何してくれるんだよ!」


と叫んだ。私は蓮に絶対零度の視線を向けながら前世の恨み、怒りをぶちまける。


「何してくれんのはそっちの方よ!結婚してからずっと、貴方はわたくしに暴力を振るってきた!確かに私は借金のカタに差し出されたわ!だからといって暴力を振るっていいことにはならない!お前は俺のもの?……はっ!笑わせてくれるわね!わたくしは未来永劫貴方のものにはならないわ!わたくしの人生を滅茶苦茶にしたのは貴方!恨むんなら前世の貴方を恨んで頂戴!そしてもう二度とわたくしに関わらないで!」


一気に言葉を出したからか苦しくなる。でも長年積み重なってきたものを吐き出せてスッキリした。ハァハァと息が荒くなる私を哉太が支えてくれる。


「あや」

「ありがとう、哉太。スッキリしたわ」


息を整えて蓮を見るとまた呆然としていた。今まで私を殴っていた時の顔しか思い出せなかったから良いざまだわ。


「あや。あやは先に帰っていて。勝手に戻って来たらダメだよ?」

「え?どうして?」

「俺のあやにやっていたことが許せなくてさ。だから俺からも制裁をと思って」

「……嫌よ。わたくしもやり返したいわ!前世の分殴っても許されると思うの」

「それは激しく同意なんだけどさ。でもあやに怒りの矛先が向いても困るわけで……」


不謹慎な反応になるけど……嬉しいわ。私を守ろうとしてくれるんだ。普段の哉太のイメージの方が強いから殆ど忘れてたけど、哉太は心も体もイケメンだったわ。


「なんか……哉太ってイケメンね」

「はい?いきなりどうしたんだよ?そりゃあゲームの攻略対象なんだから顔がカッコイイに決まんってんじゃん」


あ、そっちね。ナルシスト発言に思えるけど乙女ゲームだからね?決してナルシスト発言ではないわね?


「いや、容姿の話じゃなくてね。内面の話。」

「?」

「だってわたくしが危ないからわたくしだけを帰してわたくしに危険が及ばないようにしようとしてくれてるのでしょう?カッコイイわ。そんな哉太が大好き、愛してるわ」


そう言うと顔を真っ赤にして強ーく抱きしめて来た。


「殺し文句……いきなり愛してるはヤバい……破壊力がある……」


私の肩に顔を埋めた状態で呻くように言う。なんかちょっとくすぐったいんだけどー。でも私の言動でこんなに照れてるのを見るのは本当に楽しいなぁ。私達は少しの間、抱きしめ合った。


「いや、イチャつくなよ!ふざけんな!」


あぁ、蓮がいたんだった。哉太と過ごす時間が愛しすぎて……忘れてた。


「イチャついて何が悪い。俺とあやは夫婦だ。夫婦のスキンシップはこのくらいだろう?」


このくらいって……貴方もっとしてるでしょうに。じとーっと哉太を見つめる。そうすると気まずそうに目を逸らしやがった。


「………そんな最悪な女のどこがいいんだ?」

「は?」


哉太はさっきの私みたいな絶対零度の視線を蓮に向ける。


「こいつは男を立てるってことを知らねーんだよ。こいつは俺より給料が高い職場に勤めてたんだ。だから俺が働かなくてもいいかと思って会社は辞めたんだよ。でも、男は家事なんてするわけないだろ?家事は女の仕事だしな。だけどな、こいつは飯を作らねーときが結構あったんだよ、ヤバくねーか?普通、飯はちゃんと作るだろうよ。まぁ、作ったとしても激マズだったけどな(笑)それに掃除も出来ない。そんなやつには躾か必要だ。そう思って家事がなってない時には殴ってやった。最初は痛いから止めてくれって言ってたなぁ。でも家事をやらない自分が悪いんだよって。そのうち殴ったり蹴ったりするのが楽しくなってきたんだよ。だからストレス解消の道具としても使ってたわけ。最後の方は何も言わなくなってつまらなくなった。だからもういらないと思ったんだ。最後に刺した時の怯えた顔は最高だったなぁ!もう一度見たい、そう思ったよ。だからいろーんな女を殺した。みーんな怯えた顔で刺さないでって懇願するんだ。面白くて楽しかった。最後は死刑になった。処刑されるときまで、お前の怯え顔が頭から離れなったよ。だから決めたんだ。もし生まれ変わって彩翠と貴会うことがあったら俺をこんなにした責任取らせるために必ず殺そうって」


酷い……こいつは人のことなんだと思っているの……ただの人形なの?本当にふざけないで……なんでこいつなんかと結婚したんだろ?家出してでも反抗すれば良かったなぁ。いや、自分の家族自体も最低だったから意味無いか。うん

なんか私可哀想だなぁ。アハハ……。私はもう怒りを通り越して呆れていると哉太からブチッっとキレる音がしたわ。


「ふざけんなよ……」


哉太は地の底から唸る?ような声を出して蓮に近づいていく。一瞬止めようかななんて思ったけど前世での仕打ちを考えたら…いや、ダメだわ。アストが手を出したらこいつ、確実に死ぬなぁ。


「哉太!ダメよ。手を出さないで!」


そう言うと哉太は心外そうに蓮は嬉しそうな顔をする。


「彩翠!あんなこと言って…まだ俺に気があるんだろ?今なら許してやる、だからこっち来い!」

「お前!」


そう聞いて怒った哉太が蓮に再び近寄ろうとする。私はもう一度哉太を止める。


「貴方、私の前から消えてちょうだい」


そう言って私は蓮から前世の記憶を抜き取る。


「お、おい。お前…なんなんだよ!うああああ!!」


そう叫んで蓮はその場に倒れる。私は哉太にこの場を任せて彼の親を呼んできて回収してもらった。








































































と言うのが元旦那との一連のお話し。最初っから記憶を抜き取ればよかったんじゃないかって?前世のトラウマがあったからしょうがないわ。

ここでまた完結です!



20日に新作投稿できるように書き溜め頑張るのでよろしければそちらもぜひ…m(__)m


Twitterで更新ツイートとかどうでもいいこととか呟いてます。もしよかったらフォローしてください!

寺里莉愛又はhttps://twitter.com/ria_naroで検索すると出てくると思います!

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