半年の間に起きたこと
あやと哉太の結婚式の前の話です
もう少しで終わるかな?
時間は飛びましてローズの結婚式から3か月後です!ローズの懐妊も発表されたわ。後、攻略対象の教育をめっちゃ頑張ったわ。ええ、それはもうすごーく頑張った。まず、プライドをへし折りまくって、精神干渉しながら常識を叩き込んで。魔力とか体力とかは全然問題ないのよ?でも、精神力が疲れるのよ。攻略対象地味にプライド高いし。とにかく私達はすごーく頑張ったわ!
はい、また時間は飛んで今日は私達の結婚式です!もちろん、いろんな人を招待させてもらいましたよ~。私はマリッジブルーと言うのは全くなくてワクワクしっぱなしよそれに、今日の招待している人にティアとランスがくるんだよね~。このタイミングで王太子の変更などなどを公表するから。本人達は「スパイみたい!」ってノリノリで変装して出席するらしい(笑)。そんなことを考えながら私はウェディングドレスに身を包む。オフショルダーでAラインのドレス。シンプルだけど素材にはこだわって着心地の言いシルクを使っている。手袋は総レースで出来ていて、上品なものを使っているのかちくちくしない。装飾品は宝石が一つ着いたネックレス、ベリーチェーン?、ピアス。貴族の結婚式には地味な装いかもしれないけど、前世庶民ですから!これだけでも十分高価なのにこれ以上なんて…それにあんまりジャラジャラしてると動きにくない?ドレスの装飾も可愛いと思うけど…悪役令嬢顔だからか、似合わないんだよね。シンプルな方がいいって結論になったわ。あ、今日はいろいろ公表するから神の色は変えずにそのままよ。だから私の専属侍女で私のことを全部(前世の話を除く)話していたミリーナだけで準備を頑張ってくれている。後で彼女の好きなものを何かあげましょうっと。
私の準備が終わったころ、私の両親とお兄様が控室にやって来た。
「エミィ、とっても綺麗よ。シンプルなデザインが貴女によく似合うわね」
「そうですね、母上。…………それにしても本当に髪の色が変わったんだね」
ああ、家族は見たことがなかったわね。褒めてもらえて嬉しくなったけど、お父様からは何も言われてないと思ってお父様の方を見るとお父様は涙ぐんでいた。
「え!?お父様!?どうかされましたか!?」
「……………いや、本当に嫁に行くのだなぁと思ってな」
「まぁ、ルーク。しょうがないじゃないの。それとも一生お嫁に行かせないつもりなの?」
「そうじゃない、そうじゃないが…なんとも言えない気持ちなんだ」
「まったくもう。結婚式はこれからだって言うのに…」
「まぁまぁ母上、落ち着いて下さい。父上もですよ。エミィの晴れ舞台なんですから」
「そうね…」
そのまま三人は話を続ける。よくよく考えてみればこんなにしっかり四人集まって話したのはティア達と初めて会った日以来。いろいろバタバタしてたからなぁ…。最期に話した時のことが遠い昔のよう。そんなことを考えているうちに侍女が「お時間です」と言ってくれてお母様とお兄様は先に式場に向かう。
「じゃあエミィ、結婚式頑張ってね。笑顔が大事よ」
「はい、お母様」
「父上はポーカーフェイス、頑張って下さい」
「わかってる」
そう言ってから二人は私を抱きしめてくれた。二人が退出して侍女から教会のドアの前まで案内してもらう。教会のなかには哉太がいる。そう考えると本当に結婚するんだという実感がわいてきた。それと同時に緊張もしてきた。お父様はそんな様子に気づいたからか
「大丈夫だ」
と声をかけながらベールをかけてくれる。たった一言だけどとても落ち着いた。深呼吸をして教会のドアが開く。
次回は結婚式回です!
明後日投稿します…




