チートってそんなこともありなんだね〜
少しコメディ感が出てきてると思うのですが…
アンチハーレムの下りは私の偏見です。ハーレム好きの人がいたらごめんなさいm(_ _)m
ティアの軽い掛け声でお茶会が再開した。私はというとチラチラと視界に入ってくる銀色の髪が気になって気になってしょうがない。だっていつも茶髪か黒髪だったんだもの!
《いやー、これで二人は人じゃなくなったけどこの髪だと目立っちゃうね〜》
「そうですわよね…まぁ、しょうがないか。アストも髪の色を変える魔法使えるわよね?」
「ああ、一応」
じゃあ、その魔法を使えばいいわね。これからはこっちの世界で暮らすのだし…
ただ、めんどくさいのは乙女ゲームの方ね。シナリオ通りに行くと来月、ヒロインが学園にやってくる。私はスピウェルのシナリオを知らないからどうとも動けないし…
《確かにそうかもね。一度情報共有しておいた方が良さそうだね》
「それは賛成なのだけど、勝手に人の心を探るのは辞めて下さる?乙女のプライバシーよ」
「乙女かどうかは置いておいて、心を探らないで欲しいってのは俺も賛成。エミィは俺の、俺だけの女だから。いくらランスでもダメだ」
アスト…不覚にもキュンと来たわ。逆にこれでときめかない女の子なんている?いたら教えて欲しいんだけど。
《独占欲強いね〜。まるで結婚当初の幸也みたい》
《その情報は必要か?》
《さぁてね♡》
「まあまあ、いいんじゃないか?別にだからなに?って感じだしさ」
「ええ、気にしすぎよ」
そんなたわいもない話をした後に自分たちの持っている情報を共有する。だけれどこれといった情報はなく、ただの世間話みたいになってしまった。
《はぁ。結局はヒロイン次第ってところか》
《そうだね〜》
「あ、そのヒロインのイーサン・カルセドニだっけ?その子の性格は?それだけでも少しは対策を建てれるわ」
「確かに!俺ら、脳内お花畑ってことしか知らない」
《そうだっけ?でも基本あのまんまだよ?あ、強いて言うならイーサンの一番の推しはアストだよ?逆ハー目指してるけど》
「「はあ!?」」
なんなのそれ!もっと違う人好きになってよ!確かにアストはかっこいいよ!それは認める!でもさ!好きなんだったら逆ハー目指すなよ!私アンチハーレムだから!あんな廃れた関係恐いじゃん!変な病気とかになったら困るし!
「落ち着け、エミィ。話がどんどんズレて言ってるぞ?」
「だってー!なんで逆ハーなの!?普通に攻略すればいいじゃんさー!」
《それは激しく同意するよ〜。……ってかさ、二人はもともとチートだった訳じゃない?で神化してもっと力が強くなった訳じゃん?》
《あー、茉奈が言ってることなんとなく理解した》
「えっと?つまり?」
《つまり!今からヒロインをシナリオから退場させればいいんだよ!》
「え?そんなこと出来るのか?」
私もそうそう!なんでー?って意味をこめて頷く。そうしたら二人はうんうんと頷いて
《だって二人は私達より強いんだもの!出来るに決まってるじゃん☆》
はぁ…もうなんとも言えないよ…。自分達に呆れているとアストが少し考えてから
「確かに。それいいかも!そしたら学園生活が楽になるし」
さては貴方、めんどくさいことは先にやるタイプの人ね!いいと思うわ、そういうの。それからアストは私に同意を求めてきたから私は「いいんじゃない?」と返しておく。
そうして私達は『ヒロイン登場前に退場計画』の作戦を考える
次は残酷描写があるかも知れません…
まだ書いたことないからどうなるか分かりませんが…




