力で解決!
R15です。
あの後、『ヒロイン登場前に退場計画』について話し合ったんだけど。すぐに話題がそれちゃうから話を要約すると
四人で容姿を変えてヒロインのところに乗り込む。で、ヒロインの考え方を根本から教育する。
ええ、この案以外の案もあったのよ?ヒロインを〇すとか。私は平和的解決が良かったので却下したけどね。ちなみに最初、攻略対象を教育するように頼んだのはここまで強くなるって思って無かったかららしいわ。で、なんだかんだあって一番の早く終わるのがこの案だっだったのよ。The脳筋って感じの考え方ですわよね。で、さっそく明日やっちゃおう!ってなったので計画が決まったら即解散。私達は私達の新居に戻ったわ。その後、二人でご飯を作って食べて。正直かなり楽しかったわ。
「エミィ?どうした?」
「特に何も?」
「…一緒にお風呂に入るの恥ずかしかったの?」
はい、現在私達は一緒にお風呂に入っています。さっき考えてた今日の振り返りは現実逃避の為なのですわ。いくら裸を見せあった仲だからって恥ずかしいものは恥ずかしいのです。考えると余計恥ずかしくなるので考えないようにしてたのだけど…アストの前では意味ないわね。そう思っているとアストが私の脇に手を入れてくすぐり出す。私はくすぐったくてつい、笑ってしまう。
「あはは!何してんの!ちょ、くすぐったいからやめてー!」
やめてと言う念を込めてアストを睨むと彼はすごく柔らかい笑みを浮かべていて驚いた。
「やっと笑った。エミィは笑ってる方が可愛いんだから。笑っていてよ」
その言葉を聞いて、私は赤くなっていた顔を更に赤くする。それを見たアストは意地悪そうな笑みを浮かべて私にキスをする。
「な、なにするの!」
「エミィが可愛くて。我慢できなかった」
「っ!……そういうの…ずるいのよ」
「そっかー。でも、こんな俺は嫌い?」
「………好きよ。大好き」
好きと聞いたアストは嬉しそうに笑ってもう一度キスをする。私はそのまま食べられたーーーーー
「アスト!ホントに加減というものを覚えてちょうだい!」
昨日、寝たのは空が明るくなり始めてから。つまり2、3時間ぐらいしか寝てないのよ。今日は計画の実行日だっていうのに……。
「ごめんって。でもエミィが可愛いのが悪い」
「そんなの知るか!自制してよね!」
もう!私は約束の時間に遅れないように急いで着替える。朝ごはんはぱぱっと済ませてティア達の家に向かう。
「ティアー!来たわよー」
そう声をかけると少ししてからティアが出てくる。
《いらっしゃい〜!入って入って!》
「「お邪魔しまーす」」
その後、二人とどんな容姿にしようかと言うな話になった。その結果女性陣は茶髪に黒目、男性陣は黒目に茶色の目になって、更に認識阻害の魔法をかけることにした。こうして目立たない容姿にした私達はヒロインであるイーサン・カルセドニのところに転移する。
《ここだね。さて、イーサンは…》
「あ、あそこに居るのそうじゃないか?」
アストが指差した方向に目を向けるとヒロインらしい、可愛いの女の子がいたわ。ティアはその姿を確認するとその場の時を止める。わお。さすが!私が感心してる中でティア達はイーサンに近寄る。私達は慌ててその後を追った。
《貴女がイーサン・カルセドニね?》
そう確認するとイーサンは不思議そうに頷く。あ、ヒロインは動けるのね。なんてことを考えていたらランスに名前を呼ばれて彼の方を見る。
《さて、君達二人でこいつが乙女ゲームに関わらないようにしてくれ》
「え?俺達二人だけで?」
《もちろん。頑張って》
えー!無理でしょ。……いや、あれをすればワンチャンいけんじゃね?
「アスト、こういうのはどうかしら」
私はそう言って彼に耳打ちする。それを聞いて彼は悪い笑みを浮かべた。
「それはいい案だと思う。けどそれで頭がおかしくなったらどうする?」
「そうならないようにアストが精神干渉をかけて」
アストはわかったと言うように頷いた。そして、私はイーサンに向き合う。
「貴女、誰?」
そう怪訝そうにいう彼女に対して挑発的に「さぁ、誰かしらね?」とだけ答えておく。そして私は彼女に魔法をかける。
今日の14:00にもう1話投稿します




